第27話クラス対抗戦6



〜〜〜〜〜〜〜〜said2年生〜〜〜〜〜〜〜〜


 やっと、この日がやってきた。昨年は、初戦で敗退してしまった。だから、僕達は1年間クラス対抗戦で勝つために、練習してきた。


 初戦に戦う相手は、1年生のSクラスだった。初めは、厳しい戦いになるた思っていた。けど、調べてみると、Sクラスの大半が怪我をしていて、出ないことがわかった。出るのは、たった数人だけだ。これなら、確実に倒していけば、2回戦に進めるはずだ。


 「みんなに聞いて欲しいことがある。初戦の相手は、知っていると思うが、1年生のSクラスだ。けど、クラス対抗戦に出てくるのは、たった数人だけだ。」


 「なんで、そんなに数が少ないの?」


 「それは、クラスのほとんどの生徒が、怪我で棄権したらしい。Sクラスの生徒には、申し訳ないがここは、確実に勝ちに行く。」


 「そっかぁ〜。まぁ、しょうがないかな〜。」


 「あぁ、だから相手は、一気に攻めるしかない。だから、守りを20人にして、攻めを10人にする。守りは時間を稼ぐだけでいい。」


 「そんなんで、本当にいいのか? もし、ほぼ全員が守っていたらどうすんだ?」


 「それなら、一旦撤退してから数を増やして、攻めに行けばいい。」


 「そうか。」


 そろそろ、開始時間だな。



 『両クラスの準備が、完了したので。クラス対抗戦を開始します。 3、 2、 1、 開始!』




〜〜〜〜〜〜〜〜〜saidレクス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 やっと、はじまったか。まずは、相手がどこにいるのか、探さなきゃいけない。


 「さてと、さっさと相手を探しに行っておい。」


 「ちょっと、それはあんたが探すんじゃないの? 私たち、探し方なんて教えてもらってないんだけど。」


 「頑張て探してい来い。」


 探すのなんて、簡単だろ。探知魔法とか、探知魔法陣使えば簡単に見つかるだろ。相手に方も、それくらい、使ってくるだろ。


 けど、確か探知魔法のこととか、探知魔法陣のことなんて、習うのって2年生の初めに習うんだっけ。まぁ、知らないけど。


 「レクス君、どうすればさがせるの?」


 「簡単だろ。探知魔法でもなんでも、使えばいいだろ。」


 まぁ、使えるようになるのは、無理だろうけどね。だって、中級魔法ぐらいの難しさがあるからな。


 「無理だから、地道に探していけ。」


 「そうかよ。教えてくれったってよかったじゃねえかよ。」


 いや、お前脳筋だから、教えたところで使えないだろ。使える可能性があるのは、リーシャぐらいだろ。


 「そんなこと言ってないで、さっさと探してこい。時間が足りなくなるぞ。」


 「わかったよ。」



 あいつら、相手と反対の方向に、歩いて行ったけどこれ、時間内におわるか? さっさと、反対だってきずかないと、俺が動かなきゃいけなくなるじゃないか。


 まぁ、いっか。さっさと、魔法陣を作って寝ておくか。確か、この魔法陣とあとは魔法でいっか。完成したし、あとは寝て待っておくか。





 んっ。はあ〜やっと来たか。時間にして、30分くらいか。遅かったな。もっと早く、来るかと思ったよ。


 「お前だけが、フラッグの守りなのか?」


 人数は、15人か。少ないな、これだと、あいつらはちょっと苦戦するかな? だけど、人数が減ってけば、一気に片付くだろうな。


 「そうですけど。いいんですか? そんなに近づいてきて。」


 「はっ、そんなはったりなんて、効かないぜ。」


 はったりって。こいつも、脳筋なのか? まぁ、どうでもいいか。 魔法陣発動 スコール


 「あぁ? 雨だと。何かしたのかお前。」


 「そうですよ。知っていたら、分かりますよね。水の上級魔法スコールですよ。発動したら、大量の雨が、降って足場が悪くなるだけですけど。」


 「足場を悪くするだけかよ。足場が悪くなったところで、不利なのは変わんねぇぞ。」


 「普通なら、変わんないですね。試してみたらどうですか?」


 「そうするよ。」


 うゎー、簡単に挑発乗ってきたよ。やっぱり、こいつ脳筋だな。


 「おい、一気に畳み掛けるぞ。」


 罠に、真正面から突っ込んで来るなんて、もう救いようがないな。


 「じゃあ、またいつか。さよなら、黒雷 《サンダーボール》」


 あーぁ、突っ込んで来るから、全滅……じゃないな。1人残ってるな。ギリギリ範囲外に、逃げたのかな?


 逃げようとしてるけど、逃がさないよ。後々、面倒なことに、なるからな。身体強化っと。



 「逃げるのは、ダメですよ。」


 「あちゃ〜、見つかっちゃったかな。すごいね君〜。これじゃ戦っても負けちゃうね〜。」


 なんだこの人。知らない人だけど、多分苦手なタイプだな。


 「そうですか。なら、大人しく降参してください。」


 「それは、無理なおねがいかな〜。私も、この試合勝ちに来たんだからね〜。」


 「なら、さっさと終わらせますね。」


 「え? あがっ………」


 そう言って、レクスは素早く相手の懐に入って、鳩尾に1発入れて、気絶させた。


 「生き残るなんて、驚いたな。魔法だけで、全滅すると思ってたんだけど。」


 終わった、終わった。あとは、あいつらがフラッグを取ってくるまで、寝てればいいかな? いやぁ、俺のいたところだけ、芝残しておいて良かった。硬い地面で寝るなんていやだしな。



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