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 緑色をした耳飾りを、長い間付けている。子供のままでいる喉の奥へ、呑み込まれた春の日差しに鏡を向けて、首を動かさず座っていた。太陽に飴玉の模様と味を覚えている。舌を伸ばせば温かい、リボンのような赤。椅子は夢見る母親で、彼は父の代わりに技師になった。燃えた月に触れるたび、痩せていく身体の不思議に、ただ甘い飴玉を望む心を砕いていた。ポケットにある懐中時計を、足が細くなる時までは持っている。明日はネジを巻く日だから、椅子に座っている時もせわしない。疲れた腕にお茶を置いて、朝が来れば溢してしまう子供になって。

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