デート3

俺達はテラスモールを出て、バスで新松戸に向かった。近くにカラオケがない。テラスモールは駅からは慣れていて遠いし。俺達はバスを待っている間にあの麺良かったねと話していた。そんなことを話しているとバスが来て俺達はそれに乗った。入るとバスで空いてる席を探して、ちょうど二人がけの席が空いてたのでそこに座った。


「よっこらせ」


瑠璃は口癖で座るときによっこらせと言うのだ。それがまたギャップ萌で可愛い。これが俺がやったらおっさんかよと突っ込まれるところだ。やっぱり美少女は何を言っても可愛いな。


やがてバスと扉がしまり発進した。俺は府と瑠璃がどんな歌が好きか気になった。やっぱり恋愛ソングか、それともジャニーズの曲だろうか?


「瑠璃ってどんな曲が好きなんだ?」


彼氏なのに好きな曲のジャンルを知らないのはどうかと思ったから聞いてみた。


「Jpopとか洋楽かな」


洋楽とか英語が嫌いすぎて知らないんだが。Jpopならアニソンとか知ってるが。でも瑠璃はアニソンを聞くようなタイプじゃないから流行りの曲とかか。俺は流行りにはあまり詳しくないんだよな。アニソンとかアイドルの曲ばっか聴いてるから。それで俺は元は普通の曲でアニソンとしてカバーされた曲を聞いてみた。


「奏って知ってるか?」


「知ってるよ。曲がよくてアニソンでもカバーされた曲だよね」 


そこまで知ってるか。まぁ一週間フレンズは実写化もされたからな。あまり知られてないが。漫画から小説にもなっている。読んでないし、映画も見てないが。 実写化された作品は当たり外れがあるからな。


「希堂くんはなんの曲好きなの?」


正直にアニソンとアイドルの曲が好きと言うか、それとも知っている適当な曲にするか。アニソンだとキモいとか思われるかもしれない。いや瑠璃がキモいと思うことはないか。優しいし、オタクを毛嫌いしてないから。


「アニソンとアイドルの曲が好きなんだ」


アニソンかーと口にだし少し考えるように顎に指を当てた。あざといが、瑠璃がやると自然に見えるな。すると瑠璃ははっとした顔をしてなにかを閃いたような表情をした。


「ソードアート・オンラインって知ってる?」


まさか瑠璃の口からソードアート・オンラインの名前がでてくるのは驚いた。俺はビックリして口をあんぐりと開けた。すると瑠璃はなにその顔とか言ってクスクスと笑った。私知ってるのそれくらいなんだと言った。


「知ってる知ってる超知ってるわ」


ドン引きするくらいの勢いでその話題にかじりついた。ていうかかドン引きしていた。瑠璃の好感度がぁー。


「し、知ってるんだね良かった」


若干まだ引きながら言った。食いつきすぎたか。アニメの話題になるとどうしてもオタクの部分がでちゃうんだよな。そしてソードアート・オンラインの話をしようとしたらちょうどバスが着いた。くそちょうどオタクのか岩で盛り上がるところだったのに。


俺達はバスを降りると、太陽が照りつけていて暑かった。早く秋が来ればいいのに。肌に刺すような暑さで溶けちゃいそう。


「暑いねー。早くカラオケに行こう」


瑠璃も同じ思いだったらしく早くカラオケに行こうとしていた。俺達は額の汗を拭いながらカラオケに向かった。少し歩くとカラオケ店の看板が見えてきた。やっと涼めるわ。


俺達は店の外にある料金表見つめながらフリータイムにするか悩んでいた。三時間もフリータイムも料金があまり変わらないからだ。ヒトカラだと大体三時間で入っているが、今回は一人じゃないし。


「どうするあまり料金変わらないけど」


「フリータイムにしよう。そっちの方が特だし」


「それじゃ早く入ろっか暑いし」


俺達はカラオケ店に入るために階段を登り、カラオケ店に入った。ああ、生き返る。やっぱ夏はエアコンの効いた部屋で過ごすのが一番いいな。中に入るとあちらこちらから歌ってる声が聞こえる。そしてみんなうまい。今ごろ俺なんかが人に聞かせるほどうまいかどうか不安になってきた。


たがその間に瑠璃は名前を書いていた。もううまいかどうかは置いといて、純粋に楽しもう。俺の知ってる曲はアニソンとアイドルの曲ばっかだが。


店員はきだるそうに対応していた。店員は女性だから美少女が来ても興奮しないのだろう。エアコン効いてるのにそんなにきだるそうに対応するのはなぞと思ったが、立ちっぱでずっと同じことしていたらめんどくさくなるよなと思い、店員に頑張ってれと心のか中でエールを送った。


「206号室だって」


「それじゃ行くか」 


俺達が入るタイミングで後ろを向くと何人かが並んでいてちょうど来たときが良かったと思った。そして俺達は指定された部屋に向かった。


部屋に入ると、瑠璃はよっこらせと言って座った。相変わらずのギャップ萌え。無視ら何をやっても萌えるまである。


「ここはちょうどいい温度だねー」


「そうだな、カウンター付近はちょっと肌寒かったかったからなエアコンはつけなくていいか?」


「うんそうだねむしろエアコンをつけたら寒く感じるかもね」


そして俺はまず採点をいれて、そのあとにソードアート・オンラインについて話し合うかと思いその話題を出した。




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