デート1

告白されて付き合うことになり、心のなかで歓喜していると、瑠璃が一緒に帰らない?と聞いてきた。 

興奮しすぎていつもより声が大きくなりながら


「一緒に帰ろう」


すると瑠璃はクスクスと笑いながら声大きいよと言った。

俺は気恥ずかしくなり外を見ると、雨がやみ雲ひとつなく晴れていて、まるで俺たちを祝福するように太陽が爛々と輝いていた。


瑠璃も同じことを思ったのか外を見ながら


「晴れてるね」


口もとに笑みを携えながら嬉しそうに言った。



俺達は教室をでて瑠璃と20cmぐらいの横幅を空けて雑談をしながら下駄箱に行き靴を履き替えて一緒に外をでた。

ひとつ瑠璃と会話をしてわかったことがある。瑠璃は笑うときに目を細めて笑う。

俺はその笑顔がたまらなく好きだ。


「今日は晴れて良かったー傘持ってきてなかったんだよね」


瑠璃をは爛々と輝いている太陽を目を細めながら見て言った。


そうかとなんでもないように返事をしたが、傘を忘れたってことは俺と相合い傘を出来る可能性もあったんじゃないだろうか?

あ、だけど付き合って行きなり相合い傘は難易度高いか。


暫く歩いて駅が見えるところまでくると瑠璃があざとく首をかしげながら


「ファミレス行かない?お腹すいたんだー」

うーんと唸っている俺に聞いてきた。


まさかこれが俗に言う放課後デートってやつか高校生カップルがよくやる。てことは俺もいよいよ高校生カップルの仲間入りか。青春の象徴でもある制服ってところがポイントが高いな。


そんなことをにやにやしながら考えていると、したからうるうるしながら上目遣いで覗き込みながらファミレスやだと聞いてきた。


上目遣いとか反則だろ可愛すぎて鼻血が出そうなんたけど。


「いいぞ」

俺はにやにやを我慢しながら言った。駅がもう目の前に見えるところまで来て右手をぶらんと瑠璃の方に出した。

瑠璃は一瞬戸惑った表情を見せたがなにかに納得した顔で俺のてを握り返す。


これがカップルかと思いながら俺は繋いだ手を見る。

俺はなんともいえない幸福感に包まれていた。


ちなみに俺は普段は自転車で来るのだが今日は置いてきた。

瑠璃と一緒に帰れるんだだからな自転車なんて置いて来るに決まっているだろう。


俺達は駅が目の前だったこともあり名残惜しく(俺だけかもしれないが)離して切符を買って、駅のホームに入った。

駅に入るとすぐに流鉄が来たので馬橋駅に向かう。

中に入るとるとホームで雑談をしていた同じ制服の人たちと目があった。

その生徒たちは俺達を見ると驚いた表情で見ている。


まぁ、俺達が隣同士でいたら驚くよな。旗から見たら冴えない男と学校のなかでも1位を争うぐらいの美少女だもんな。


視線の中には嫉妬もあった。 俺はその視線に冷や汗をかいた。


だって三代末まで呪ってやるみたいな視線を感じるんだよ。怖いだろ


そう思いながら俺はキョロキョロして空いてる席を見つけて瑠璃と一緒にそこに座った。 


「まさか瑠璃が告白してくるんだなんて思わなかったよー」


すると瑠璃の眉がピクリと動いた。

やべーいきなり瑠璃の名前を読んじゃったよ。

怒るよな。付き合ってるとはいえそんなに時間たってないんだし。眉が動いたのも怒ったからだよな。 俺は土下座する勢いで、


「ごめんな。行きなり瑠璃って呼んでこれからは練馬さんって呼ぶな」


すると瑠璃は顎を親指と人差し指でつかんでうーんと考えていた。

美少女はなにをやっても絵になるな。


「瑠璃でいいよー、私も希堂君って呼ぶね」


まさかの名前呼びの許可が出た。これて一歩俺たちの絆は深まった。


瑠璃と話しているとあっという間二時間が過ぎるようで馬橋駅にすぐについた。


俺達は常磐線に乗り換えるために改札で駅員に切符を渡して通り、階段を上がりJRの改札をスイカで通った。

階段を今度は降りて、ホームて電車を待つ。


俺は府と疑問に思ったことを瑠璃に聞いた。

「瑠璃ってどこ駅が最寄りなんだ?」


「松戸だよー、学校からはちょっと遠いけどね」


「それじゃ食べるとこ松戸にしようか?」


「うん、そうしよう」


するとちょうど電車が来たので俺達は電車日乗った。

するとあっという間に電車が松戸につき、俺達は階段をの簿でて改札を出た。


すると瑠璃の方から俺にてを出してきて、


「手を繋ごう?」

にっこりと微笑んで瑠璃が言った。


俺はその微笑みに心がすんでいくの感じて、これが浄化かと思いながら無意識に右手を出していた。その手を瑠璃がぎゅっと掴んで、柔らかいなーと家変態泣かんが絵を持ちながらファミレスに向かった。


目的地についた。ちなみに場所はサイゼリアだ。

電車の中で安いのがいいよねと離していたらサイゼリアに決まった。

いいよねサイゼリアコストがかからないし美味しいし、高校生の味方だよね。


サイゼリアに着いたの手を離して俺は安堵の息を漏らした。

緊張しすぎて手汗がすごいことになっているからだ。

瑠璃にばれているだろうなと思いながらビクビクとして店に入った。

「手汗すごかったけど緊張したの?」

バかにするような聞き方ではなく慈愛に満ちた笑顔で聞いてきた。


良かったキモいと思われていないみたいだ。








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