第14話


それからというもの、彼に会いに屋上へ向かうのは日課になった。



彼の隣に座って風に吹かれるのが好きだった



ある日、彼は私にこう言った。



《茉莉ちゃんは彼氏とかいるの?》


唐突な質問だった


「いませんよ。誰も私のことを見ないから」


話しかけてくる人もいないし目線を向ける人もいない。


《そっか。でも、その方が僕は好きだな》


「どういうことですか?」


私のことをブスだと遠回しに言っているのか?


《だって、そしたら一緒にいれるじゃん》



フフッと太陽に向かって笑ったあなたに一目惚れした、、気がした。

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