第35話

「ねえ、まさるぅ。こっちかこっち、どっちが可愛いかなぁ?」


「あ、あほ。スクミズにしときなさいよ。」


「え~、まさるぅ。スクミズが良いんや?変態?ロリコン?」


「はあ。もう何でもええわ」


「じゃ~。今年買ったビキニ~。えへえへ」


「えへえへって、お前いくつだよ。」


「11歳と9カ月やよ、キャハキャハ」


「もうええわい・・」


と、くだらない会話もほどほどに・・

とにかく一刻も早く、愁花をお風呂場の中に入らせなければならない。


「着替えたよ。キャハハ~、ましゃるぅ~とお風呂うれしいなぁ♪」


「おおお、じゃあ、中入って待ってて。直ぐに着替えるから・・」


「いっしゃぁぁ。じゃあ愁花入るよぅ。早くしてね」


「おっけ~。まってろ」


おれは、着替えの海パンを取りにクローゼット開けた。


「お、おーい!亜子先生起きて下さいよ!」


「う~ん。イキすぎちゃったかも…寝ちゃう」


「ば、ばかあ。起きて下さいよ!しっかりして!」


「・・ましゃるぅ~。もう、なにやってん?おっそーい。」

や、や、やばいそ・・


「せんせ~。今から5分後に、ちゃんと出てってくれたら、1回だけデートします。」


「え!いいの?じゃあ、わたし頑張れるかも」


「絶対に静かに出てって下さいよ。愁花に気づかれたら、ぜんぶ終わりですからね」


「わ、分かりましたわ!大丈夫ですの」


おおお。なんだか良く分からないけれど、さっきより亜子先生らしくなってきた。


「じゃあ、俺はお風呂に行きますんで・・」


「ひゃい」



そして、俺は、11歳と9カ月になる義理の娘と一緒にお風呂に入る事になった。


いくら元竿師の俺でも、この経験は、初めてだ・・



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