第16話


この時に確信した。私は彼に一目惚れした。



そのあとも体中の水分を全て出すかのように彼の腕の中で泣いた。



「ごめんなさい、こんなに泣いちゃって」



《大丈夫だよ。目、冷やそうか。》


彼は保冷剤を持って私の目に軽く当てた



《僕が何か言われてるのが嫌で泣いてたの?》



「そ、、そうです」


恥ずかしい。先輩が好きでこんなに泣いたなんて。



《いい子だね》



好きな人に言われるとこんなにもドキドキするんだ。




気になったことがあった


「そういえば前に彼氏がいなくていいって言ったじゃないですか、ずっと一緒にいれるってことは先輩、私とずっと一緒にいたいんですか?」


好きで一緒にいるとは言っていたけどそれは妹として?それとも恋の問題?からかい半分で聞いてみた。


《ずっと一緒にいたいよ。可愛いからね》

肝心な好きで一緒にいるということに触れていない


「じゃあ、好きで一緒にいるってどういうことですか?」


《さぁね》



私が一番嫌いな回答だった



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