第2話

俺の名前は川崎栄太。アニメオタクで友達もいない。

だけど、な?

なんか朝起きたら急にイケメンになってたんです!

理由は俺にもわからない。

だけどなみんな。

イケメンってすごいよ。

誰とでも仲良くなれちゃうんだもん!

そんな感じで朝学校に行って調子に乗って女子全員に挨拶をしていたわけだ。

そんな時、金森瞳という黒上美少女が他の女子は俺に挨拶されれば顔赤くしてキャーキャー言うのによ、そいつだけ、そいつだけさ!俺に「死ね!!」とか言ってくるわけですよ。

でもな。そいつは俺の好みのドストライクなんだよ!

だから俺は心に決めたのさ。

「「こいつを絶対に俺の虜にしてやる」」

とな。



一話でもあった通り俺はそのまま清水さんと一緒に教室へ入った。

とりあえず現状を整理しよう。

まず俺の友達となっていたのが佐賀祐介。

そして清水美久。

そして友達ではないが金森瞳。

んーとあと妹の川崎鈴か。

キーンコーンカーンコーン

俺が現状を整理するのをやめさせるかのように朝のチャイムが鳴った。

そして先生と思われる人物が教室へイン!

「みんなおはよう。明日の試験がんばるように!先生は応援してるぞー!」

ん?ちょっと待とうか。

俺はイケメン。イケメンだよな?

なんでイケメンに転生して二日で試験なんだよ!!!???そんな展開あり!??

だってさ俺はだよ顔は完璧になったはいいが流石に頭の良さは変わらないと思うんだ。

アニオタの頭の悪さを舐めるなよ?

これはやばい。やばいやばい。

「んー?どったの栄太君?」

スポーツ美女清水さんが話しかけてきた。

「い、いや試験大丈夫かな?ってさ」

彼女は口角をいい感じに上げて言ったのさ。

「え?何言ってんの栄太君?いつも学年トップじゃん!羨ましいよ全く。」

いや死ねよこの世界の栄太。

なんでイケメンで頭いいんだよ。敵無しだよ全く。

「そ、そうだった!余裕かなー?」

おいおいおい何言ってんだ俺、、、、

「だよねー!勉強教えてほしいくらいだよ」

「お、おうまた今度な!」

「うん!ありがとーー!」

さぁーてどうするよ栄太君。

てかんなんでこんな完璧なのにあの金森瞳は俺に振り向かねえんだ???

意味わかんねえっつーの!



「お兄ちゃーん?」

ん?これはマイゴッデスすずちゃんじゃないか!!!

「す、すずーーー会いたかったよーー!!!」

「うげ、気持ち悪いから私先帰るね。」

「そ、そりゃねえよ、、帰り道わかんないよーーー!」

「わ、わかったよ。とりあえず今日は一緒に帰ろうね。」

「あ、ありがとう、、すず」

「良いよ!後でこき使わせてね!」

こいつまじでお兄ちゃんに容赦ないな。

というわけであのまま学校をなんとか終わらせたわけですが、本当に教室の場所とかわからない!

本当に俺、生まれ変わっちまったな。

でもこれってどういうことなんだ?

普通に考えておかしいよな?

俺はこいつとは、そうだ真反対の存在だ!

つまり実際の世界と真反対の場所に来たってことか?

いやでも住んでる場所も違う。もちろん学校も。

でも名前は一緒なんだよな。

まじで意味わかんねえええ、、、、、

「どしたのー?お兄ちゃん?」

こいつは呑気で良いよな全く。

「ん?ちょっと考え事をな。」

「あーそうそう。思い出してきたの?朝まじで頭パッパラパーだったからさ」

「全然だ!でもイケメンはいいもんだぜ!妹よ。」

「だからその言い方キモいからやめて。次呼んだらケツを真っ二つに割るからね。」

いやもう割れてるだろ!

というツッコミはしないでおいてあげるか。

「なぁすず。」

「何?お兄ちゃん?」

もう家も近くなったであろう場所で問いかけた。

「金森瞳って知ってるか?」

「もちろんだよ!この町で一番のお金持ちで美少女の子だよね?」

いやーちょっと待て。

それで頭いいとか言ったらもう悪いとこないぜ?

「そ、そうだな。でさそいつって頭いい?」

いかにも俺を見下す顔で

「さっきから何言ってんのお兄ちゃん。金森家はお父さんが社長でお母さんが警察官の家系だよ?頭いいに決まってるじゃん、、」

はいー!終わりです!あの子を俺の彼女にする自信がすごく減りました!

「そ、そうなんだ」





キーンコーンカーンコーン

地獄のチャイムが鳴った。

テストが始まる、、、、




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起きたらイケメンに生まれ変わってました @Kirigaoka

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