第25話

うっはあ。小学校って懐かしいなあ。

机と椅子っちいっさ。スゲー、これに座ってたのね。


あ、今日は、純菜さんが、仕事で行けないんで、代わりに愁花の授業参観に行って来てくれと言う事に・・もちろん、愁花本人にも頼まれたんだけれど・・


正直、苦手なんだよ。俺なんかが、人の親に見えるわけないしな。


「5年2組は…と」


「何か?お困りですか?」


「は、はい。5年2組に行きたいんですけど」


「あ、私5年2組担任の杉山亜子と申します。」


「あ、あああ。いつも愁花が・・」


「え!愁花ちゃんの・・じゃああ・たらしい・・」


「はい。よろしくお願いします。」


「こ、こっちです。もうすぐチャイムが鳴りますから・・一緒に。」

<な、なんて事なの・・あの年増め、またこんな若いイケメンたらしこみやがって>


「あ、ありがとうございます。」

<うわ~この人が噂の亜子先生か~こんなに、若い先生やったんやなあ。>


着いた。お、愁花といつもうちに来て俺をからかう友達も一緒かあ。

しっかし、あいつら身体デカいなあ。周りの男の子より一回りおっきいぞ・・

まあ、そんな年ごろなんだろうなぁ。


俺も、父親なんだなあ。


「あの。参観が終わったら愁花さんと一緒に少し残っていただけませんか?」

「親子懇談をまだ、愁花ちゃんだけ、まだ出来てなかったんで・・」「

「お母様は、お忙しいとお聞きましたし。」


「ああ、いいですよ。こちらこそ、何かすいません」


そして・・俺の父親として人生初の親子参観が始まった。

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