デート当日

俺達は互いに食べ終わったことを確認すると、そろそろ帰るかってことになった。マナは帰る準備していた。俺も帰る準備をして忘れ物がないことを確認をする。確認し終えると俺達は同時に歩き始めた。俺達は幼馴染みだからこ言うときは気が合いやすい。


店を出ると夕日が真っ赤に染まって夕方になっていた。夕日を見ながら昨日のデートも夕日が綺麗だったが、今日とは景色は違く見えた。恐らくあのときは有頂天だったから景色も格別に見えたのだろう。


「今日はどうする電車にする?それとも歩きにする?私はどっちでもいいけど」


マナは手鏡を見て、髪を整えながら言った。マナが迷ってるときは髪をいじるのが癖だ。テコとは本当にどっちでもいいのだろう。なら歩きにするか。今日はなんだが外の景色をゆっくりみながら歩きたい。何となく今日は景色をみたい気分だからだ。


「今日は歩いて帰ろう」


「わかった。じゃー行くよ」


するとマナはすたすたと早歩きで歩き出した。

俺もマナのとなりにいき歩き始めた。


家まであと半分ぐらいだというところでマナが真剣な目で俺を見つめた。


「蒸し返すようで悪いんだけど、もし告白か罰ゲームだったらどうする?」


俺はそれまた話すのかと思いながら、はぁーと息を吐いた。


「仮に罰ゲームだったら別れると思う。瑠璃に好きな奴が他にいるかもしれないし、何よりも好きなやつと付き合うのは苦痛だろえからな。まぁ今はそう考えてるが、離れたくないぐらい好きだったら変わるかもしれないが、まぁ仮の話だけどな」


俺は最後の言葉を強調した。これはあくまで仮だ。俺は瑠璃を信じてる。


するとマナはそうなのねと言ってそれならいいやと納得したらしく、それからその話を持ち出すことはなかった。それからは学校のことや適当な雑談を交わしながら歩いていると、家に着いた。するとそれと同時にラインの通知が来た。


どうやら瑠璃から土曜日にデートしないかというラインだった。俺はそれをマナに見せて、罰ゲームなんかじゃないだろう相手から誘ってか来たのだからと、どや顔で言った。


するとマナは顎に手を当てて、何かを怪しむようなかおをした後に、真顔でまた明日と言って手を振りながら帰っていった。怪しんでいたが怪しむ要素なんかあるか?俺もう一回ラインを見たが何も思わなかった。俺も家に入った。


家に帰ると嬉しさか込み上げてきた。俺は叫びたくなるような気持ちを抑えながら、ラインで空いてるからいいぞと送った。


今日は木曜日だから明後日か、明後日が待ちきれないな。やっべ俺デートできていく服なんか持ってねーよ。俺は急に喜びから一転焦り始めた。


家においてある服を片っ端から出した。しゃれた服がない。今までデートなんかしたことないから、おしゃれなんかできない。今から買いに行くか。いや瑠璃の性格からしたら一緒に歩きたくないとか言わなそうだから買いに行く必要はないか。せめて今出きるだけのおしゃれをしていくか。まぁそれしか選択肢がないんだけど。


俺は上下でひたすら服を合わせながら、これと決めた服を選び、ご飯を着くって食べて、寝るだけになり、俺早く明後日にならないかなと思いながら寝た。



諸君元気だろうか、俺は元気すぎて自己ベストを出せそうだ。何でそんなに元気かって?今日は土曜日なのだ。つまりそう瑠璃とデートの日だ。どれくらい楽しみかというと、金曜日の授業中にずっとにやにやしてるくらいだ。にやにやしすぎてマナからはキモいとなんかいも言われたが、全く傷つかなかった。周りのクラスメイトからはヒソヒソされていたな。瑠璃もちょっと引いていた。だが俺は楽しみすぎてそれでもにやにやしていた。


俺は時計を確認して、着替えてどこもおかしくないチェックして、財布の中身を確認した。


お金全然入ってねーじゃん。奮発して昨日肉を買いすぎたからか。ATMに行こうと思いながら家を出ると、すぐにマナに鉢合わせた。


「希堂そういや今日デートだったね」


ぽろっと小声で言った。俺は耳はどこかの主人公と違って、いいから聞こえた。何かを怪しんでいるような声音だった。


「とりあえずそのにやにやした表情を引き締めなよ。キモいよ正直。瑠璃もやめてほしいって苦笑いで言っていたわよ。瑠璃の評判も落ちるんだから気を付けなよ」


瑠璃の評判は落としたくない。俺は瑠璃のとなりにふさわしい人間になりたいからにやにやするのは家だけにするか。俺はほほをパンパンと叩いた。


「これからは気を付けるわ」


「そうしたほうがいいわ。じゃー愛想つかれないようにね」


するとマナは階段を降りて、どこかに出掛けていった。じゃー俺もそろそろ行くか。俺は楽しみすぎて階段を踏み外さないようにしながら降りた。


実は一回だけ女子にデートに誘われたことがあったんだが、階段を踏み外して骨折して結局行けなかったことがあったのだ。だから同じ鞭を踏まぬように降りている。結局その女子とは骨折が治った後も出掛けることはなかったが。俺は失意のどん底に治ってから1ヶ月たったころに落ちていたな。そんな俺も再び彼氏として美少女に誘われる日が来るなんて、人生何があるか分からないな。















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