デート

しばらくスキップをしそうなぐらい浮かれながら歩いているとあっという間に駅に着いた。何で自転車できてないのか不思議だろうか。小躍りしそうなぐらい嬉しいから前を見ないで事故る可能性があるからだ。つまり歩くのが一番安全だからだ。


待ち合わせ場所は北小金だ。デートする場所の最寄りが北小金だからだ。だがそこは駅から遠いから少し歩く。だけどその間手を繋げると思うとプラスだ。


俺は時間を確認すると早く出すぎたため30分前だった。俺は系タイゲームをやりながら瑠璃が到着するのを待った。途中でのどが渇いた俺は近くの自販機でマッカンを買った。俺はそれをぐびぐびと飲む。あーやっぱからだの芯まで染み込むような甘さがたまらない。これより美味しい飲み物は存在しないだろう。


すると、十分ぐらいたって瑠璃が向かっているのが遠くから見えた。近くに来ると瑠璃の服装が分かった。白いワンピースで清楚な感じの装いをしていてすごい可愛く、俺は思わすジーと見つめてしまった。周りの人も芸能人かなとヒソヒソとしている。それだけ瑠璃の川井が際立っているのだろう。制服姿が一番可愛いと思ったが、まさかそれを越える服装があるなんて思わなかった。美少女は何を着ても可愛いんだなということを知った。 


「ごめん待った?」


「いや今来たばっかだ」


言ってみたかった台詞なベスト10の言葉を言った。いやーデートって感じがしてこの台詞を言ってみたかったんだ。いづれ一番言いたいことも言える日が来るだろう。


「それじゃー行こうか」


俺はすかさす瑠璃の手をきゅっと握った。最初と違い瑠璃は特に気にした様子もなく、俺のことを見て優しく微笑んだ。


何分か歩いていると、ふと瑠璃のてを強く握った。柔らかいな。女子の手って同じ人間のてだとは思えない。


それにしてもやっぱりすごい視線を感じるな。特に男からの嫉妬の視線や羨望の視線が。まぁマナと歩いているとこの視線は今よりは少ないが浴びることは多いから大したことはないが。だがこれってお金払って付き合っているの?レンタル彼女かな?とか失礼すぎるだろ。俺は耳がいいから聞こえているぞ。確かに俺は160cmで、顔はイケメンではないが、不細工ではない。たが釣り合ってはいないだろうからそう思われるのも仕方がないか。


俺は少しかなし添えに自嘲気味に笑っていると、瑠璃がこっちに微笑んでみた。


「性格に引かれたんだから回りの視線は気にしないで」


俺はこんなこといちいち気にしてても仕方がないと思いありがとうとお礼を言った。


性格が好きっていってくれたのならもっといいところを伸ばそう。


まずはさりげない優しさを見せるか。俺は車道側に行った。気づいたときにキュンとする行動だ。何かの本に書いてあった。まぁ気づけばの話だが。


そうして歩いていると目的地に着いた。ここはこの辺じゃ一番大きいデパートだ。何でも揃っており特に服や雑貨などが多い。


欠点があるとすれば駅から遠いところたから地元人間しかあまり知られてないところだろうか。


俺たちは店に入った。店にはいると見覚えのあるジャージや見覚えのある制服を着た中学生や高校生がいた。地元だから仕方がないが知り合いに会うのははやだなと思ったが、俺に知り合いと呼べるほどのやつはいなかった。大体はマナ目当てに近づく下心満載の野郎だけだったからな。なんだか悲しくなってきた。


そんなことを考えてると、瑠璃にちょこんと袖口を捕まれた。あざとい、でもそれがいい。


「美味しい店あるの?」


「あるぞ、ラーメン屋で、フードコートだがな」


「へぇーフードコートなのに美味しいんだ~。珍しいね」


まぁ普通はフードコートに美味しいラーメン屋があるなんて思わないだろう。大体がチェーン店だからな。だがここのラーメン屋は松戸市内でも有名な独立したラーメン屋がある。チェーン店を家臣だとすれば、ここは分家みたいなものだ。


「冨田っていうラーメン屋が入っているんだ」


すると瑠璃は知っていたのか驚いた。


「フードコートにあの冨田系列のラーメン屋があるんだすごい」


松戸市民なら知っていて当たり前か。コンビニとかにカップラーメンが置いてあるし。


「それじゃ行くかお腹減ったし」


そう言うと俺は瑠璃の手を握り三階へ向かった。


三階に着くと、フードコートに入り、空いてる席を探した。コンテいたので少しあるいたが見つけたのてそこに座った。


「さて、じゃ注文しに行くか」


「うん、楽しみだなー冨田系列のラーメンってカップ麺以外だと初めて食べるんだよね」


「俺も冨田はかなり並ぶからここぐらいしか行かないな」


よっこらせとおじさんみたいな掛け声で立つと瑠璃といっしょに注文をしにいく。冨田は昼なのもあってかきなり並んでいた。


「さすが冨田だね。すごい並んでいるよ」


「それだけ美味しいってこどだろう。実際美味しいし」


俺たちはありの列のようにならんでいる最後尾に並んだ。店員は大変だよな。休む暇もないくらい動かなきゃいけないし。俺だったら何かしらのミスをするだろう。


やっぱり人気のある飲食店でバイトするのはやめるか。賄い目当てでバイトしようと思ったが忙しさに忙殺されちゃ賄いもゆっくり食べてる暇がなさそうだし。


十分ぐらい並んでたら順番が回ってきた。


「俺は魚介つけ麺にするが、瑠璃は何にする?」


「私も一緒のにするよ。何回も着ている希堂くんが選んでいるってことはそれが一番美味しいってことだし」


「魚介つけ麺二つお願いします」


すると店員さんはかしこまりましたと言った。俺たちは音が鳴るものを渡されて、自分たちの席に戻った。


「希堂くんってどのくらいここに来ているの?」


「週に一回くらいだな」


来すぎてお前は魚介つけ麺だ炉と言う顔を店員にするくらいのレベル。しかも前なんか俺が着た瞬間に魚介つけ麺一丁とか言って何も言う前に決められた。せめてメニューぐらい聞けよと思った。


「へぇー結構来るんだねー。ま絵から思ったんだけどマナちゃんとはいつ仲良くなったの?」


やっぱ彼女だと彼氏と仲がいい女子は気になるか。仲がいいだけで心配することはないと伝えるか。


「マナとは従姉妹なんだよ」


幼馴染みだと応えそうになったが、マナに親戚でしょと言われたのを思い出して喉まででかかったがなんとか止めてそう答えた。


「そうなんだあまり似てないけど」


「そりゃー血の繋がりはないからな」


「へぇーそうなんだ。でも従姉妹にしては仲がすごいいいよね。きっかけとかってあるの?」


「まぁあるな、話し長くなるかもしれないが聞くか?」


「うん、気になるから聞くよ」


俺は頭の仲でどこから話すかと思いながら語りはじめた。













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