第11話襲撃とその後

〜〜〜〜〜said アルセラン王国闇〜〜〜〜〜


 そこには、色々と装飾品を身に着けている者と、ところどころ、ローブが破れている者が、話し合っていた。


 「それで、襲撃は上手くいったのか?」


 「はっ、今回の襲撃ですが、半分は成功しましたが、半分は失敗しました。」


 「半分とは、どういうことだ?」


 「バリステル当主の暗殺は、成功しましたが、バリステル家の長女の暗殺には、失敗しました。」


 「バリステル家の子供は、女だったのか?」


 「はっ、ドレスを身に着けていましたし、顔立ちも女らしかったので。」


 「そうか。それで何故、長女の暗殺が、失敗したんだ? それなりに、強い護衛でも居たのか?」


 「長女に毒の矢を、放ったんですが、近くにいたメイドが、長女を庇い失敗しました。」


 「ん? それならまた毒の矢を放てば良かっただろ。」


 「いえ、そうしようとしたのですが、長女が隠れていた私達に、水魔法と雷魔法を撃って来まして、放てませんでした。それに、その長女は、火の上級魔法インフェルノと氷の上級魔法ニブルヘイムを、撃ってきたので、即時撤退したのですが、間に合わす、私しか撤退出来ませんでした。」


 「ほう、ならその長女は、少なくとも、魔法適正を5つ持っていることになるな。」


 「そういうことに、なりますね。」


 「ふぅ、それなら、私の息子を婿に出せばいいではないか。では、引き続き、王城襲撃の件頼んだぞ。」


 「はっ、次は必ずや成功させて見せます。」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜said国王〜〜〜〜〜〜〜〜



 ここはには、国王とその専属護衛と宰相がいた。


 「陛下、1週間後に行われるパーティーですが、護衛はマリア殿だけで大丈夫ですか?」


 「それなら大丈夫だろな?」


 「あぁ、余程のことがない限り大丈夫だよ。」


 「そうですか。それでは、「失礼します!!」…」


 「なんだ、騒々しい。今は会議中だぞ。」


 「すいません。ですが、急ぎの連絡がありまして。」


 「なんだ、言ってみろ。」


 「はっ、現在王都に向かっていた、バリステル公爵家が、襲撃されました。」


 「なんだと! それで、当主と息子は、無事なのか。」


 「長男は、魔力の使いすぎてで今、倒れております。当主ですが、賊の中に魔法使いがいて、土魔法が直撃し、死亡しました。 」


 「そうか。それで、賊はどうなった?」


 「賊に関してですが、長男が剣と上級魔法を使いほとんどを、殲滅したそうです。」


 「上級魔法だと。バリステル公爵家の長男は、まだ5歳のはずだろ。5歳で上級魔法が使えるようになるのか? マリア殿」


 「そうだね〜。余程の天才でも、無理だよ。まず、魔力量が、足りないだろうからね。最低でもAぐらいは、ないと。」


 「それなんですが、長男の専属メイドが、言っていたんですが、長男は魔力量に関しては、Sランスでそのほかでも、最低でCだそうです。」


 「ほ〜、それは、天才と言うよりも、私達と同じ化け物だね。興味が出るね。私の弟子にでもしようかね。」


 「そんなことより、襲撃者の方が大事だ。早急に、調査しろわかったな。」


 「はっ、それでは失礼します。」


 「はぁ、バリステル家の長男は、まだ5歳だ。当主としては、若すぎる。成人の15歳まで母親に、当主のかわりをやってもらうしかないのかの。」


 「そうですよね。そうするしかないでしょうね。」





〜〜〜〜〜〜〜saidレクス〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 「んっ、ここは何処だ?」


 確か、王都に向かって馬車に乗っていてそれで……

そうか。襲撃されたんだった。そう言えば、メリルと父さんは、どうなった? 


 レクスは、ベットからおり、部屋を飛び出て、人を探した。すぐに、メイドが見つかった。


 「そこのメイド。ここは何処だ。」


 「あっ、レクス様。ここは王都にあるバリステル家の持っている屋敷です。」


 「じゃあ、メリルと父さんは、どうなった。」


 「えぇと、当主様はお亡くなりになりました。それで、メイドの方ですが、毒の解毒が間に合ったので、今は部屋で休んでます。」


 「そうか。………王城で開かれるパーティーは終わったのか?」


 「パーティーですが、明日、開催します。」


 「なら、早急に国王陛下に謁見のお願いをしてきて欲しい。」


 「分かりました。」


 「あと、メリルの部屋はどこだ?」


 「メイドでしたら、レクス様の右隣の部屋です。」


 「そうか。ありがとう。」


 「では、失礼します。」




 そうか。メリルは、助かったのか。だが、父さんが死んでしまった。これから、どうするか。メリルに会ってから決めるか。



 「メリル、入っていいか?」


 「はい、どうぞ。って、レクス様。起きられたんですね。良かったです。」


 「あぁ、メリルは大丈夫なのか? 」


 「私がうけた矢についてた毒は、Aランクのデスフロッグの毒だったんですけど、すぐに解毒魔法と回復魔法をかけてもらったので、助かりました。」


 「そうか。それはよかった。」


 「けどもう、レクス様と撃ち合ったり出来ないので、寂しいですね。」


 「なんで出来ないんだ?」


 「私、毒のせいで、生活には問題ないんですけど、戦えるようになるまで、何年もリハビリしないと、身体が前みたいに動かないんです。」


 「それはもう、治らないのか?」


 「はい、リハビリをやり続けても、治らない確率の方が、高いって言ってました。」


 「すまなかったな。俺を庇ったばかりに。」


 「そんなこと言わないでください。私は、レクス様が生きていれば、いいんです。」


 「そうか。なら、庇ってくれてありがとう。おかげで、決心できたよ。」


 「何をですか?」


 「俺はこれから、ーーーーーーーーーーに生きてくことにするよ。」


 「そうですか。これから、どうするんですか?」


 「あぁ、これから国王陛下にお願いして、やってもらうよ。」


 「なら、私も手伝えることがあったら、手伝わせてください。」


 「なら、これから一緒にいてくれないか? もちろん、家に帰りたいなら、断「一緒にいきます!」って……」


 「一緒にいかせてください。」


 「そうか。なら、これからもよろしくな。」


 「はい!!!」


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