「夢」

   

                           六年三組 村上 明仁




 僕に将来の夢はありません。そのわけをこれから書きます。


 僕には親友と呼べる友達が二人いました。一人は幼馴染、もう一人は去年から仲良くなった転校生でした。         


 しかし今年に入ってから、彼らは新しく来た転校生と一緒に僕をいじめ始めました。


 僕にはなぜだか分かりませんでした。


 どんなに必死に探しても理由は見つかりませんでした。


 肉体的な暴力よりも、親友だと信じていた二人に裏切られたことが何よりも悲しかったです。


 僕はもう人を信じません。僕は何も信じません。だから僕には将来の夢はありません。


 ただ、僕は遠くへ行きたいのです。親友も友達も誰もいない、どこか遠くへ行きたいのです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る