第32話 聖女(過去2)

 再開しましたが、週一度の投稿になると思います。

 今後ともよろしくお願いします。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 聖女になってからは今まで以上に忙しくなりました。

 毎日今まで以上の人数の治療をして、光魔法のS級を取得するために、鍛錬は今まで通り行い、聖女は崇められる側になるので、雑用などの仕事が減ったのでその余った時間も鍛錬して、聖女になってから約半年で光魔法S級を取得できました。

 光魔法S級は手足の欠損などの重傷を負っていても、元通りに治せる。その代わり、光魔法A級とは比にならないほどの魔力を消費する。

 当時のエリザベスの魔力量だと手足の欠損等の患者を治せるのは一日二人までだった。

 しかしエリザベスは


(今まで助けることのできなかった人たちを助けることができるのだから、自分の魔力が足りないから救えません、なんてことは絶対に起きてほしくない!)


 そう心の底から思い、今まで行っていた鍛錬は魔法発動効率を上げることと、魔力量の底上げを中心にやるようにした。


 そして二カ月たったころには、手足の欠損等がある患者を一日二十人ほど助けられるようになっていた。

 そこで私は疑問に思いました。

 普通、人間が強力な魔法を一日二十回以上発動できるほどの魔力量が体の中にあると、体の中にある魔力を制御しきれず、魔力とともに体が霧散することがある。

 しかし自分にはそれが起きておらず、常に体の中にある魔力を集中して制御してるわけでもない、となると考えられる可能性は二つ。

 一つ目、聖女という職業には隠れた特性があって、その一つが魔力制御に関する特性という可能性。

 そして二つ目、そもそも自分は人間じゃないという可能性。

 一つ目の可能性はよく考えれば誰でも出てくるような内容だ。

 しかし二つ目の可能性は普通であれば考えもつかないだろう。

 なぜ人間じゃないという可能性があると思ったのか、それは聖女になった瞬間自分の体からは神々しい光を放ち、自分の体は一から作り替えられてるような感じがしたのだ。

 もしかしたらと思い、自分のステータス画面を開き、種族を確認する。


 ――――――――――――――

 名前:エリザベス・フランジーク

 種族:半神

 ――――――――――――――


 案の定、人間ではなくなっていた。いや、一応人間ではある。しかし、体の半分は神という種族で染められている。

 それを見た瞬間、エリザベスはショックでその場に倒れた。



 目が覚めた時にはすでに夜になっていた。

 自分が人間でなくなっていることを思い出し、その途端吐き気が止まらなくなった。おそらく無意識に体の神の部分を体から追い出そうとしていたのだろう。長い時間ずっと吐いていた。次第に胃液しか出てこなくなり、20分経った頃に完全に吐き気が収まった。もしかしたらと思い、もう一度種族を確認するが、当たり前のように半神から変わっていなかった。

 そしてまた吐き気がしたが、もうすでに胃の中にあるものは出し切っていたので何も出ることは無かった。

 すべて出し切ったせいでお腹は空いていたが、食欲がないため、夕飯は食べずに眠りについた。



 次の日。

 いつもと変わらない日々を過ごしていた。

 変わったところと言えば、今までより少し鍛錬をきつくしたくらいだった。

 また次の日。またその次の日と経過していき、

 一週間ほどたったころにふと思いついたことがあった。

 自分の体が半分神なら、人間が成し遂げることができなかったことをできるのでは、?と思い、今までは魔法発動効率と体内の魔力の強化の鍛錬は続け、そこにSランク魔法の一つ上、未だにだれもが習得したことのないZランク魔法の習得のために、魔力や魔法に関する本を買い漁り、完全に覚えるまで勉強し続けた。

 しかし、今までのようにうまく事が進むことは無かった。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 とりあえずここまでです。

 短くてすみません。

 これからも大体1500字ほどになります。


 最後まで見てくださりありがとうございます。

 次も見てくださるとうれしいです。


 うまく書けていなかったりしたらアドバイス等お願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る