放課後はキミと一緒に/りぃ
第1話「トンボの地味子」
トンボの地味子。
クラスのみんなが私をそう呼んでいるのは知っている。
真っ黒な
そう呼ばれるのは仕方ないって思ってた。
だって本当に地味なんだもん。
まだ十七歳だっていうのに、明るさなんて私には
だから友達もいなくて、いつも
勉強をする事は
だってまだまだ自分が知らない事はこの世の中にはたくさんある。
だからこそ
そしてそれは恋愛小説も一緒。ラストは絶対にハッピーエンドだもん。
こんな地味子の私でも少しは女の子らしくいられる時間がこの恋愛小説を読んでいる時だけ。
だって、こんな見た目の私。
トンボの地味子だよ? 誰がトンボに好意を寄せてくれるの?
恋愛を
「
ある日の放課後、
トンボの地味子とは呼ばず、私の本名である柏木
名前の通り、とてつもなく広い大地のような心と熱い感情をぶつけてきた男の子が私の前に現れた。
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