第11話 聖なる光
その時、ビザンテ帝国の帝都は夜中であった・・・。
だが、南の空に突如現れた眩い光によって、帝都は昼間のような明るさに包まれた。
そして、光の後に見えるキノコ雲・・・・。
静寂な後に訪れる。続いて爆音、そして爆風が街を襲う!
凄まじい衝撃に家々の屋根は飛ばされ、家は倒れた。
当然城も耐えられず崩壊・・・。
一瞬にして帝都が崩壊する大惨事である。
城が崩壊してから数時間後、無事だった帝国の王と大臣たちが集まって大惨事について話し合っていた。
大惨事を引き起こすような恐ろしい魔法は魔王戦でジュリエッタが使ったものに違いない。
そしてその魔法を使えるのはジュリエッタしか居ない!
しかもジュリエッタがいる爆心地に近い都市メルフィスは無傷との事。
ビザンテ帝国だけではなく、エルフ族の各国より都市メルフィスに問い合わせの魔法が殺到する。
その中には空から、巨大な森が燃えながら地上に落下したとの目撃情報も寄せられていた。
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”勇者ゆきち”は迷いの森を吹き飛ばし?荒野を南下していた。
「ゆきち様!なんてことを・・・・」
メルフィス姫が泣きながら”ゆきち”に文句を言っている。
私もびっくりした!
「前に”聖なる光を”と言った時、遠距離魔法?が発動しただけだったじゃん!今回も同じかと思ったら・・・・」
の大惨事。
何あの魔法!
私はただ、空に剣を掲げ、世界樹とやらを討伐しようとしただけなのに・・・
あの光の塊、そして爆発した後の巨大クレーター、距離が近い都市メルフィスの皆、大丈夫だろうか?
確かに私はあの時、”聖なる光を・・・・”と叫び剣を掲げた・・・・
メルクス姫の解説では・・・・
世界樹の叫びと共に、まずは世界樹の周辺にいた聖なる力が具現化した妖精達が光に吸い込まれ・・・・続いて世界樹が
「ばかな~~~~」
叫び、光りに必死に吸い込まれないように耐えていたが・・・・
「この世界の創生よりいる我がこんな勇者に~~~~」
と叫び、光に飲まれ・・・・聖なる光のエネルギーが大爆発!
さすが世界が創生された時より存在する世界樹様、やられキャラのセリフ心得ていますな~
メルフィス姫に言わせると創生より世界の規律を司っている世界樹が消失!どうするのか!とのことだが・・・・
これは私が生きている世界は違う。異世界での出来事!私は魔王さえ討伐してしまえば一切関係がない、遠い世界の出来事!
同じ世界の方々が処理してください。後はよろしく!メルフィス姫!
ぴろりーん
勇者ゆきちは進化した。
最強攻撃魔法 聖なる光 を覚えた。(ただ、叫んで剣を天に掲げる)
特殊技能 他人事 を覚えた。
ガナビーオーケー!
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