夕陽だけが知っている
「おっ俺は……あれ? 何してたんだっけ?」
警察官は、夕焼けの土手で目を覚まし、自分の腹の上に置かれた銃に気付いて、慌ててしまいこんだ。
周囲には水たまりがあるし。自分の服も濡れている。
そう言えば、雨が降りそうな空だった。確か、子供が迷子になっているのを見たような気がして、探しに来たんだった。でも……
「どうして寝てたんだ? こんなとこで……もしかして、熱中症か何かで倒れたとか……?」
全然思い出せない。車を降りて、土手に来て……それから?
「さすがはメロリ
その声は、川原の
静かで、
真っ黒な着物姿の少年は、口元に笑みを浮かべ、
「
声の主は、着物をバサリと
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