起きたらイケメンに生まれ変わってました

@Kirigaoka

第1話

「なんなのよあんた!ちょっと顔がいいからって調子に乗るんじゃない!」



朝六時、目を覚ますといつもとは違う天井、匂いだった。

なんだよこれ、、どこか友達の家に泊まったのか?

そんなことは決してない!

なぜなら、、俺には友達がいないからだ!!

じゃあなぜだ?

まさか、、よくある異世界転生か?

可愛い女の子達にあんな事やこんな事、、、

いろんな妄想を重ねている中で誰かが部屋のドアを開けた。

ガチャ

「お兄ちゃぁぁぁぁぁん!!!いつまで寝てるの!????」

、、、、、

いや誰こいつまじで誰

「ちょっと待て。お前は誰だ?」

「え?お兄ちゃん寝ぼけてんの?」

いや、どう考えてもおかしいだろこれ!!

これは夢か?そうなのか?

俺は何回も顔面を叩いたがそうではなさそうだ。

ちょっと待て?

いつもの所にニキビがないぞ?

これはもしや、、もしや?

顔が変わっている、、、?

「何してんのお兄ちゃん!????」

「あ、いや夢かと思ってな。」

「と、と、ととりあえずさ学校行かないと遅刻しちゃうよ??」

「待て待て待て全然理解できない!」

「私もだよ!とりあえず用意して下降りてきて!」

了承し、用意は何すればいいのかわからず適当にやった。

しかしな、妹がいるなんて、、、

これはなんだ?ラブコメの主人公にでも生まれ変わったのか?!

「お兄ちゃん!やっと下に来た、、、本当に遅刻しちゃうから行くよ!私もついていくから!」

「それは心強い!頼むな妹よ!」

「キモいからその呼び方やめてくれる?」

「いやお前だってお兄ちゃんって!!」

「お兄ちゃんはお兄ちゃんなの!私の事はいつもみたいにすずって呼んでね!さぁいくよ!」

俺はその言葉通り学校と思われる場所にいもう、すずと向かった。

「おい、すず。」

「ん?どったのお兄ちゃん?」

そう、それは俺には体験できないであろう事が起こった!

まず視線がすごい!

しかもそれが女子なのだ!

そしてイケメンと思われる単語が何回も聞こえた!

これはまさか、まさか俺には味わえないであろう可愛い女子達にあんな事やこんな事、、

「なんなのお兄ちゃん?顔キモいよ?」

「いや、すごい視線感じるなって」

「え?そりゃあお兄ちゃんはイケメンだからじゃないの?私はなんとも思わないけどね」

ん?今なんて言った?

すずちゃぁぁぁんはなんて言った?

イケメン?イケメン???俺が?イケメン??

「え?俺イケメンなの?」

「そんなの知らないよ!鏡見ろよ!馬鹿お兄ちゃん!」

いやさっきイケメンって言ったじゃん。

でもまぁいつものニキビだらけの顔ではなさそうだ。

やばいさっきから頭の中でイケメンという四文字がぐるぐるループしている、、、

「さぁ着いたよ!お兄ちゃん!ちゃんと学校行って帰ったら話聞かしてね!じゃあね!」

「ありがとなすずー!!!」

「大きな声でその名前呼ぶなーーー!」

いやさっきすずって呼べって言ったよな?

まぁそんなことはどうでもいい。

さっきからすごいキャーキャー聞こえるんですけど。

やばいですこれ。

気持ちいいいいい!!!!!!

「おっす!栄太!」

いつもと名前は一緒なんだな。

友達と思われる人物に声をかけられた。

おはようなんて言われたの何年ぶりだよ!!

胸元を見ると神奈川県立豊藤高校と佐賀祐介いう名前が見えた。

「お、おお!祐介君おはよう!!」

「え?何何君付け?なんかしたっけ俺」

「、、、なんでもない!間違えただけだ!」

「寝ぼけんなよなまったく。」

しょうがないだろ!

友達だって小学校以来いないし。

名前呼んだのも小学校以来だよ!!

「おはっよー!栄太君!」

キタァァァァァァ!!!

スポーツ系ショートカット美女!

さっきと同様名前を確認と。

清水美久って名前か!

ちょっと待て、名前で呼ぶのか?苗字か?

「お、おはよう!清水さん!」

「ん?なんかいつもと雰囲気違くない?私の勘違いかな?」

「そ、そうだよ!」

「へへ!そっかー!早くしないと遅刻しちゃう!行こ!」

くぅううううう可愛いな!!!

俺はその後いかがわしいことではなく、清水さんと一緒に教室へ向かった。

やっぱイケメン最高っ!!

調子に乗って見える女子には挨拶をしてた。

そんな時だ。

「やぁ!おはよう」

「なんなのよあんた!ちょっと顔がいいからって調子に乗るんじゃない!」

ん?え?なんだなんだ?

他の女子と反応が違ってびっくりした。

「あの子ね、、顔はすごく可愛いんだけど性格が、、って言うので男子からはすごい人気なんだけど女子はあまり好きな子いないみたい」

「そ、そうなんだ。びっくりしたな。」

やばい、やばいやばい。

顔が俺のタイプのど真ん中だった。

清楚な黒上美少女。そして出ているところはきっちり出ている。

「清水さん!あの子彼氏いる?」

「ん、とすごい告白はされるみたいだけど来る度全部振っちゃっていないみたい」

まじか!!これはチャンス!

俺は考え無しに黒上美少女を追いかけた。

とりあえず、、どうすればいいんだ!?

恋愛経験ないからわかんねえよ俺のバカ野郎!

とりあえず名前を聞こう!

「き、君の名前ってなんて言うの?」

「、、は?なんですか急に?気持ち悪いので直径3m以内に近づかないでください」

ひっでぇぇえ言い様。

でもまぁいいさ。どうせ照れているんだろ!

「ははは、、冗談きついよ、、名前教えてもらえるかな?」

「、、、まじで死ね!!」

ガンッ!

彼女はその言葉と同時に俺の股間を電柱も倒せるくらいの力で蹴飛ばした。

「今後一切関わらないでください。」

待って待って待ってなんでこんな嫌われんの?

俺ってイケメンだよね?

トットット

「だ、大丈夫?栄太君?!」

「へへへ、大丈夫」

「あんまりあの子とは関わらない方がいいよ、、、」

「そ、そうだな。ちなみにあの子名前なんて言うの?」

「金森瞳さんだよ。」

「金森さんか。了解ありがと!」

そう言って二人で教室へ入った。

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