第7話 救いの手

ヒュンと風を斬る音と共に

男の首が無くなる


残りの身体が倒れ

次々とアリシアを襲った者達があっと言う間に殺された


「大丈夫か…アリシア姫」


「そなたを守っていた部下が

死ぬ間際に魔法の伝書鳩で事態を知らせた


可哀想に恐ろしい思いをさせた…許してくれ」


アジェンダはアリシアを

魔法で出した薄い毛布に包み抱き締めた


「あ…」

ポロポロと泣き出すアリシア


そして…毛布に包まれ抱き締められて一緒に馬に乗り王宮へ…


「黒の王…この娘は?」


「アリシア姫だ…黒の貴族の姫君だ

彼女は黒の王族の血を持ってる…大変な目にあった」


「薬師を呼べ、それから姫は今後は王宮に住む…

離れの一番上等な部屋を用意せよ「」


「ああ…風呂の支度もだ


それに衣装などの必要な物に姫付きの女官達を…


心優しい細やかな気配りの出来る女官を選べ」


「はい、王 解りました

すぐ手配致します」

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