第33話 聖女(過去3)

  Zランク魔法の習得は努力するだけでは足りないといってもいいほど習得への進歩がなかった。

 まず理由の一つとしてZランクに関する魔導書が一つもなかったからだ。

 Zランクに到達したものがいないのだからないのは当たり前だろう。

 Zランク魔法がどれほどの威力があるのか、それすらもわからない、それさえわかれば想像力で使える可能性が少しでも上がるのだが、それすらもないためあきらめかけた、でもエリザベスはあきらめなかった。

 エリザベスは心の中で絶対にあきらめたりしない、自分があきらめたら助けられる命も助けられなくなる、そう思い絶対にあきらめないと心の中で決めていた。


 一年間休みの時間も惜しんで修行し続けた。


 つらい時も、悲しい時も、苦しい時も、休まずやり続けた。

 泣きそうになった、倒れそうにもなった、でも休むことは自分が許さない、

 支えてくれる人はだれ一人いない、たった一人の戦い。


 さらに1年たっても進歩はなかった。

 そこで、思い浮かんだことがあった。


(そもそもZランク魔法は存在しないのでは?)


 そんなことが思い浮かんだ。

 もしそうだった場合、どうしよう、そう考えた時、また思い浮かんだ。


(自分でZランク魔法を作ればいいのでは?)


 この時の自分は正気の沙汰ではありませんでした。

 まぁ、当時はまだ15歳なのでそんなことが思い浮かんでもおかしくはないのですが、、


 目標を習得することから、作ることに変更した途端、今までの成果が出始めていた。

 魔力は今までの修行で底上げされており、Zランク魔法を酷使するのに必要なのは、想像力だけだったのだ。

 初めに想像した魔法は蘇生魔法だった。

 逸話で、亡くなった人を生き返らせる、という内容が載っていたのを思い出し、試してみようと思った。


 初めのほうは、想像力が足りないせいか、肉体の再生しかできていなかった。

 人を生き返らせるためには何が必要なのか、想像を常に深めていった。


 肉体を再生させるだけでは生き返らせることができない、

 魔力がなくて生き返っていないのかと思い魔力を吹き込むが、何も起こらず、

 目に見えない何かが必要なのだろうか、

 何もわからず1か月がたったころ、たまたま教会に別の人の記憶がある。と6歳近くの男の子が言ってきた。

 その時は冗談だと思い、少しだけ話を聞くことにした。

 話を聞いていくうちに本当のように思えてきた。


 男の子が話してくれた内容が、100年以上前から存在していた犯罪組織の隠れ家の場所だった。その犯罪組織は4つの拠点を回っており、2年に一度拠点を移動するとのことだった。そして今はセクレト王国から少し離れたところにある、一番巨大な木の地下だという。


 それが本当か確かめるため、偵察隊に調べに行ってもらった。


 偵察隊は2日たって帰ってきた。

 不自然に土が盛り上がっていたところがあったのでそこを調べたら鉄のトラップドアがあったので土を元に戻して報告するために戻ってきたという。


 その報告があった翌日に犯罪組織を壊滅させるための作戦がたてられた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


とりあえずここまでです。


最後まで見てくださりありがとうございます。


久しぶりに書いたので下手になってるかもなので改善点等ありましたら教えていただけるとありがたいです。

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