Reverse
かくはいともたやすきことだが、忌々しいうえに腹立たしい。
はるか彼方へ飛び立った、いつかのロケットが、今も頭上で飛来している。
かぐわしいほどかしましくある報道の数々に、見劣り目移りしてしまう。
ああ邪悪かな、通常かな我が人生。平凡。
我々の思考実験にて役に立たず、なお腹が減っては戦をせんとする。
永久、如何せん。
八月の空に目標を定めいざ参ろう。
災厄は確約されたはものの、することではない。
はてさていかがしたものか。
為替の値段が向上しまして花の都に火が落とす。
明日にさぶらう乙女の純情、ほとほと冷めぬ駕籠屋の恩情。
ために死んだらまつ毛の奥まで。
音のする方どちらまで、でも。
哀しい音を探していると心の奥から声がする。
心の方が怒ってる。
こちらへきてはいけないよ。
こちらの水は合わないと。
心の奥から教えてる。
お前は誰だ。
本当にお前か。
体にはまっていないか。
耳鳴り、地鳴り、家鳴り。
いえない。
行かない。
いけない。
白黒の原で寝ころぶ。
黒雲が白い空を行く。
直線は地から生え戦ぐ。
先に川が横たわる。
風が額から耳に抜け
蛇が絡まる。
三の目を開け。
終わりは近い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。