登校
ふわぁーと俺はあくびをしながら起きた。昨日は楽しみにすぎてなかな眠れなかったが、時計を見ると無事に朝に起きれたらしい。
まぁ瑠璃におはようと言って隣を歩けなかったら俺は後悔をするだろうと思い一生懸命に長い時間目をつぶっていたら寝れた。欲望に正直だな俺は。
今日は瑠璃と登校をする日だ。
どうする?瑠璃にラインを送っとくか?寝てる可能性もあるし。まぁ瑠璃のことだがらもう起きて弁当を作ってる可能性もあるが。
俺にもいつか弁当を作ってくれる日がくるのだろうか?
ラインほんとどうしよう。朝からおけるときもいと思われるかもしれない。だけど俺は欲望に忠実だ。瑠璃を信じて送りたいから送ろう。
俺はラインを送った。
少し経ってから瑠璃からおはようというスタンプが送られてきた。
俺はキモいと思われてなかったことに安堵した。
瑠璃も無事に起きてたことだしアルフォートにチョコがないような感じの朝は免れた。
俺はパジャマから制服に着替えて、忘れ物がないかリュックの中を確認した。
忘れ物があってもう一家家に帰ることになったら洒落にならないからな。
瑠璃との登校ができなくなってしまう。
俺は玄関で靴を履いてドアを開け、鍵を閉めて駅に向かった。
駅に向かってる途中でショートカットで少しスカートが短く美脚を露にしてる見知った後ろ姿を見つけた。
「よう、マナおはよう」
俺はマナの横にならんで朗らか気分で挨拶をした。
「希堂じゃんお....にやにやして気持ち悪いよ」
ひきつった顔をしながら言った。
仕方ないだろ瑠璃と一緒に登校できるんだぞ夢の世界の国より夢のようなことだぞ。
「今日はな瑠璃と一緒に登校できるんだ。嬉しすぎてにやにやしても仕方ないだろ」
するとマナは驚いた表情をした。
「いつそんなに仲良くなったの?昨日まではほとんどしゃべってすらなかったのに」
顔をズッと近付けて言ってきた。
顔近いしかも石鹸の匂いが漂ってくる。
まぁ付き合い長いし今さらドキドキなんかしないんだが。
マナって近くで見るとやっぱり美少女なんだな。
「今付き合ってるんだよ。あと近い」
俺は自慢げに胸を張りながら答えた。
すると疑うような眼差しになって、
「罰ゲームじゃないの?」
俺が最初考えてたことを言った。
確かに罰ゲームの可能性もあった。
だけど昨日のバカップルぷりをしたものからすると告白は本物だと思う。
そのくらい周囲の人が胸焼けするくらい熱々だった。
「昨日はラブラブだったからそれはないと思うぞ」
すると一瞬だけマナは悲しげな表情見せたがすぐにいつもの顔に戻るとあーそうなんだと棒読みの感想を言った。
いや俺の熱々ぷりを聞いてくれよ。
俺は思い出したように今日は瑠璃と帰るからと今日夜ご飯食べてくる的な軽い感じで言った。
マナとは高校に入ってから週2ぐらいで帰っているからだ。
「私が早く動かなかったからこうなったのかなーでもやっぱり怪しいよね。探ってみよう」
マナはぶつぶつとなにかを言っていた。
そんなマナを俺は不思議そうに見ながら歩いていると駅についた。
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