18話:『説得』


勇者:「休戦協定を組まないか王国と」

ドラゴン:「断る」

勇者:「そこをなんとか」

ドラゴン:「断る」

勇者:「君ともう戦いたくはない」

ドラゴン:「、、、」





勇者の戦意は既に失われていた。

休戦協定を組むことにより、

ゴブリンに味方せず、

王国に干渉しないと約束すれば、

王の願いは叶うように思った。

説得には自信があった。





勇者:「何故君はゴブリン達に加勢する?」

ドラゴン:「あやつらもわしと似たようなものなんじゃ」

勇者:「似たようなもの?」

ドラゴン:「そうじゃ」


ドラゴンは口を閉ざした。






勇者は叫び出した。




勇者:「あーもういいかなー!」

  :「ドラゴンさん、私をここに住まわせてくれないか?」



何もかも嫌になった。

ドラゴンを殺す気が無くなった勇者は、

もう王国に帰れない。



だからといって他に行く当てもない。



ドラゴン:「いやじゃ」

    :「どっかいけ」

勇者:「君を殺さないと私は帰るところがないんだ」

  :「そういわずにさ、、、」

  :「もうゴブリン達を殺すこともしたくない、君も殺したくない」

  :「誰も殺したくないんだ」







ドラゴンは打算的なことを考えていた。

勇者の脅威がなくなるなら、

住まわせてやってもよいのではないか。



ドラゴン:「住む住まわないは別として、雑談しないか?」

    :「考えが変わるかもしれない」


勇者:「喜んで」




勇者とドラゴンはたわいのない話をした。

それから、

勇者は自分の過去語ったり、

ものの見方の変化について語ったり、

色々だ。


ドラゴンは、1人の年長者として接した。















・・・


・・・・・










ピーチ;「とうちゃーく」



スー一行は山頂に着いた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る