デート10

俺はふと時間が気になり、リュックの中から携帯を取り出して、時間を確認した。


20時30か、俺は独り暮らしだから何時でも大丈夫だが、瑠璃は女子だし門限があるだろうからここらで解散しとくか。


「今日はもう帰らないか?」


俺はリュックを背負って言った。


瑠璃はスカートのポケットから携帯をだしてチラッと画面を見た。

なんかスカートのポケットからものをだすと見ちゃいけないまのを見た気分になるよな。


「そうだね、もう帰ろうか」


俺は当たり前のように片手をポケットに突っ込みながら

「送っていくよ、もう暗いしな」

キリッとした顔で言った。


すると瑠璃は少し申し訳なさそうな顔をしながら

「でもここからだと少し遠いよ」


「大丈夫だよ、歩くの嫌いじゃないし」


そう言うと少しうれしそうな顔をするとよこっら書と鞄をもってじゃ行こうかと言った。

よこらっしょっておっさん臭いが瑠璃がやるとギャップ萌えするな。

なんだやギャップ萌えってたテレビを見ながら作られたキャップにたいして馬鹿にしてたのにまさか本当のギャップ萌えに感動するとは。やっぱり本物に限るな。あざといのは作られたものだが数密な計算でできてるから萌えるぞ。


俺たちはそのままゲーセンをでた。

外にでるときれいな満月が輝いていて、思わずこの月を君にあげようとどこかの文学みたいなことをいいそうになった。


ちなみにゲーセンをでている途中に様々な視線を受けた。

大体が嫉妬や瑠璃に対しての羨望だった。るらは毎日粉視線を受けているなかと思うとあためて瑠璃のすごさがわかった。


俺たちは歩を進めて瑠璃の家に向かった。


「瑠璃って九州地方出身なのか」


俺はこの間から疑問に思っていたことを聞いてみた。


「長崎だよーでもどうして生まれが千葉県じゃないと思ったの?」

疑うような顔で聞いてきた。


あれこれってもしかして会話を盗み聞きしてたって疑われてるのか。弁明をしなくては。


「方言が時々でてきてたからな、千葉県出身じゃないなと思ったんだ」


俺は平然とした顔で言ったが内心ドキドキしている。


すると瑠璃が暗い表情して下を向きながら


「やっぱり田舎ものだと思う?」


たぶん瑠璃はまえは方言を今みたいに制限しないで使っていたのだろう。だけどそれが田舎ものだとバカにしてて使わなくなったてことだな。

だから俺の前ではアリのままの瑠璃をだしてほしいから俺は瑠璃の方言を使う話し方もバカにしたりしない。それに方言可愛すぎて鼻血がでそうだし。


「俺別にそう思わない。むしろ方言が可愛すぎるくらいだ」


すると瑠璃はポカーンとした表情になったあと

少し経って芙蓉のような笑顔でありがとう希堂くんと言った。

俺はその笑顔に見とれてさらに惚れてしまった。


それからたわいのない話をしながら瑠璃の家に向かってた。


「着いたよ、ここが私の家なんだ」


俺は前を見るとそのでかさに腰が引けそうになる。

重厚で大きな門がそびえ立っていた。たしかここって文化財に認定されてるとこだよな。

まさか人がすんでいたとは思わなかった。

 

「瑠璃ってお嬢様だったんだな」


素直に思ったことを口にした。


すると瑠璃は違うよとにこやかな顔で言った。


「私の両親が本家を継いだだけだよ。両親は普通の教師だよ」


公務員の家庭なのか。て言うかここ相続税相当かかりそうだな。

まぁ遺産がたくさんありそうだからたいしたことはないのか。

でも普通の一族ではないよなこの家を見るとどう考えても武家屋敷、しかもこれはそえとう階級がエエのものに見えるし。もしかしたら大名の子孫かもしれない。それか陰陽師で妖怪とか狩っていたりするかもしれない。どのみち名家だよな。今さら俺が認められるか不安になってきた。大丈夫だよね?うちの娘はやらんとかいって術を飛ばしてきたりしないよね?

俺はこれ以上考えてもマイナスのほうにしかいかないので考えることをやめた。



「今日は楽しかったよーばいばい」


手を振りながら門が自動に開き入っていた。


え?どういこと門が自動に開いたんだが。自動ドアなの?どう見ても古そうなもんにしか見えないんだけど。そんなことを感じながらも


「ばいばい俺も楽しかったぞー」


見えなくなるまで手を振りながらできるだけ大きな声で言った。


俺は今日は最高の一日になったと思っていると殺気のような視線を感じた。


俺はとっさに後ろを向くがそこには散歩をしているおじいさんしかいなかった。

ここは瑠璃の家の近くだしよく周りを見ようと見渡したが誰もいなくて気のせいだと思い帰ろうとしたらフードを深く被った男にすれ違いお前だけは許さないといわれた。

俺は背中の毛がたちぞくぞくとして後ろを振り返ったが誰もいなかった。


幽霊なのか?そうだとしたら俺には悔しいができることはない。たけど生気は感じたし生きているのか。まぁ幽霊だとしても呪詛を唱えられることは何回かあったし跳ね返せばいいだけなので気にしなかった。

 

俺は今日は色々あったなと思い出しながらにやにやしていた。

まさか俺に彼女ができるなんて夢にも思わなかった。

生きていれば何が起こるかわからないってこいうことをいうんだろうな。


すると携帯が震えた。俺はゲームの通知かと思い画面を開くと明日学校一緒に行こーという瑠璃のからの誘いだった。


俺はビックリしたが何回見ても同じ文字たったので思わずにやにやにやが止まらなくなった。

通りかかった大学生ぽい女の人に不振なめで見られたが気にしない。

最高かよ








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