第30話 聖女(2)

 色んな小説読んで勉強してた、という理由でサボってました。

 あと、最初のほうですでに聖女が一人表れていたのに気づくのが遅かったため、いろいろ修正などするところが多くなり、遅くなりました。

 自分が作ったストーリーくらい覚えないとだめですよね...(笑)

 それでは続きをどうぞ。

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「それでは説明します…」


 まずエリザベスが最初に話したことは聖女がどのような存在なのかということだった。

 聖女とは、勇者と少し似ており、人類の希望ともいえる存在なのだ。

 聖女は勇者とは違い、世界に二人存在する。

 しかし二人の聖女の職業は別物と言った方がいいだろう。

 片方の聖女の職業は成人の儀で授かることができるが、少し特別で、光魔法が得意な者の中からランダムで一人に授けられる、それがクロウの幼馴染のマリアの職業である。

 もう片方の聖女の職業は、成人の儀で授かることができない、それがエリザベスの職業だ。

 しかし成人の儀で授かることがないのならどうやって聖女になったのか疑問に思うでしょう。

 エリザベスのほうの聖女になるにはまず条件として四つある。

 まず一つ目、女性であり、種族がヒューマンであること。

 二つ目、十五歳未満であること。

 三つ目、世界一光魔法の素質がある者。

 四つ目、七つの大罪とは対なる称号を一つ以上持つ者。

 上記の四つの条件がそろえば、今まで職業が農民だった者や、剣士だった者は、以前の職業が消え、聖女という新しい職業に目覚めることとなる。

 聖女の役割は、勇者と共に魔王を倒すことだ。


 まず魔王というのは、簡単に言うと魔物の王ということである。

 魔王の魂を破壊するためには、聖女の持つスキル「光魔法Z級」が無いと破壊しきれないのだ。

 光魔法Z級は聖女にしか使えない、そのため勇者と聖女はともに魔王を倒さなければならない。

 光魔法Z級は普通の人間では絶対に覚えることができない。

 なぜなら、人類の限界がS級だからだ。

 しかしそれだと聖女が人間ではないと疑問に思うものがいる。

 その疑問は半分が本当だ。

 聖女の職業に目覚めると同時に、聖女になったものは、半神とまではいかないが、神の領域に一歩踏み入れることになる。

 神の領域に一歩でも踏み込んでいると、人類の限界を超え、Z級を取得することができるのだ。

 しかし、Z級を取得するのはとても難しい。

 マリアのほうの聖女は職業補正として光魔法の中でも回復系は上達するのが早い、しかし、マリアの聖女の職業によって光魔法の上限が解放されているのは攻撃系の魔法のみなのだ。

 そのためマリアは回復系はすぐに上達するがSランクまでしか上がらず、攻撃系魔法がZランクを超えるには相当な時間と体力が必要になる。

 逆にエリザベスは攻撃系はすぐに上達するが、回復系は努力し続けてZランクを超えるしかない。


「以上が聖女の存在についてです、それでは私エリザベスの過去と、ラズル王国に滞在していた理由を続けて話します」


 そういってエリザベスは話し続けた。


「私は、以前クロウさんにも話した通り、元は滅びた国の王族でした。」


 そういうと少しくらい顔色になりながらもエリザベスは話し続けた。



◇◇◇


 これは、エリザベスが7歳のころ、ちょうど10年前の出来事だ。


 エリザベスはフランジーク王国という国の王の一人娘でした。

 フランジーク王国は毎日が変化のない平和な国でした。

 しかしある日、手を組んでいた国、三カ国に裏切られ一気に攻められたのだが、フランジーク王国は周りの国とは比べ物にならないくらいの戦力を持っていたため、裏切りだけで落とされることは無かったのだ。

 しかしそこに、Sランクの魔物が5体ほど現れ一気に戦況は悪化した。

 Sランクの魔物は、裏切った国の兵、フランジーク王国の兵を無差別に殺していく。

 いきなりSランクの魔物が現れたため、国王たちは逃げ遅れた。

 フランジーク王国は幸いにも海に近いところにあるので国王たちはエリザベスを連れて崖へと向かって走ったが、崖についた時には、国王たちの護衛は一人残らずSランクの魔物一体に殺され、国王と女王そしてエリザベスだけとなった。

 後ろには海、目の前には魔物。

 背を向けた瞬間に襲い掛かってきそうなほどの距離にいる。

 この状況で国王が選んだ選択は...


(エリザベスを海に落として無事を祈るしかない、それしかエリザベスが生き残る方法がない。)


 そう思った国王はすぐにエリザベスにごめんとだけ言って海に突き落とした。

 女王はエリザベスがこの国には戻ってこないように、私たちが死んでしまったことを一生悔やむことのないように、エリザベスの記憶を抜き取り、ある紙へと移し替える。

 そしてそこに、「エリザベスを拾ってくださった方、どうかこの紙の封印を解くのはエリザベスが12歳を超えてからにしてください」とだけ書き、エリザベスの周りには溺れないように風のバリアを張って、その中に紙を投げ込んだところで、国王と女王の意識は途絶えた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

最後まで見てくださりありがとうございます!


とりあえず一区切りついたかな、、?


最後のほうを見て、「女王有能」と思った方は少なくとも一人くらいはいるでしょう。

国王は有能ではないが王位継承権があったのと頭がよかったため王になることができましたが、女王になるには国王に見合う人でなくてはならないといけないので自然と有能になってしまうのです(笑)


そういえば、今回のストーリーの中にあった七つの大罪とは対なる称号とありますが、わからない方もいらっしゃるでしょう。

謙譲けんじょう慈悲じひ忍耐にんたい勤勉きんべん救恤きゅうじゅつ節制せっせい純潔じゅんけつ

この七つが七つの大罪と対なる感情です。

自分も詳しくは知らないのでもしもう少し詳しく知りたい、という方がいるのであればと調べれば出てくると思います。


エリザベスのことについてでもう一話は使うと思います。

見るの面倒くせーって思った方は飛ばしてもらっても構わないです。

ただし途中変だなと思う部分が増えると思います。


次回はエリザベスの過去で投稿するのでよろしくお願いします!!

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