7 黛花
「遅いぞー。待ちくたびれたぜ」
「掃除してくたびれて休憩してるくせに、その休憩でもくたびれるなんて、燃費の悪い身体だな」
俺と市川が戻ると、藤井はベンチで横になり、宇佐美は隣のベンチでスマホを触っていた。
市川はあれからこれまで通り接してくれているが、俺の中で怒鳴られたことが胸に引っ掛かっていた。
確かに激レアグッズを無くしたのは俺だが、結局は市川から見たら他人事のはずなのに、どうしてあんな風に怒鳴られなきゃならないのか、俺はひたすらに頭をひねらせていたのだ。
「お? 何か考え事をしてるな? 無駄だ無駄だ。俺たちはバカなんだから何考えてもマシな答えは出てこねえよ」
「うるさいな……」
笑いながら背中をバンバン叩いてくる藤井に俺は本気で嫌そうな顔をしてそう言った。
まぁ、確かに自分が納得できるような答えはまだ捻り出せていないのだが。
「それじゃ報告もあるし、一度『ありす』に戻りましょうか」
「賛成! 唯、疲れたからジュース飲みたい!」
「俺も賛成だ。日が照ってきて、地味に暑くなってきた」
「ちょっと待て。またメイド喫茶に戻るのか?」
「そうよ? 言ったでしょ? あそこは私たちのアジトみたいなものなの。仕事が一段落したら、とりあえずあそこに帰ってこれからの予定を立ててるの」
「へぇ……」
割とあそこの空気、苦手なんだけどな……。
周りがメイド姿の女の子ばかりで、すごく緊張する。
「それに、この時間だったら彼女もいるだろうしね」
「彼女?」
「会ってのお楽しみだ。まぁ、言っちまえば俺たちの敵でもあり、味方でもある存在かな?」
「そうかな。唯、あの人のことを敵だなんて思ったこと無いよ?」
「何言ってやがる。俺たちが退学になるか卒業できるかの判断なんて、ほとんどあいつにかかってるようなもんだぜ?」
「はい、そこまで。あんまりネタバレすると、伊鶴君の楽しみが減るでしょ?」
その代わり不安要素が増えたけどな。
「ま、とりあえずは『ありす』に行きましょ」
市川はそう言うと、公園の出入り口に向かって歩き出し、俺たちも後に続く。
キリン公園から『ありす』までは、大体徒歩で15分くらいだ。
その間、道行く人が俺たちを凝視するのが非常に気になった。
確かに平日の真昼間に制服でうろつく高校生を見かけたら不審に思うのも無理はないと思うが、スマホまで構える必要はないだろうそこの少年よ。
きっとこの圧倒的視線の回収率は、新入部員である俺のせいだろう。
ここらではちょっと名の知れた奉仕集団である間宮福祉高校ボランティア部が、いつもより一人多い人数で活動しているというのは、言うなればアイドルに新メンバーが加わったような感覚に等しいのだ。
まぁ、間宮高校ボランティア部の正体を知る人間からしたら、「あぁ、バカが増えたか」くらいにしか思わないだろうが。
「お帰りなさいませ、ご主人……って、あなたたちですか」
「花ちゃん先輩、お疲れっす!」
『ありす』に入店すると、宇佐美ほどじゃないにしても身長が低めの、茶髪のショートヘアに丸眼鏡をしたメイドさんが俺たちを出迎えてくれた。
営業ボイスを途中で切ったところと、藤井の台詞から見るに、どうやら彼女はボランティア部共通の知り合いのようだった。
「花ちゃん先輩はやめてと何度も言っているはずですが? 櫂君」
「別にいいじゃないですか。今更呼び方変えるのもアレですし」
「まったく……」
藤井が花ちゃん先輩と呼ぶ女性が呆れたように嘆息すると、俺の方に向き直り、少しだけ微笑んだ。
「ふふ……あなたですね。一年次のテストで全教科一桁と獲得したというおバカさんは」
「へ? あ、はい。確かに俺です……けど……あなたは?」
「あ、すみません、自己紹介が遅れましたね。私は黛花。三年生なのですが、普段はここでバイトしてます。以後お見知りおきを」
「はい。よろしくお願い……って、三年生⁉」
「何驚いてるんだよ。さっきから俺が何度も呼んでるじゃねぇか。花ちゃん先輩って」
「いや、別に先輩であることに驚いてるわけじゃない」
年齢通りの見た目をしていない女子も、俺のすぐ横にいるわけだしな。
「俺が言いたいのは、どうして在校生の先輩がこんな平日の真昼間からメイド喫茶でバイトしてるのかってことだ。先輩、授業はどうしたんですか?」
現在、時刻は午後1時半を回ったところだ。
時間的には校内清掃も終わり、もうすぐ5時間目が始まるころで、当然メイド喫茶でバイトなんかしている暇はない。
しかも三年生は、欠席が続くと進路に大きく影響が出てくる。
それなのにこの黛という先輩は、いったい何を考えているのだろうか。
「ふふ、その辺の詳しいことは、後からお話ししましょうか。とりあえず席に案内しますね」
「ええ。お願い黛さん」
「ではこちらへどうぞ」
そう言って黛先輩に案内されたのは、店の奥の方で、ついたてに囲まれた『ザ・オフレコ』のような席だった。
何か他人に聞かれたらマズいことでもあるのだろうか。
「皆さん、いつも通りドリンクバーでいいんですか?」
「ええ。構わないわよ」
「かしこまりました」
深く頭を下げながら黛先輩はそう言うと、厨房の方に姿を消していった。
俺はすぐに市川の方に向き直る。
「一体何者なんだ? あの黛先輩って」
「意外にせっかちね、伊鶴君って。黛さんが後から話すって言ってるんだから、それまで待てないの? バカだって、待つくらいのことはできるでしょ?」
「そりゃまぁそうだけど……」
なんだろう。
ど正論を言われているはずなのに、あの見下したような態度が妙に腹立たしい。
「って言っても、黛さんは私たちのドリンクバー分のコップを持ってくるだけだから、すぐ来ると思うわ……ほら来た」
市川の宣言通り、黛先輩は重ねられたコップを両手に合計して5個持ってついたての陰から現れた……ん? 5個?
「お待たせしました。ドリンクバーのコップです。入り口近くにサーバーがございます。どうぞごゆっくり」
「と、言いつつここに居座るんですよね? 花ちゃん先輩」
マニュアル通りの対応を棒読みでしながら頭を下げる黛先輩に、にやにやしながら藤井がそう言った。
「居座る?」
「毎回だよ! だって花先輩は私たちの監視役だから!」
「監視役って?」
「それについては今から話します」
そう言って空席に腰を下ろす黛先輩。
藤井の言う通り、流れるように居座ったな。
「さて、どこから話したものですかね……」
「とりあえず、黛さんの立場からでいいんじゃない?」
「そうですね……では」
黛先輩はすぅっと深呼吸して口を開く。
「改めまして、黛花です。これからよろしくお願いします、伊鶴君」
「はい。こちらこそよろしくお願いします……えと、先輩授業は?」
「意外にせっかちなんですね伊鶴君は。それについてもこれからお話ししますのでご心配なく」
黛先輩は笑いながら市川と同じ台詞を吐いた。
……そんなにせっかちかな、俺って。
「さて、まずは私の成績からお話ししましょうか」
「出たよ自慢話」
「黙ってて下さい藤井君。あなただけドリンクバーを5倍の値段で支払っていただきますよ?」
「はい黙ってます」
打たれ弱!
藤井のぼやきを見事に一刀両断する黛先輩の剣幕もすごかったが、それにしてもこの移り気の速さはアニメでもなかなか見られない。
そんなに嫌なのか、ドリンクバーを5倍の値段で支払うの。
「懲りないわね櫂君。私に向かってくる時の口八丁はどうしたのよ」
「いや、流石に花ちゃん先輩はマズい。あとドリンクバーを割高にされると困る。俺今財布の中に300円しか入ってねぇんだ」
「それなのに朝俺と宇佐美に奢ったのかよ」
「たかがポテトとケーキでお前たちを味方に付けれたんだったら儲けもんだ。おかげで俺の財布の中身の八割が消し飛んだけどな」
「うん、バカだね!」
「指を差して俺にバカの烙印を押すのはいいけどな、お前も同類ってこと忘れんなよ」
「え⁉ 唯も⁉」
「足し算もまともにできない高校生が、バカじゃないはずがないだろ」
「あ! そうやって都合のいい時だけ唯を高校生扱いする! ずるいよ櫂君!」
「いや、小学生だとしても足し算くらいできるぞ」
「た、足し算のできない小学生だっているよ! ねぇ伊鶴君!」
潤んだ目をして俺に助けを求める宇佐美。
「……ごめん。俺はできた」
「え……夏希ちゃん?」
「当然できたわよ? 当たり前じゃない」
「……花先輩?」
「学業において、私にできないことがあるとでも思っているのですか唯さん」
「……」
出会ってからもうすぐ24時間が経過しようとしているが、宇佐美がここまでの絶望顔を見せるのは初めてだった。
そうか、足し算ができなかったのか。
これまでの人生、相当苦労してきたんだろうな。
ちょっと同情する。
「う……もういい……ドリンクバー行ってくる……」
同士が一人もいなかったことに肩を落としながらドリンクサーバーの方へと姿を消す宇佐美。
大丈夫、人生足し算が全てじゃない。
きっとそのうち良いことがある。
「そろそろ話の続きをしてもよろしいですか? と言っても、何も始まっていないのですが」
「はい、お願いします」
「伊鶴、覚悟しとけよ。花ちゃん先輩の話は長ぐわはっっ‼」
横に座っていた藤井が俺に耳打ちしている最中、奇声を放ちながら藤井が足のスネの辺りを抑え、悶え始めた。かなり痛そう。
藤井の正面に座っていたのは黛先輩だ。
「確定しましたね。櫂君にはドリンクバーの代金の10倍の値段を支払っていただきます。これは決定事項ですので一切の値下げの提案には応じません。払えないならここで働いていただきますが櫂君、何か言いたいことは?」
「伊鶴……後で金貸し」
「断る」
「裏切者ぉぉおおお……」
その言葉を最後に、藤井はテーブルに突っ伏してしまった。
「さて、今度こそちゃんとお話ができますね」
「えぇ、まぁ」
まともな意識を保っていない二人の心配をしつつ適当な返事をすると、黛先輩は静かに語りだした。
「私の成績についてお話ししますと、これまでの間宮福祉高校での二年間、計16回にも及ぶ定期テストで、私は1問も間違えたことがありません」
そして、とんでもないことをさらっと言いやがりました。
「えっと……1問も間違えていないというのは……?」
「全教科百点、パーフェクトです。我が校のテストの満点は900点ですので、それを私は16回繰り返しました。獲得点数は単純計算で14400点満点です」
な、何を言っているんだこの人は。
これまでのテストで1問も間違えたことが無い?
そんなことありえるのか?
テストって大抵教師が絶対に正解させない問題を1問か2問作るもんだろ?
なんでそんな問題まで解けるんだ?
逆に何で俺は偶然合ってた記号問題でしか得点が獲得できないんだ?
俺ってやっぱりどうしようもないバカなのか……?
「伊鶴君、考えちゃだめよ。この人は特別で私たちはバカ。そうやって割り切らないと、そこから考えが負のループに入っちゃうの」
「はっ……」
危ないところだった。
市川が声をかけてくれなかったら、俺は自分がバカすぎて嫌になっていたかもしれない。
「残念ですね。おバカさんにこの話をして苦悩させるのが私の最高の楽しみですのに」
「相変わらず性格悪いわね……伊鶴君。つまり今はこの黛さんという人物が賢くてしょうがないってことだけ頭に入れておけばいいの。ほかのことは考えないで。考えたらおしまいよ」
「わ、分かった」
とは言ったものの、どうしてもさっきの黛先輩の言葉が脳内再生されてしまう。
全教科百点なんて、人類史上いたのだろうか……まぁ、目の前にいるのだが。
俺の全教科合計一桁と、どっちが珍しいのだろうか。
「市川さんの言う通り、私は賢くてしょうがないのです」
自分で言いおった。
「故に、とある条件を呑むことで授業を免除されました」
「……は?」
「聞こえませんでしたか? 私は賢くてしょうがないので授業を免除されているのです」
「いや、聞こえましたけど……」
聞こえたところで意味が分からん。
何? うちの学校賢すぎると授業免除されるの?
「話は簡単で、我が校の授業によって身に着く内容を余すことなく頭に入れている私は、本来授業に当てられた時間をもっと有用に活用しろという理事長の指示です」
「爺さん……よくそんなで理事長やってるな……」
俺は頭を抱える。
いくら賢いって言っても、授業免除は高校生としてあかんでしょ……。
「心配しないでください。あなたのお爺様は考えなしに私の授業を免除したわけじゃありません」
「というと?」
あの爺さん、普段から考えなしに行動してるようにしか見えないんだが。
「言ったでしょう? 私は授業免除の代わりにとある条件を呑んでいると」
「とある条件?」
「そうです。授業が免除されるのが嬉しくて二つ返事でOKしてしまいましたが、考えようによっては授業を受けるよりも面倒だったかもしれません」
「マジすか……」
俺が地球上で最もやりたくないことナンバー1の授業を受けることよりも面倒なことがこの世に存在するのか。
「その条件こそが、あなた方ボランティア部の監視と、管理……つまり、顧問に相当する地位に就くことです」
「……へ?」
「ボランティア部は言ってしまえば学校の癌となりうる問題児の集団。地域貢献のためとは言え、そんな存在を授業も受けさせずに野放しにしておくわけにはいきません。そこで、ボランティア部とは対照的な存在である私が名誉顧問に任命されたのです。そしてその私の仕事こそが……開いた口が塞がらない用ですね。無理もないです。それではその口がふさがるまで待つとしましょうか」
「いや、待たなくていいです……」
驚いて口が空きっぱなしになっているのは事実だが、そんなことより話の続きが聞きたい。
名誉顧問に任命された黛先輩の仕事が一体何なのか、妙に嫌な予感がする。
「そうですか。では話を続けましょう。名誉顧問に任命された私の仕事は、あなた方ボランティア部が妙な動きをしないか監視することと、もし依頼にそぐわない怪しい動きが見られた場合、その者を退学処分にすることです」
や、やっぱりか。
藤井が黛先輩に突っかかれないのはそれが原因だな。
「ちなみに、その妙な動きっていうのは……?」
「そうですね、主には校則の禁止事項の実施ですね。喫煙、飲酒、不純異性交遊……あと私個人に対する誹謗中傷ですね。例えば、私が話そうという時に横やりを入れたり、言い負かされたからと言って聞くに堪えない唸り声を上げて机に突っ伏したフリをして他人の同情を煽るような行為などが挙げられます」
おぉ……誰が具体例に挙げられているのか手に取るように分かるぜ……。
「ほら、櫂君の考え全部バレてるから、そろそろ起き上がりなさい」
市川が呆れたように呼び掛けると、藤井はすっと頭を上げ、
「いやー、誰も心配してくれないんだもんな。夏希には期待できないが、伊鶴辺りが『大丈夫か?』って声かけてくれると思ってたぜ。あ~あ、残念無念!」
と、俺に対して妙な期待をしていたことを明らかにした。
いや知らねぇし。
「あなたはもっと残念に思わないといけないことがあるでしょう」
「さぁ、なんのことですかね」
「退学決定ですね」
「ごめんなさい謝ります」
うん、やっぱり弱い。
てか藤井も黛先輩を怒らせるようなこと言うなよ……。
と、その時、ポケットにしまってある俺のスマホのバイブレーションが起動し、小さく震えた。
見ると、メールボックスに一件の通知が表示されており、開くとそこには昨日交換して入手したばかりのアドレスからメールが届いていた。
『心配するな。あー言ってるけど花ちゃん先輩は俺たちを退学にする気はないから』
俺はスマホの電源を切り、横に座っていた藤井に目を向けると、黛先輩に見えないように小さくピースして見せた。
「まったく……」
スマホをポケットにしまう時、俺の口からは自然に呆れかえった言葉が発せられていた。
「どうしたの? メール?」
俺の言葉に反応した市川が疑問を投げかけてきた。
「いや、迷惑メールだよ」
お前の目の前に座ってるやつからのな。
「そう。最近多いものね」
「あぁ、お前も変なセールスに引っかかったりするなよ」
本当のことを言っても良かったのだが、何となくここは隠しておいた方が賢明だと俺は思った。
ちなみに、横に座ってる藤井は、さっきまでもピースサインを崩して親指を立ててグッドの意を示していた。
バレて困るようなメールを送り付けるなよ……。
「脱線してしまいましたが、話を戻しても?」
「あぁ、すみません。どうぞ」
「と言っても、もうほとんど話すことはないのですが。あとはボランティア部の皆さんの報告書を理事長に提出し、単位獲得の申請をすることと、空いた時間にここでバイトしていることくらいです。以上が私、黛花のプロフィールです。何か質問は?」
「いえ……特には……」
「それなら良かったです」
黛さんが笑顔でそう言うと、見知った顔が俺たちの席に現れた。
「ドリンクバー行くのに、何分かかってんだ? 唯ちゃん」
「うん……小学生は足し算ができないのか真剣に悩みながらオレンジジュースのボタン押し続けてたら溢れちゃって……」
「店員さんの厄介になってたわけね」
そんなに思い詰めてたのか、足し算。
「ごめんね黛さん、唯が迷惑かけて」
「別に構いませんよ。私が迷惑を被ったわけではないですし。それに、ご主人様の失敗の回収はメイドの専売特許ですから」
「花先輩ごめんなさい……唯、これから気を付けます……」
黛先輩が笑顔を向けると、逆に罪悪感が増加したのか、宇佐美はどんどん重々しい顔つきに変化していき、最後には深々と頭を下げて謝罪をした。
これから気を付けるって、足し算のことを考えないようにするとかか?
「さて、唯ちゃんも帰って来たし、俺たちもドリンクバー行くか」
「そうだな」
「あ、待って、私も行く」
「そうか。それじゃ行くか。あ、花ちゃん先輩」
俺たちが席を立ち上ろうとした時、藤井が何かを思い出したように黛先輩を呼んだ。
「後でちょっち話があるんです」
「話?」
「えぇ。昼間キリン公園掃除してたら面白いもの見つけまして」
「面白いもの……ですか」
「まぁ、詳しいことは後で話します」
「分かりました。楽しみにしておきましょう」
黛先輩がそう言うと、俺たちは席を離れてドリンクバーに向かった。
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