デート6
店を出た俺達は東口のゲーセンに向かっている。
俺は向かっている途中にどんな獲物がいるか狩猟やっている人のようにワクワクしていた。
「ユーホーキャッチャーって得意なの?」
なにかとってもらいたいものがあるのだろうか期待した目で見てくる。
ここで得意って言ってもいいが合えて苦手と言うことで瑠璃のために頑張って取ったという演出もできるし、情けないが取れなかった時の保険にもなる。
いや苦手だなーと頭の後頭部を掻きながら言った。
そう言うと瑠璃は残念そうにそっかと呟いた。
ごめんよ瑠璃、実は得意どごろか一週間に複数個取ってくるぐらいのマニアなんだ。
嘘をついたのは最上級に瑠璃に喜んでもらうためなんだ。瑠璃の笑顔が見たいというのも理由のひとつだが。だから許してくれ。
「取りたいものがあった言って、頑張って取るから」
この頑張って取った感を出すことで相手が自分のために頑張ってとってけれたんだという感情が生まれるのがポイントだ。きゅんとするだろう。
そんなことを内心どや顔しながら考えてると
「取るの難しいものだけど取ってくれる?」
期待に満ちた表情で聞いてきた。そんな表情されたら取るしかないだろ。
瑠璃の期待にはできるだけ答えてやりたいのが俺の願望のひとつだ。瑠璃の弾けるような笑顔をみたいだろ?
「頑張ってみるな、瑠璃の欲しいものがたとえ難しいものでも取ってやるさ」
俺は今できる最大にかっこいい笑顔しながら言った。
瑠璃は驚いたように目を開いたあと顔を赤くした。
絶対に瑠璃の欲しいものは取ってやる。それが例え取ったことないものでも瑠璃にお願いされたら取れないものはない。
数十秒電車が松戸駅に到着した。
さぁ-戦の始まりだ。おらワクワクしてきたぞー。瑠璃の喜ぶ顔を見れると思って変なテンションになってしまった。
「降りよう」
瑠璃は手をこちらに微笑みながらだしてきた。
手を繋いでいいってことだよな、手汗かいちゃうよなぁーそれでも手を繋ぎたいと思い右手を瑠璃の左でと繋いだ。
やっぱり柔らかい。何て女子ってこんなに柔らかいんだ。人類の七不思議だ。
電車をでて階段を登り改札口をスイカで通る時に一回離してまた短い間繋いだ。
これで恋人と手繋ぎ三回だな。
これで服数回手を繋いだが相変わらす緊張する。
でもこれから何回手を繋げるのだろうと思うと興奮してくる。
とりあえず今の課題は手汗をかかない事だな。
俺は手を気にしながら目的地のゲーセンに向かった。
向かったといっても階段降りてすぐそこなんだけど。
階段を降りてゲーセンの目の前にきた俺は名残惜しく手を離した。ふと瑠璃を見ると、特に変わった様子はなかった。
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