第7話 宇宙船待機
鈴木さんとアリアがお話をしていると、アリアがこのように切り出した。それは、地球人が宇宙人を探して戦争をふっかけるといった内容であるが、戦争屋が儲かる為に、宇宙人を利用しようとする勢力が存在する事を指摘するのであった。
「このアリアがこの地球へ来る前に、実地調査をした結果よ。地球人の皆さん、お金の事になると、本当に一生懸命になりますね」
アリアがそのような事を言うと、田中はそれを否定したかったようであるが、完全否定をするまでにはいかなかったようである。私は怒りを抑えるが、言われたままの事を素直に認める訳にはいかなかったようだ。
「するとアリアちゃん、あなたの仲間がいるって事なの? アリアちゃんは一体どれぐらいの数の仲間がいるのかしら」
「いっぱいだよ。数えるのが難しいぐらいいる。私はただ気ままにいるだけよ。地球の上の宇宙では、宇宙船が待機しているはずだよ。
アリアの言葉を聞いて、私と鈴木さんはハッとしたようだ。この時点で宇宙人が地球に攻めてくる想定をしていなかった、完全にやられたと感じる2人である。
「アリア、これからお前らの仲間が地球を攻めてくる予定というのはあるのか。そんなの、到底容認出来るとは思えないのだが」
「私そんなのわからない。それを決定するのは、私ではなくて、別の人だから。私にはそんな権限ないの」
アリアはそう言うと、これからどうするといった雰囲気になりそうであった。宇宙人が友好的に接してくれると思っていたが、そうでもないとわかり、私と鈴木さんと、霧島は焦るのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます