第24話
愁花のエロエロ暴走を注意しに来てくれたはずの純菜ママではあるのだが・・
いかんせん、慌てていたので、すっぽんぽんで出てきてしまったようだ。
「きゃああああ」
扉の陰に体を隠して顔だけ出している純菜さん。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
俺と愁花は、顔を見合わせたまま言葉が出ない。
「ぷはっ。だはははああ純菜ばか」
「ぷt、あははは。ママカワイイ~」
いったんは、逃げたものの、寝室のタオルケットを体にまいて再び・・
「こらああ。愁花、あんたお父さんに何てことしてるのよ~」
「だ、だって・・マサル・・パパのこと、好きやもん・・」
「好きでも、お父さんに娘が、そんな事しないでしょ!」
「うち、マサルの子ども違うもん!パパやけど好きやもん。」
「一緒に遊んでくれて、いっぱい色んな所にも連れっていってくれて、筋肉もカッコイイしな、うち、マサルと結婚しいたいよ。でも・・ママも好きやねんやんなあ」
「しゅ、愁花」
嬉しかった。単純に嬉しかった。
仕事もせず。いきなり来て竿師時代の預金を削ってずぼらに生きている俺に・・
「俺なんかに・・」
もう、涙が、あふれてきて、
二人を抱きしめてこう言うしかなかった。
「ありがとうなぁ。」
「二人とも、だいだい大好きやでー」
わーん。
みんなでいっしょになって泣いた。
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