『自由になりたい 蟻の 話』
矢田誠一
第1話
自由に なりたい 蟻が いました。
この 蟻・・・ アンちゃんは あまり 働かない 蟻でしたが
女王蟻に
いつでも なんとか 見つけて 拾った 食べ物を
女王蟻に
持って行く事が
嫌で たまらなく、
とうとう 蟻の 巣から 飛び出して 行きました。
ある 民家の
空き家の 軒の下から
人の 作った 石ころ の 道路を 抜け
たまたま 落ちた 落ち葉に 乗り、
小さな
小川を
どんぶり どんぶり、
ゆっくり
雨の日は 小枝に つかまって
ざーざーざーざ 海へ 行き
人の 作った
木で 出来た 舟に 潜り込み
アンちゃんは 大きな カラスや くもの巣を よけ、
人の 穀物倉庫に もぐり込み
ゆっくり
穀物を 食べながら、
木で 出来た 舟は
なんと マレー半島まで
着いて しまいました。
蟻の アンちゃんは
一匹ぼっち。
でも 他の 蟻の 仲間は
嫌で 嫌で
仕方なく
森を 抜け
ジャングルを 抜け、
とうとう、
光 輝く
七色の
森を 見つけ ました。
そこには ピンクや 青や 緑や 赤や
様々な
色を した
花が 咲いており
アンちゃんは、 ピンクの 花の 上に
ちょこんと
座り ペロッ ペロッ と
蜜を なめて いました。
そこへ ゆっくり 七色の
小さな 5cm くらいの 鳥が
ピュッ と
飛んで
来て
一緒に 蜜を 吸いました。
アンちゃんは 直ぐに
この 七色の ハチドリ、 ムーちゃんが
好きになり
アンちゃんは ムーちゃんに
ほんとうに 小さな 目で
ウィンクしました。
すると ハチドリの ムーちゃんも
ほんとうに ビックリして
ピンクの
花から
落ちそうに なりましたが
この
真っ黒い
蟻の アンちゃんが
好きになり ました。
そして
この
二匹の 蟻の アンちゃんと
ハチドリの ムーちゃんからの 始めての
子供が
『蝶』
でした。
こうやって
『蝶』は、
産まれた
のです。
蝶の
ちょっちゃんは
自由に
飛び回り
次 次に
花に
座り
蜜を
なめて
たーーーーくさん
増えた 『蝶』の
先祖達は
又
海を
飛び越え
日本の
あの 民家の
空き家へ
やって来ました。
そこへは 女王蟻と
働き蟻 達が
おり
七色の
『蝶』の 先祖達 を
眺めて おりました
とさ
終わり。
『自由になりたい 蟻の 話』 矢田誠一 @yattyann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます