デート5

俺はマルゲリータを糸を伸ばしながら食べる。

この食べ方が美しくはないが旨味を倍増させる。


瑠璃も糸を伸ばしながら食べている。


食べ方同じってやっぱり相性抜群だな。もしかしたら趣味も合うかもしれない。


きっとで合うべきして俺達は巡り会ったんだな。たぶん運命だろう。

とセンチメンタルみたいなことを考えていると、瑠璃がジーと物欲しそうような目でマルゲリータ-を見ていた。


「マルゲリータ一口食べてもいい?」


瑠璃は小首を傾げて聞いてきた。

人ひとつの仕草が完成された美しさと可愛らしさをもっている。

だが俺もただではやったりしない。俺は何事にも耐火を求める人間なのだ。意地汚いが。


「食べあせ合いっこさせてくれるならいいよ」 


俗にいうあーんと呼ばれるものを要求した。


暫く瑠璃は顎を人差し指との間に挟んだで思案したあと、もじもじと恥ずかしがりながらいいよと言った。

瑠璃のもじもじ可愛すぎて鼻血がでそうだ。


俺はよっしゃ-と心のなかで歓喜してガッツポーズをした。


マルゲリータを一切れ取って瑠璃の口元にアーンといいながら持っていた。

思ったより恥ずかしいな。今俺のかおは赤く染まっているだろう。


瑠璃はパクって食べたてはにかみながら


「いじてうまかー」


ん、方言か瑠璃って地方出身だったのか。

にしても方言かとか萌えちゃうわ。何で今まで使ってこなかったのだろう。可愛さが倍増するのに。


「次は希堂君の番だよ」


そう言いながら瑠璃はピザを取って俺の口元にあーんとアニメオタクが聞いたらもえ時ぬような可愛らしいアニメ声で持ってきた。


俺はそれを躊躇なくぱくっと食べた。可愛すぎるのもあるがあーんすると美味しさが倍増するんだなと思った。俺の時点にひとつ知識が載る。


「どう?おいしかった?」

あざとい上目使いで聞いてきた。めちゃくちゃ可愛い。きゅんポイントが一ポイントたまった。


「美味しかったぞ」


そう言うと瑠璃はでも恥ずかしかったねとか言いながらももう一回やると聞いて俺は光よりも早くけビを縦に振った。

数回食べさせ合いっこをしてるとちょっとずつ周りの雰囲気が甘くなってきた。

周りを見渡すと他のカップルも食べさせ合いっこをしている。

きっと俺達の行動に触発されたのだろう。男の店員がしかめっ面しながら通りすぎた。

恐らくリア充爆発しろと思っているのだろう。

俺も昨日までそっちの立場だったからな。

だけど店員はどんなときも笑顔で泣けてはダメなんじゃないかと普通は思うが俺は愛想が悪くなければ笑顔で泣けてもいいと思う。

おれ自身接客で笑顔になれる自信がないからな。


だがこれ以上甘い空間が広がると店員だけではなくカップル席じゃないところの席まで広がってカップルできてないお客さんが嫉妬で八つ当たりをし店員を困らせしまう可能性があるので、素早く残りのピザを食べはじめながら


「食べあせ合いっここの辺で終わりにしないか?」


俺は周りを見るように視線を横に向けた。瑠璃は俺の視線の先を見てから周りを見渡す。


「そうだね、ここまでにしようか」


俺の意図をよんだが残念そうな声音で言った。


もしかしてまだやり足りないのか。最初は緊張したがやり続けると楽しくなってきたらか。 

俺ももえちょい食べさせ合いっこしたかったし今度食べにいく時また提案してみるか。


暫くしてピザを食べ終えると、瑠璃も食べ終わったみたいで両手をお腹に乗せてお腹一杯というポーズをしていた。恐らく食べ終わったのだろう。


「この後どうする?」


おらは次の予定をオレンジジュースを飲んでから聞いてみた。


瑠璃は手を親指と人差し指で挟んで考えていた。そのポーズ考えてるときの癖なのか。

瑠璃のことをまたひとつ知ることができて嬉しい。 


「ゲーセンにいかない?」


こ首をかしげながら言った。あざとさ全開の聞き方をした。可愛いけど。


「いいよ、ユーホーキャッチャーとかできるしね」


俺は瑠璃の好きなものを取ってもっと惚れさせようと思った。

予定も決まったので俺はさりげなく伝票を取って、じゃいこうかと言って前に進んだ。

もちろん料金は俺がおごった。








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