矜持

プライドなんて

あんまり無い方が良い

「少しはあった方が良い」

と世の中の人間は言うけれど

持ち過ぎれば

自らがんじがらめに鎖で縛り付けてしまうもとになる

己が身を呪縛するようなものだ

「プライドが赦せない」

その一言が桎梏となり

心が忽ち束縛される

冒険心を大いに阻害する

「たった一歩」

が踏み出せない

情けないくらいに

それだけで

どれだけ「機会」を喪ってきただろう?

プライドを理由にして

幾度逃げ腰になったことだろう?

プライドは

自分を守る為の鋼鉄の鎧

人によっては金剛石並な人もいるだろう

しかし

一度鎧を身に纏えば

「自分は安全だ」

と無意識の内に安堵感が生まれ

本来の強さがそれだけ発揮出来なくなる

プライドは…

己を外敵から守りつつ

自らを軟弱化させる“諸刃の刃”なのかもしれない

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