第4話3歳

 あれから2年たった。まず、わかったことだが、この世界の全ての人は魔法を使うための、魔力のもっていること。そして、人によって使いやすい魔法と使いにくい魔法がある。いわばその属性に適正があるかだ。


まず、属性だか 無、(火、水、風、土)(雷、氷)(闇、光)(空間)と10の属性がある。無属性は、誰もが持っている属性だ。左に行けば行くほど適正がある人が居ないそうだ。


火、水、風、土は大抵の人が適正を持っている。雷と氷は100人に1人持っているかどうかだそうだ。闇と光は、1万人に1人持っているかどうかだ。空間に関しては1億人に1人持っているかどうかだ。この世界には全種族合わせて10億人ぐらいなので、空間は世界全体で10人居ればいい方なんだかとか。


 今いる人達で一番適正がある人で7つで、無、火、水、風、土、雷、氷を持っていて、1つの国に1人いる国王の専属護衛(九聖剣)をしている人だ。


 子ども達は5歳になったら自分の適正を測る。5歳まで成長しないと適正がはっきりしない。


 魔力量は使っていけばいくだけ増えていく。もちろん、自分の持ってる魔力を空にするまでだ。魔力を空にすると、倦怠感が襲ってきて立っていられない。俺も2歳からやってはいるが、一生なれる気がしない。


 次にこの世界には、9つの国がある。今俺がいるアルセラン王国、獣人が多く強さを重視している獣王国、エルフが多いティータイン、この世界を作ったとされている女神セルフィアを信仰してるセルフィア教国、人間至上主義のサラン帝国、魔族が多い魔将国、多数のダンジョンを所有する迷宮国、多くの島からなるダガン共和国、商業が盛んなサントル商業国となっている。


 あとは、魔物やドラゴン、魔人などの人を襲うもの達がいる。ステータスやスキルもあるそうだ。ステータスやスキルも5歳の時に鑑定して貰う。メリルのステータスを教えてもらったが、


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 メリル LV59 女 33歳


 種族:ハーフエルフ 


 適正:無 風


 体力:B    魔力量:A


 筋力:D    魔力:A


 俊敏:B    知力:C


 幸運:C



 スキル: 身体強化Ⅴ 風魔法Ⅳ 短剣術Ⅲ 弓術Ⅳ


 家事Ⅲ 礼儀作法Ⅰ


――――――――――――――――――――――――


 となっているらしい。メリルがハーフエルフだったのは初めて知った。レベルはどこまであるのか分かってないそうだ。スキルレベルはⅠ~ⅩまでありⅩまでいったら上位のスキルに変化すると言っていた。


 最近は、朝や昼は走って体力をつけて、夜は魔力を放出して眠る。そんな日を今日までやってきた。明日からは、メリルや他の騎士達に剣を教えてもらえることになっている。まぁ、教えてもらうと言っても危ないという理由で、騎士達の訓練を見るだけだけど。



 翌日、騎士達の訓練だが、走り込みなどの危なくないものはやらせてもらえたが、剣や木剣などを使った訓練は、1ヶ月以降にすると言っていた。剣を振るのに体力がなくてはならないし、体幹が無ければ剣に振り回されて危ないからだと。


 騎士達との走り込みは、正直言って地獄だった。まず、1周1キロの道を鉄の鎧を着けた状態で10周を1時間で走りきらなければいけない。その後すぐに、剣を使って撃ち合っていた。


 その頃俺は、地面に大の字になっていた。もちろん俺は、鎧なんてつけてない。身軽に状態でこれなのだ。これをほぼ毎日、休みの日以外やっているそうだ。ギリギリついていけたが、これをほぼ毎日やるとなると、先が思いやられる。


 走り込みをあり始めてから1週間たった。今では余裕をもって走ることができる。明日からは、20周しようと思う。


 さらに1週間たった。最近では、朝と昼に30周合計で60周している。なんだかんだ言ってもできるようになってきた。もちろん、魔力の放出はしているが、最近は、魔力量が多くなって、寝る前に使いきれなくなってきている。だから、今では昼走っている最中まで放出している。



 (said騎士達)


 「なぁ」


 「ん? なんだ?」


 「レクス坊ちゃんてさ、走り込みし始めてから2週間ぐらいだよな。」


 「2週間ぐらいだったと思うぞ。」


 「そのくらいだよな…」


 「それがどうしたんだ?」


 「いや、あのさーお前、朝と昼に30周できるか? 俺は出来ないけど。」


 「はぁ? 出来るわけねぇだろ。」


 「そうだよな。けどさ、レクス坊ちゃんさぁココ1週間ぐらい朝と昼に30周してるんだが?  」


 「だよなぁ〜見間違えじゃなければな。」


 「「おかしくね?!」」


 「絶対あれ体力Aぐらいあるよな? 俺らでもBなのに。」


 「ああ、それくらいはあるんじゃないか?」


 「おい! お前ら喋ってる余裕があるなら訓練量増やすか!」


 「「大丈夫です!!」」



 (saidレクスリア)


 ん? あっちで騎士2人が怒られてるな。サボってたのか? まぁいいや。そんなことよりも、このままいくと魔力が使いきれなくなってしまう。どうするべきか。


そういえば、魔法の書いてある本に身体強化があったよな。使い方は確か強化するところに魔力の集めるんだったよな? まずは、足でいっか。


 ん? 


 痛ってぇぇー! 


 なんで転けた? それも後ろに? …………そっか。足だけにかけたら足だけが早くなって上半身が仰け反って転けるわな。やっぱり練習しないとダメかな? はぁ身体強化は明日からにするか。今日は普通に走って終わらせるか。

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