初めての
真夏の新宿は、暑すぎる。
ジリジリとした日と人混みの中を僕はせっせと歩いていく。
「優也く〜ん?置いてっちゃうよ〜?」
「ああ、今いくよ」
そう言って、僕は小走りした。
その直後、僕は倒れる。
え?僕は何かにつまづいただろうか?
それはない。前方はちゃんと確認していた。
背中に痛みを感じる…?
ああ、体から力が抜けていく…友達の呼ぶ声も遠い…
刺された…?
一体誰に…なんで…?
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ガバッ
ここは…病室?…いや、見慣れた自分の部屋だ。
「…なんだ、夢だったんだ。焦った…」
冷や汗がブワっと出て、少し寒くなって震えた。
やけにリアルだったが、結局は夢の話。切り替えて、大学に行こう。
「さて、時間は…。っ!?」
時計を見て驚いた。だって、そこに書いてあるのは夢の話だと思っていた殺人の日付。その朝だから。
「…どういうことだ?」
困惑しているところに、家のチャイムがなった。
こんな朝早くになんだろう?と思いつつ、僕は扉を開けた。
「あ、君は…!ぐっ…」
腹に鋭い痛み。そこから体の冷え。
…そして、また意識は途切れた。
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