19話:『ピーチ』


スー:「おまえは!勇者!!」

  :「何故ここにいる!」



叫び声を挙げて、勇者に切りかかる。



ドラゴン:「やめい」


スーを尻尾で払った。


ドラゴン:「落ち着け、少年よ」

緑子:「お久しぶりです。ドラゴン様」

  :「して、何故勇者がここに?」


緑子も不機嫌を露にした。

ゴブリンにとって勇者は忌み嫌う存在だからだ。



ドラゴン:「わしを討伐に来たのじゃ」

ピーチ:「そうは見えないよ!」




勇者はお茶を飲んでいた。




ドラゴン:「色々あったんじゃ」

    :「お主まさか、P・ウィッチか!?」

ピーチ:「もしかしてうちのこと!?うちの名前はピーチ」

ドラゴン:「いや間違いない。お主はP・ウィッチだ」

    :「その服装、見覚えがある」

    :「両刀の狂戦士と魔女がくるから、もしやとは思っていたが、、、」


ピーチ:「???」



ドラゴン:「お主の名前は『パラケルスス・ウィッチ』というのじゃ」

    :「両親からよく聞かされていた」

ピーチ:「うちの親達を知っているの?」

ドラゴン:「古い旧友じゃ」

    :「確かにピーチと聞こえるのかもしれないな」

    :「あいつらは、パラケルススの魔女という意味合いを込めて、P・ウィッチと名付けたと言っておった」

    :「つまり、君はホムンクルスなんじゃよ」


ピーチ:「うちがホムンクルス?」



スー:「ホムンクルスって何?」

勇者:「人口生命体のことだよ。もっとも、物語の世界の話だけど、、、」

ピーチ:「うちが、人工物、、、、」

緑子:(会話に入れない)



ドラゴン:「P・ウィッチ。お主が来たら見せてほしいと言われていたものがある」

    :「あの洞窟に入るがよい」

ピーチ:「それってパパとママが言っていたの?」

ドラゴン:「そうじゃ」

    :「折角だから勇者お主も見ていくが良い」

緑子:「そこには何があるのですか?」


ドラゴン:「世界の歴史じゃよ」







尻尾で示された方向には洞窟がある。

一行は洞窟に入って行った。

スーと勇者は一時休戦することにした。



スーは勇者に、これが終わったら私を殺して良いと言われている。

君にはその資格があると言われた。

スーは渋々従った。

折角のチャンスなのに無抵抗とは、、、。





洞窟は下に伸びていた。

どんどん人工物のものが増えていき、

進みやすくなった。



やがて厳重な扉が現れた。


扉を開く。














?:「ようこそ。いらっしゃいました」




そこには奇妙な生物がいた。




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