告白
俺はあくびをしながら背筋を伸ばしてから、ベッドから降りて、洗面所に向かった。
洗面所に着くと顔を洗顔で優しく染み込ませるように洗い肌を傷つけないようにする。そのあと制服に着替えて出る準備をした。
朝ごはんは食べないのか不思議に思うかもしれないが、一人暮らしをしていると朝作るのが面倒なんだよ。しかも昨日色々あったから全然寝れなくて今日ギリギリだしな。
靴を履き外に出で空気を鼻から目一杯吸って今日もいい朝だと思いながら鍵をしめながら昨日のことを思い出す。
あれ罰ゲームだったのではないかと冷静になると思ってきた。だか確信がないので告白だと俺は信じる。
告白だと思い込みニヤニヤしながらステップを踏みながら駐輪場に向かった。
駐輪場に着くと、自転車を大きく足を上げて豪快に乗り、自転車を漕ぎながらグリーンの歌を鼻歌で歌いながら学校へと向かう。
途中前を見てなくて、電柱にぶつかったが俺の気分は晴れやかだったからなんとも思わなかった。
学校に着くと、下駄箱で上履きを履き替えてる最中の瑠璃に出会った。すると瑠璃が俺に気がつくと、瑠璃の方から優しい笑みを携えながらおはようと挨拶をしてきた。
「おはよう」
相手が行く前に俺も素早くおはようと返した。
瑠璃と挨拶しちゃったよ。さっきでも最高の気分だったが、今は宝くじに当たってさらにアイドルのサインチェキがもらえるくらいの嬉しい。
俺はるんるんとした気持ちで教室に向かった。
教室に着くとマスクをつけたマナがいたの気がついた。
「おはよう、もう大丈なのか?」
マナはちょっとだるそうにしながら
「もう熱はないわ、ちょっと頭痛がするくらいね。それより希堂、気分よさそうね」
「瑠璃と朝の挨拶したんだ。俺が気分いいってなんでわかったんだ?」
「こっちが引くくらいにニヤついてたからよ。
正直キモかったわ」
マジかそんなにニヤついていたのか。周りにどう思われようが気にしないが、瑠璃の彼氏になった時にあいつすぐににやけてきもいよねと噂されたら瑠璃がかわいそうだな。これからは気をつけるか。
俺は顔をパンと叩き、真面目な顔を作りマナに聞いた。
「これで大丈夫か?」
心底どうでも良さそうな声音で、
「まぁいいんじゃない、顔が少し強張ってるけど」
少しの間マナと雑談をしているとチャイムが鳴り、俺たちは前を向いた。するとホームルームが始まり、昨日近くで露出狂が出たから気を付けろよ的なことを言ってホームルームは終わった。すると各自授業の準備をし始める。俺は次の授業は数学だってわかっているので寝る準備をした。
しかも今日は放課後にびっくな楽しみなイベントが待っている。数学なんかに体力と昂っている気持ちを削られたくないからな。
授業が始まったので寝に入ると、教師が義務的に一回起こしにきたが、俺がすぐに寝に入ると、なにも言わないで授業を再開させた。一周して二週目した時の起こされる時に教師に言われたのある一言を聞き逃さなかった。よだれが垂れてるぞと耳元て言ってきた。
気付いてるなら一周めで言えよ。垂れてるのばれてたら瑠璃に笑われちゃうだろ席近いし。
俺はその後数学の授業だけではなく、他の授業も寝てしまい。あっという間にに時間が流れた。そしてやっとお待ちかねの放課後がやってくる。みんなが部活だったり帰りの支度をしてるのを眺めながらくるべき時を待った。俺はいつ爆発するかわかんないくらいに心臓がバクバクしている。クラスから人が徐々に減っていき、俺1人と後数名の帰宅部の人がいるだけになった。
瑠璃はどこにいるんだ?もうちょい待ってみるか。もしかしたらなにか用事があって遅れてるかもしれないし。
やがて教室から誰もいなくなると瑠璃がそっと辺りをキョロキョロしながら入ってきた。
瑠璃は俺を見つけると、複雑な表情をしながら近づいてくる。
なんで複雑な表情してるんだ?もしかして実は罰ゲームだったのか、それがあなたの連絡先ブロックするねと言われるのか。
俺は瑠璃の発するかもしれない言葉に恐れ慄いていた。
「待たせちゃってごめんね、どうしても他の人に聞かれたくなかったんだ」
手を合わせて謝りながら言ってきた。とりあえず連絡先をブロックされることじゃなく安心した。
「大丈夫だよ、それより話ってなんだ?」
心臓がばくばく鳴っているのを感じるが、余裕そうに聞いた。余裕がある方が好まれるって何かのテレビで言っていたからな。瑠璃はドアの外をちらっと見て誰もいないことを確認すると、フゥーと息を吐いた。
「あのね私と付き合ってくれない?...ダメかな?」
好きでもない犬を好きでしょと言われプレゼントされたような顔をしていた。
はは、罰ゲームか、罰ゲームなら早く出てこないと受けちゃうぞ。
それから1分ぐらいの時間が経っても誰も来ず。
マジの告白なの?やばいにやけちゃいそう
いやもうにやけてるだろうな。
「返事そろそろ聞かせてもらってもいいかな」
若干表情に焦りが見られた気がした。ガチってことなら答えは決まってる。
「こんなんでよろしければよろしくお願いします」
ニヤニヤを我慢しないで言った。
「嬉しい、これからよろしくね」
瑠璃は愁た表情で窓を見ながら耳を澄まさなければ聞こえないほどの声でごめんねと呟いた。
その時の俺はそのつぶやきを意味を待たせてごめんかと思っていた。
なぜなら瑠璃は教室からクラスメイトが出始めてから30分後に来たからだ。
だがその呟きの意味は違った。
俺は呟いた意味をのちに知ることになる。
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