罰ゲームから始まる恋

移動教室

あれから一ヶ月が経った。クラスが一緒になったが何も起こらなかった。

『やっぱり自分から話しかけなきゃダメなのか、だが俺はその勇気がない！

ダメじゃんと思うかもしれないが俺はまだ奇跡が起こることを信じてる。

俺は寝れば起こしてくれるんじゃないかと思った。』

ちなみに俺は数学の時間は寝ていて今起きたが、俺は腕を枕にして寝たふりをすることにした。

だんだん寝たフリなのに眠くなってきた。

誰もいない教室に折れと瑠璃が2人きりでいる

瑠璃は手をもじもじさせながら何かを言おうとしている

俺は告白なんじゃないかと思い内心喜びが爆発しそうだった。

瑠璃は意を決したような目で真正面から俺を捉え口を開いた。

「私と付き—

そこで俺は聞き覚えのある可愛らしい声で起きた。

俺は若干不機嫌になった。

『せっかくこっちはこの後もう少しで告白をされたのに起こしたやつ誰だよ

まぁ俺じゃなくて違う人を起こしてるんだろうけど』

「次移動教室だよー」

さっきよりもボーリュムが大きな可愛らしいアニメ声で誰かを起こしているらしい

『羨ましいぞそいつ、俺と変わりやがれ、でもダメだわ俺がその声に起こされたら、その声を聞き続けるために起きないからダメか』

そんなことをを思ってると、誰かが俺の方をポンポンと叩いてきた。

『起こされてんの俺だったわ、女子と会話してないから別の人だと勘違いしてたわ。

にしても女子に起こされるなんて俺そんなにとか積んだっけな』

起こされたのでキメ顔で俺は顔をあげると、優しそうな垂れ目で目鼻立ちが整った芸能人のような美少女、瑠璃がそこにいた。

俺は願いが叶ったなと後ろを向いてニヤニヤしながら、奇跡って起こるものだなって俺は思った。

「授業中から寝てたでしょ」

瑠璃は手を口元に持ってきてうふふと可笑しそうに笑いながら言ってきた。

『授業中もこっち見てたってことなのか、俺のこと好きなの？』

心臓の鼓動がドクドクとなった。

「とりあえず次の教室に行こ！」

「あ、ああわかった」

俺は少し動揺しながら返事をした。

『これって俺のことを待っててくれたってことだよな、さっきも思ったが俺のこと好きなんじゃね。

普通待たないもんな』

そう思って、後ろを向いて真面目な表情を作って俺は告白をするために口を開こうとすると瑠璃はそこにはいなかった。

「鍵を閉めなきゃいけないから早く出るんよ」

教室のドアからひょっこりと顔だけ出して微笑みながら言った。

『なんだよ勘違いかよ、いやでも待てよ、敢えて待つために鍵を閉めるよと言って引き受けた可能性もある』

俺は考察しながら手を動かして素早く準備を整えて瑠璃と一緒に教室に向かった。

なんとか授業はギリギリ間に合い授業を受けた。集中できなかったが

『そりゃ授業集中できないに決まってるだろ、だってもしかしたら瑠璃が俺のことを好きかもしれない、いやそんなわけないと考える像の如く考察してたからだ。

結論は好きなはずないだ。

それはそうだろう俺のこと好きになるなんてゴールキーパがシュートを入れるくらいあり得ないからな』

俺は今度は寝過ごさないように教室を出た。

『次は社会かーあの先生女子にだけ厳しいんだよな瑠璃が心配だな。

まぁ瑠璃は学年で10位内に入るぐらいだし予習してるから心配ないか』

そう思いながら遠目で友達と笑顔で談笑する瑠璃を見つめた。

『瑠璃楽しそうだな俺もあの中にに入りたいなー』

そう思いながら俺はクラスに帰った。

これからも瑠璃に話しかけられたいなと思いながら。