第19話 水の精霊女王
「精霊女王です」
え?精霊女王?精霊女王って二人いるのか?そんなはず...
「本当に精霊女王なのか?」
「えぇ、本当です」
「じゃあ、アウロラが精霊女王じゃなかった?それこそないな...」
そう小声で呟くと、
「あなたが風の精霊女王を仲間にした人間でしたか」
そう目の前にいる精霊が言った。
風の精霊女王?それがアウロラなのか。
じゃあ、目の前の精霊女王は何なんだ?
「じゃあ君は何の精霊女王なんだ?」
「私は水の精霊女王です。海の精霊女王と呼ぶ者もいるので、呼び方はご自由に」
「じゃあ、風、水とあるなら、火とか、土の精霊もいるのか?」
「ええ、いますよ。どこにいるか詳しくは分かりませんが、火の精霊女王はどこかの火山にいるのではないでしょうかね、下底火山とかにもいる可能性があるので探すのはお勧めしませんよ。土の精霊女王は......きっとどこかの土にいますよ」
「いや、探す気は最初からなかったのだが.......えーっと、そういえばなんであなたのような方が船を沈めて人は沖に送るなんてことをしているのですか?」
「それはですね―――」
水の精霊女王が渦潮をおこしているさらに奥の海で暴れている怪物がいるらしい。
人間たちをそこに行かせると最悪死んでしまうので、渦潮をおこし、近づかせないようにしているのだという。
ちょうど一か月前からその怪物が暴れ始め、暴れ始めた時に上位精霊を向かわせて追い払うように指示したのだが、その上位精霊たちは戻った時には瀕死状態で、その者たちを回復させるために力を使ったので、精霊女王自らが倒すほどの力が今はないという。
なら休んでから追い払えばいい、と思うだろうが、そうしている間に、人間たちがいる大陸にたどり着いて皆殺しにしてしまうため、今は、上位精霊たちに足止めしてもらっているらしい。
しかし、その上位精霊たちを回復させるのにも力を使っているため、自分自身が回復する暇もなく、いつか力を使い切ってしまうことになるので、もう後がないのだ。
そこで、普通ではない、常識のないクロウが現れたので、精霊女王は助けてほしいとのこと。
クロウは助けを求められると、それに絶対に応じてしまう性格なので、当たり前のように、絶対に助けると言った。
実は、その怪物はリヴァイアサンと言って、七つの大罪、嫉妬の悪魔の分身体なのである。
リヴァイアサン本体は七大罪ダンジョンの最下層に閉じ込められている。
分身体とはいえ、七つの大罪、嫉妬の悪魔の分身体なので、強さは、Sランク、いや、その上のZランクほどの強さなのだ。
しかしクロウが今まで倒したことのある魔物の中で一番ランクが高いのが先日狩ったドラゴンでSランクなのだ。
ランクの差は一つとはいえ、その差がとても大きいのだ。
いくらSランクの魔物を一撃で倒せるからと言って、Zランクにも楽に勝てるわけじゃない、それどころか負ける可能性だって十分にあるのだ。
その化け物に今からクロウは挑みに行く....
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最後まで見てくださりありがとうございます!
また書くのが下手になりました。
最後の終わらせ方が下手過ぎて、
自分でもどうすればいいのかわかんなくなりました。
もしよければ、アドバイス等お願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます