取得院
増田朋美
取得院
取得院
その日は、もう本格的な夏がやってきたようだ。太陽がギラギラ照り付けて、町中の建物の中では、エアコンをガンガンにかけてすずんでいる人が多くみられた。でもそんな中で、笑顔の人は極めて少なく、みんないやそうな、つらそうな顔をしている人ばかりだ。みんな今流行している発疹熱
のせいで、疲れてしまっているからだ。政府はこういう時こそ無能。非常事態宣言を出したりしたけれど、何の役にも立たないのである。だからみんな先行きの届かない不安と、政府への怒りを込めて、いやそうな顔をして生きているのだった。
その日、杉ちゃんと蘭は、どういうわけなのかある書店に出かけていた。今日は、人気のある作家、城島昭という人のサイン会が行われるというのだ。こんな時だから、書店に人なんていないんじゃないのと思われたが、書店には思った以上に人がいて、蘭は驚いた。みんな、城島のサイン会に参加する目的で集まっているらしい。
「しっかし、本なんか読めない杉ちゃんが、なんで人気作家のサイン会なんかに行くんだろうね。」
と、蘭は思うのだが、杉ちゃんはどうしても、城島さんのサインが欲しいというのだった。本を渡して、サインをしている城島に、杉ちゃんへと書いてねなんて、無茶な注文を付けることもあった。
蘭があきれて杉ちゃんがサインをもらっているのを眺めていると、いきなり書店の前に車がやってきて、中から華岡が降りてきた。
「おい、何だよ華岡。こんな時に。」
と、蘭が聞くと、
「いや、あの城島という人に用があるんだ。」
と華岡はそういって、サインをしている城島に近づいた。
「すみませんがね、城島先生。もうこれ以上、身勝手な行動は自粛してもらえないでしょうかな。」
と、華岡はそういうことを言った。聞かれた城島もすぐに何のことだかわかったようである。
「ええ、もちろんそれはわかっています。でも、警察は何をしても動かないじゃないですか。だからこういう風に、本にして出版することにいたしました。そのどこが悪いというんですか。」
城島はそういい返した。華岡はとてもあきれた顔をして、
「そうなんですけどね、警察の捜査に支障が出てしまうようなことが在っては困ります。勝手に動くのはやめてもらえないでしょうか。こういう風に、警察がまるで悪人だというように書かれてしまっては、非常に困るんです。」
と、城島に言った。
「ちょっと、ちょっと待ってくれ。一体何があったんだよ。」
杉ちゃんが、華岡と城島の間に入った。こういう時に入れるのは杉ちゃんだけである。蘭は、どっちが悪いかなんてわからないけど、二人の議論はずっと、平行線のままであるような気がしたが、その間に入ってしまうということはできないなと思った。
「こんなところで喧嘩はしないでくれ。僕たちは喧嘩を聞きに来たわけじゃないんだから。」
杉ちゃんがそういうと、華岡は、すまんすまんと言って、顔の汗を拭いた。
「ああ、すまん。だっけどねえ、こういうところにでも押しかけないと、住居侵入罪とかそういわれてしまう可能性もあるからねえ。」
「そういうんだったら、華岡さん、どうしたらいいのか、ちゃんと話してみてくれよ。素人の僕たちにわかりやすいように。」
杉ちゃんが、またそういうことを言った。
「ああ、じゃあ言う。城島さん、先日起きた、取得院の嬰児死亡について、まだ、こっちで犯人を挙げたわけではないのに、小説のネタにしてしまうのはやめてくれと言っているんです。まるで俺たちの捜査が、こうなると予言しているみたいです。」
「でも華岡、僕たちも、言論の自由は保証されているよ。」
と、蘭は華岡をなだめるように言った。
「そうだけど、まだ事件が解決していないんだから、小説にされてしまうのは困ります。もうちょっと、慎重に動いてください!」
「一体事件ってどういう事件なんですかね?」
杉ちゃんが、華岡にいった。
「悪いが僕は、新聞も雑誌も読めないし、テレビも家にないので、ちゃんとわかるように説明してもらえないだろうかな。」
「ええ、平たくいえばこういう事です。取得院という助産院で生まれたばかりの赤ちゃんが、相次いで、死亡しているということですよ。死因は、新生児が今はやりの発疹熱で死亡したとか、熱性痙攣のため死亡したとか、そういうことになっていますけど。」
華岡が答えを考えていると、城島が言った。
「それを、今回出版した本のネタにしたというのか?」
「ちょっと参考にさせてもらっただけのことです。まさか警察が来てしまうとは予想していませんでした。でも、どうして、その取得院の経営者は逮捕されないのでしょうか。」
「へえ。」
と、杉ちゃんが、城島の話に相槌を打った。
「だって、本当に殺人になるのか、俺だってわかんないんだよ。だって、その亡くなった嬰児の死亡診断書だって、皆自然死としか解釈できないもの。」
と、華岡が大きなため息をつく。
「その赤ちゃんたちの親というものは、いないのか。」
蘭は華岡に聞いた。
「ええ、僕は、その親御さんの肉親に会って、話をしましたが、なんでも普通に供養をしているんです。よく、お寺なんかでやってるじゃないですか。まだ生まれていない子供を、供養するという。」
「ああ、水子供養の事ね。」
全く杉ちゃんは、そういう宗教的なことは意外に詳しいのだった。
「それで、警察は、赤ちゃんたちが死亡したという事を、殺人と結び付けられないんですね。親御さんたちは、赤ちゃんたちが、死亡したということで、ちゃんと悲しんでいるわけですから。犯罪で、被害者が死亡したら、被疑者は喜ぶというのが、警察によくある一般的な見方ですものね。」
やれやれ、華岡たちより、城島さんのほうが、事件のことをよく知っている。警察というのは、本当に、いざという時、まるで役に立たないということである。
「それで僕は、この事件を参考にさせてもらいました。こういう事件があるということを、しっかりと世に知らせた方がいいと思うんです。その何が悪いというんですか。」
「確かに、文学者というのは、変なところに着目しちゃうものだなあ。だって、今回の赤ちゃんたちはだよ、生まれてすぐに、取得院に預けられて、そこで発疹熱にかかったということになっているじゃないか。ほかの県でも、新生児がかかったという例があるんだ。其れなのに、なんで取得院の場合だけ事件だと騒ぐんだよ。」
華岡が、城島に言われて、言い訳をするように言った。つまり、事件の流れを言えばそういう事である。確かに東京などでは、生まれたばかりの新生児がかかったというニュースも流れたこともあった。其れと一緒だと、蘭も華岡も思っているようであるが、城島さんはそうではないらしいのである。
「おかしいと思いませんか。それで死亡した赤ちゃんたちが、一人か二人ではありません。確かに、東京の病院で新生児が感染したというニュースは僕もみました。でも、それは一人だけでしょう。取得院の場合、すでに七人相次いで亡くなっています。」
「七人?」
と、蘭は聞き返した。それはちょっと多い数字だ。
「ちょっと待ってくれ。取得院ってどういう場所なんだよ。」
まず初めにそこをおさらいしておかなければならないなと蘭はおもった。
「おう、取得院は、乳児を預かる無認可の保育所だ。最近こういう無認可の保育園が、相次いで設立されている。その一つだよ。」
と、華岡が言った。
「そうなんですよね。取得院は、その中でも、乳児を預かるのに特化していると聞きましたよ。つまり、三歳以上の子供は別の保育園に行かないといけないということになります。」
城島さんが付け加える。華岡が、何だ俺たちもそれくらいは、調べたぞという顔をしている。
「はい。問題は、その取得院が、今月一か月で七人の赤ちゃんを死なせているんです。それが、おかしいと僕は思ったんですよ。そして、その保護者達も当然のように受け止めている。それもまたおかしい。だから僕は本にしようと考えたんです。」
「一か月で七人か。一打ちで七つという、グリム童話のキーワードみたい。」
と杉ちゃんが言った。
「でしょ。確かに発疹熱は日本で流行していますが、流行地は、日本だけですし、死者というのも、高齢者がほとんどで、東京でかかった新生児も現在は回復したと聞きました。だからおかしいんですよ。確かに特効薬らしきものはなくとも、回復することはできるんですから。」
「あーあ、俺たちが一生懸命捜査してきたことが、こうして一人の文学者にわたってしまうとは。」
と、華岡は大きなため息をついた。
「よく調べましたね。描く人というのは、そんな細かいところまで気にするのか。確かに、今はやりのもので亡くなったと言えばそれまでだけど、それがおかしいと思うことができるのもすごいな。」
と、蘭は、城島さんの態度に感動してしまって、そういうことを思わずつぶやいた。
「全く、なんでも気が付いてしまうんだな。そうやって、細かいところまで気が付いて、わかったんなら本にしないで俺たちに通報してくれればいいのに。」
と、華岡はそういうことを言っているが、
「いや、警察とかそういうお役所仕事は、いざというときに限って役に立ちません。そういうもんだろ。」
と、杉ちゃんが口笛を吹きながらそういうことを言うので、すごすご華岡は、書店から車に戻っていった。杉ちゃんにそういわれたらたまらないという表情で。
その次の日のことである。
杉ちゃんと蘭は、手芸店に行った。蘭は特に用事があるわけでもないのだが、杉ちゃんが、糸を買いたいといったためである。手芸店の玄関前で二人はタクシーを降りる。待ち賃はしっかり払うから、ここでまっててとタクシー運転手に言って、手芸店に入ろうとすると、隣のワゴン車の中から、子供が泣いている声がすることに気が付いた。蘭が、あれ、何だと思って、隣のワゴン車を覗くと、チャイルドシートに「縛り付けられた」一歳半から二歳くらいの子が、泣いているのだった。車の窓は閉め切ったままでエンジンがかかっていないから、エアコンもきいていない。間違いなく、子供は閉じ込められているのである。
「警察に通報した方が、良いのかな。」
蘭が思わずそういうと、
「いや、警察何て役には立たないさ、其れよりも、医療関係をお願いした方がいいと思う。」
と、杉ちゃんが言った。すると、店の入り口から、一人の女性が出てきた。女性の首には、名札がぶら下がっている。もちろん、杉ちゃんには文字は読めないので、それが何て書いてあるかわからなかったけれど、読める蘭には、「取得院」と読めた。
女性は、カバンを持ち直して隣の車にやってきた。
「ちょっと、一寸すみません。」
と、蘭は、彼女に声をかける。
「あの、この子を車の中に置き去りにして、あなた、どこにいたんですか?」
「ええ、ワッペンにする布を探していました。それを買いにこの店に来たんです。」
と、彼女は答えた。
「ちょっと待ってくださいよ。あなたは、それでいいかもしれないけど、この子はずっと暑い車の中、チャイルドシートに縛り付けられて、ずっと閉じ込められていたんですよ!」
と、蘭は、彼女に言った。
「その子供さんが、どんなに苦しい思いをしていたか、あなた、考えたこともないですよね。だからこそ、子供さんを放置して手芸屋に行けるんだ。あなた、取得院ですよね。あの、子供が七人相次いで死んでいるという、取得院。その名札を見ればわかりますよ。そこの職員かなんかでしょう。」
「何を言っているんですか。」
と、職員の女性は答えた。
「私たちは、働いているお母さんの手助けをしているんです。取得院は、子供を預ける場所です。それに、ここの子たちは、普通の子じゃありません。ですから、普通の子のような育て方はしてはいけないんです。」
「普通の子じゃない?」
蘭は、急いでそういうことを言った。
「つまり、体とかどこかに異常があるとか、そういう事ですね。そういう事でしたら、余計に倫理観に基づいて、子供さんを、車の中に放置するということは、やってはいけないことですよね。」
「ちょっと待て!」
と、蘭がそういうことを言うと、杉ちゃんがそういうことを言った。
「それより、その赤ちゃんを車から出してやってくれ!変な口論している暇はないよ!」
「ええ、わかってます。それでは、その通りにしますから、もう車いすのお二人は、そこをどいていただけないでしょうか!」
と、女性職員は、二人をはねのけるようにして、車のドアを開けて、そそくさと車に乗り込み、エンジンをかけて手芸店を出て行ってしまった。まるで、犯罪者というより、自分が正しいということを、示しているかのようだ。
「これでおそらく、八人目の犠牲者が出るかもしれないぞ。」
「そうだね。」
目の前で起きた出来事を見て、杉ちゃんも蘭もそういいあった。
「そういう事だ。間違いないよ。取得院は、そういうガサツなやり方で子供を預かって、結果として殺している。さっきみたいに、子供を車の中に残したまま、放置しておくなんて、保育士のすることだろうか?そんなことあり得ないよ。」
「そういう事だな。七人の赤ちゃんたちも、単に発疹熱が原因で死亡というわけじゃないぜ。きっと、たぶんそれじゃなくて、例えば、毛布がかぶさって気が付かないうちに死んでたとかそういう事だよ。」
蘭が言うと、杉ちゃんも言った。
「きっと初めは単なる事故だったかもしれないが、それが隠蔽されれば、積み重なっていくもんだって、あの城島さんの本にも書いてあったぞ。」
杉ちゃんの記憶力は、非常に正確で、会話そのものを記憶できるという能力があった。その城島さんの本を読んだのは蘭であり、それを記憶してしまうのは杉ちゃんなのだ。
「でも、どうやって、法でさばかせたらいいんだろう。あの、取得院に子供を預けている親たちが、何か運動でも起こさなかったのだろうか?うちの子たちを預けて、その子たちの命を奪われたとなれば。」
と、蘭は思わず言った。確かに、子供が死んだとなれば、今は一大事だ。昔は間引きとかそういうものがあって、やむを得ず殺してしまうということもあったかもしれないけど、今は子供は国の宝と言われるほど、大事にされている。
「そうだよ!そこだよ!」
と杉ちゃんがでかい声で言った。
「そこなんだよね。今の日本のお母さんたちは、子どもを大事にする。それは確かだ。だけど、取得院に子供を預けているお母さんたちから、苦情が寄せられたことはあったかな?そして亡くなった子供たちは、ねんごろに供養されている、、、。」
「一寸僕、華岡に聞いてみる。」
と、蘭は、スマートフォンのメールアプリを開き、華岡にメールを打った。その間にも、頭の切り替えが早い杉ちゃんのほうは、暑い暑いと言いながら、手芸店に入って行ってしまった。
杉ちゃんが糸を買うのを手伝って、予想よりも高額な待ち賃を運転手にしはらって、二人はタクシーで家に帰った。タクシーから降ろしてもらうと、蘭のスマートフォンがなる。なっていたのはメールアプリではなく、電話アプリだった。
「ああ、もしもし、華岡か。」
「おう、蘭。お前の質問に答えるぞ。あの取得院の評判は、上々だ。取得院で虐待があったというニュースは、どこにも報道されていない。なんでも、非常に安い保育料金で昼でも夜でも子供を預かってくれるというところが人気のある所らしい。」
と、華岡は言っている。つまり、無認可の24時間保育園ということなんだろうけど、虐待があったというニュースが、どこにも報道されていないところが気になった。
「はあ、しかしな、僕は確かに見たんだよ。その、取得院の職員が、子供を車の中に放置したまま、買い物をしているという現場をな。僕だけじゃない。杉ちゃんだって見たんだから。すでに証人は二人いる。だからちょっと本腰入れてさ、一寸調べてみてくれよ。」
蘭は、お願いするような気持ちで華岡に言った。
「そうか、わかったよ。お前が、困っているやつを見ると放っておけないのは、知っているから、俺たちも、ちゃんとやるよ。」
そういって、華岡の電話は切れてしまった。蘭は、はあとため息をついて、とりあえずスマートフォンをカバンに入れて、家に入った。一般人にできるのは、あとはそれしかない事を知っている。警察は、他人の住居に入ることはできるが、蘭のような人には知らせるだけで何もできない。蘭はそのあと杉ちゃんと別れて、また下絵の仕事に取り掛かるしかできないのだった。
ふと、玄関のチャイムがピンポーンとなった。いつの間に、手芸店に行ってからだいぶ時間がたったらしい。いつの間に、空はカンカン照りのいい天気から、赤い夕焼けになっていた。
「おーい、蘭。いま城島さんが来てるんだ。ちょっとお尋ねしたいことが在るってさ。」
と、インターフォンを鳴らしたのは杉ちゃんである。そして暑い暑いと言いながら、がちゃんとドアを開けて、城島さんと二人でどんどん入ってきてしまうのだから、たまらない。
「なんだよ、勝手に入ってきて。ここは僕の家なのに。」
と杉ちゃんに行っても無駄なのは知っているが、蘭は、そういってしまった。
「まあ、そういう事だ。城島さんが、自分の子供さんを、取得院に預けていたことのある人にインタビューをしたそうだよ。一寸聞かせてもらおうぜ。」
と、杉ちゃんは言った。
「ちょっと待て。それは警察に言うべきじゃないのかい?」
と蘭がいうと、
「そんなところ、役には立たないさ。それで、城島さん、えーと、その取得院の様子だっけ、それを話してみてよ。」
と、杉ちゃんはカラカラと笑った。
「ええ、今日、取得院に子供さんを預けていたお母さまから話を伺いました。そうすると、取得院は、将来に見込みがない子供さんを中心に預かっていたことがわかりました。」
と、城島さんが言った。
「将来に見込みがないとはどういう事でしょうか?」
と蘭が聞くと、
「ええ、杉ちゃんや蘭さんのような人の前では非常に言いにくいことなんですが。」
と城島さんは発言に、戸惑っているような顔をしている。
「ああ、言わなくてもいいよ。僕たちみたいな歩けなかったり、耳が遠かったりする子たち、と言いたいんでしょ。」
と、杉ちゃんがいきなりそんなことを言った。蘭はびっくりして、持っていた絵筆を落とした。
「そんなバカな。そういう子だって、ちゃんと生きる権利はあるはずじゃないか。そういう子だってちゃんと教育を受ける権利はあるはずだよそれを、車に放置したりするの?」
「ええ、確かにそうなんです。蘭さん。法律上ではそうなってますが。」
「ああ、わかるわかる。そういう権利も与えられないほど経済力がないってやつもいて、むしろそのほうが多いってことも言いたいんだろ。それで、間引きしてくれてありがたかったから、供養は盛大にやっても何も悲しんだ人がいなかったってわけだ。はあ、なるほどなあ。なんでも合理的にやっちまう、いまならよくある事じゃないの。まあ、いずれにしても、僕たちみたいな人が邪魔という意見は、今も昔もあるってことだねえ。」
城島さんが言いかけると、杉ちゃんは、でかい声でそういうことを言った。もしかしたらこの事件は、理由違えど、一種のもらい子殺人に近いのかもしれなかった。取得院に子供を預けている親は、そうなってくれて喜んでいるかもしれなかった。それを悲しむことも忘れてしまったら、より合理的な社会になってしまうかもしれない。
絵筆はコロコロと、床の上を転がっていった。
取得院 増田朋美 @masubuchi4996
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