デート7

俺達はゲーセンの中に入った。

なかには制服を着た高校生徒よばれる集団がウェイウェイと騒いでいる。ゲーセンの中もあって余計にうるさい。瑠璃も見ると同じことを思ったのか顔をしかめている。

まぁでもゲーセンだしユーホーキャッチャーで叫びたくなるのはわからなくないから我慢するか。

ちなみにこのゲーセンのユーホーキャッチャーは種類がたくさんあるしプリクラの種類も豊富で結構でかいゲーセンだ。


俺は自分の手を見て手汗手濡れていることに気がつき、リュックからすかさずハンカチを出して瑠璃に渡した。


行きなりハンカチを渡された瑠璃は若干戸惑っていたが、瑠璃は自分の手を見て納得しハンカチで手を拭いた。

予備のために持ってきていたハンカチで俺は自分の手を拭いた。


「ありがとう」  


微笑みながら俺にハンカチを返した。 


「手汗すごかっただろう、ごめんな」


「ううん大丈夫だよ、手を最初に繋ぐのは緊張するもんね」


その言い方だと瑠璃に向かし彼氏がいたみたいな言い方だよな。胸がいたくなる。

昔の彼氏の話じゃないか、今は俺が彼氏だろう。好きで告白してくれたのだから悲しくなる必要はない。


俺はハンカチを見てこれで瑠璃が手を拭いたんだよなと思い家に洗わないで保管しようと思った。どこに保管しようか思考を巡らせてると


「どうしたの?急に黙っちゃって」 


瑠璃がこちらを不思議そうにぱちくりと見つめながら言ってきた


「ユーホーキャッチャーのシミュレーションをしてただけだよ」


これでたぶんごまかせるし、気合いをそれだけいれているっていうことにもなるから一石二鳥だ。


瑠璃は俺のその答えにたいしてそこまで興味がなかったのか深くは聞いてこなかった。


とりあえずこのハンカチはケースでもかって机の上におこう。


桶にはいるにつれてだんだんと騒々しいおとが耳にはいってくる。この音を聴くどゲームセンターにきたって感じがする。


「瑠璃何が欲しいの?」


周りがうるさいのでいつもより大きな声で聞いた。


「あっちに欲しいのあるからついてきて」


瑠璃は左にどんどん進んでいった。俺は瑠璃にていていきながらこんなのがユーホーキャッチャーで取れるのかと観察していた。 


「このクマさんのぬいぐるみが欲しいの」


俺は瑠璃の指を指した方向を見るとつぶらな瞳をしたクマさんがいた。


これを取るのか....

思ったよりも難しいかもしれない。

でも瑠璃の欲しいものなんだからどんな手を使っても取ってやると決意をした。


「取れる?」


瑠璃が不安そうな表情で聞いてきた。


「難しいが、このクマさんは瑠璃のものになりたいはずだから取れるに決まっている」


キリッとし口角をあげながらかっこつけた。

そもそも俺が瑠璃に頼まれた時点でできないことはないんだ。瑠璃の応援があればなおさら。


瑠璃は暫くポカーンとしていたが、芙蓉のような笑顔になり、頑張ってね!と応援された。


応援されたので倍に気合いが入り、絶対にとって芙蓉のような笑顔でありかとうと言ってもらうんだ。


そうして俺のクマさん獲得するための戦いが始まった。










 

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