応援コメント

第42話 魔王vs人類最強(テイク2)」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画の際には、お世話になりました。

    更新分まで読ませていただきましたので、個人的な感想とともに、極めて失礼な形になるかもしれませんが、こうしたらいいのではないか、という提案を述べさせていただきます。

    感想(悪いところだけ)をざっくりまとめると、

    1、クレア一人との会話が長く、ストーリーが進んでいないように感じられる。

    2、設定説明が序盤に詰め込まれているため、読むのにエネルギーがいる。

    3、専門知識が多いため、読む人を選ぶ。

    4、困難が少なく、物語があっさりしたものに感じられる。

    といった感じです。提案としては、

    1、物語のスタートラインを変える。(話が進むのは、王女様を誘拐した後なので、そこから始めるなど。誘拐した理由(命を狙われていること)は簡潔に説明するなりして、他の説明は必要に応じて済ませる)

    2、設定の説明は小出しにして、序盤に詰め込みすぎない。読者に予備知識として持っていてもらいたいとしても。(今でも十分、考慮されているかとは存じますが、もっと削っていいと思います)

    3、専門知識を詳しく説明するか、雰囲気で押し通すかの二択。おそらく、後者の方が、この作品らしい。後者の場合、もっと、銃を扱う際の、音、匂い、振動、熱など、描写を増やしても良いのではないか。

    4、さらに、大きな困難にぶち当たって、壁を乗り越える努力を、主人公にしてほしい。ぐへへ、もっと苦しむがよい。

    です。内容に口出しするのはおこがましいかとは思いましたが、そういう企画なので、言わせていただきました。

    これより以降は、上記の詳細な説明でもありますが、基本的にただの感想です。とんでもなく長文な上、企画の趣旨からずれていると感じたので、読み飛ばしていただいて構いません。本当に言いたいことは上記の各四つです。

    それでは、感想を述べさせていただきます。上から目線っぽく聞こえてしまったら、ごめんなさい。

    やはり、皆さんご指摘されているように、序盤のテンポ感や、情景の少なさには多少、思うところがあります。ただ、情景描写に関してはあまり気にしない派なので、特に気になりませんでした。

    一話は、掴みとして良いのではないかと思います。主人公の性格や置かれている状況、世界観、武器との関係性等、必要な情報が序盤に開示されており、読んでいて安心できます。最後にクレアという謎の人物を出すことにより、次の話に対する引きにもなっていて、よく考えられているなと感じました。

    しかし、そこから王女が出てくるまでの間は、ほぼずっと、会話と主人公の回想が続くため、ストーリーとしての進展が少なく、結果、展開が遅いと感じてしまうのだと思います。
    ただ、ここも、コミカルに描かれていることと、設定の作り込みがしっかりしていること、読者が不明だと感じそうな点は、詳細に説明されていることから、ちゃんと読めば、決して読み進められないものではないと思います。
    とはいえ、疲れきった脳で読もうとすると、理解するのにエネルギーが必要になるため、途中で飽きるかもしれません。

    これだけ、丁寧な説明を最初に持ってきている分、設定が頭に入っているので、その後は読みやすいですね。その後の緩急の付け方も、良いバランスだと感じました。戦い、日常、戦い、で、ほどよい緊張感が保たれているところが、さすがだなと思いました。

    途中で回収される伏線にも、驚きがあって、なるほど! と思わされました。特に、なぜアリシアが魔王に狙われているのか、その理由の開示がなされたときが、面白かったです。
    魔王の正体に関しては、23話で「鎧の中の者」と言っていたところで、本体が何か、ということには気がつきました。中に誰が入っているかまでは分かりませんでしたが、その開示に際して、師匠と魔王が、主人公の知らないところで人外の戦いを行っているというのも、そそりますね。

    それから、科学や銃に関する専門用語が多いですね! 詳細に調べて丁寧に書かれているのだなと感じました。知っている人からすれば熱いのかもしれませんが、知らないとまったく想像できなくて、常に頭に疑問符が浮かんでいました。
    もちろん、調べればいいだけの話なのですが、調べるところまではいかないかなーと。読者の側にも努力が必要にはなってくると思うのですが、こればっかりは興味の差なので、読む人を選ぶのは仕方ないと思います。主人公も難しくてよく分からないと言っていますしね。

    分からなくても、なんとなくカッコいい雰囲気は伝わってきますし、大きさが詳細に書かれているので、大きい大砲なのかなーくらいには想像できます。弾丸も魔法で打ってるんだなーということは分かりました。
    そのため、科学知識であることを知らせつつも、主に、雰囲気の方を重視されているのではないかと感じました。ですが、もし、読者に詳細な理解を求めるなら、もっと描写を増やしたり、説明をしてもいいと思います。雰囲気の方も、もっとカッコよくしてしまっていいと思います。理屈に加えて、より、感情的な要素を入れるなど。

    また、最初に勇者などの話があるので、きっとそのうち出てくるのだろうなと先の展開に期待しています。と同時に、これでも魔王死なないのか? 新しい敵出てくるのか? どういう展開になるんだ!? とも思っています。王女を救出して、あとは魔王さえ倒せば、首輪も外れますしね。次はどうなるのだろうか……。

    ここから、結構、苛烈なことを言うかもしれません。メンタルが弱ってるときはリターン推奨です。

    ずばり、最新話まで読んでも、先を読みたい、という気にあまりならないというのが、正直なところです。つまらないわけでも、冗長的なわけでもなく、よく考えられているのも伝わってくるのですが。

    あっさりしすぎというか、なんとなく、読んでいて、味気ない感じがしました。言ってしまえば、この話が持つ最大限の魅力が、私には伝わって来ませんでした。

    科学、喋る銃、強い師匠、強すぎる魔王、寄生された元勇者、殺しの才能を秘めた王女、主人公とヒロインの過去で繋がる運命、主人公の元妻、亡くなった我が子──など、個性は十分すぎるくらいに溢れているのですが、そういうことではなく。

    ストレスなく読めるものが人気の、今の時代には合っているのかもしれませんが、個人的にはもう少し、壁が欲しいなと感じました。主人公が悩んで立ち止まるところ、と言いますか。もう少し、努力する姿が見たいです。主に、戦闘シーンやその準備段階での描写になると思います。

    戦闘シーンを、くどくなりすぎないよう、スマートに描き、しかし、命の危険に晒され窮地に陥る、という展開自体は問題ないと思います。

    ただ、主人公は警戒心が強いタイプで、命のやり取りにも慣れている分、先手先手を打って、事を上手く運ぶので、その分、乗り越えたときの達成感があまり感じられないような気がしました。王女を誘拐する際にも、とても手際がいいですよね。読む際のストレスはないです。

    ところで、ご存知かとは思いますが、主人公にはいくつかのタイプがあるとされる場合があります。それに当てはめると、この作品は、憧憬の対象であるヒーロータイプと、感情移入しやすい普通タイプの中間くらいかなと思うのですが、普通の割には経験豊富で、努力する姿があまり見られないし、ヒーローの割には、ヒロインの方が遥かに強く、話す銃の方が圧倒的に魅力的だと感じます。

    言ってしまえば、序盤以降、主人公が少し、空気のように感じられますね。存在感が薄いと言いますか。これからさらなる力に目覚めて覚醒することもあるのでしょうが、今のところ、あまり活躍がないようにも感じました。基本的にどこかしら負傷しているので、治療されている描写が多いですしね。

    ヒロインの方が、強い、可愛い、優しいで、それ自体はいいのですが、主人公にも、ヒロインの魔力を引き出し、大砲を撃つ以外の、何らかの働きかけや役割が欲しいなと感じました。

    的外れなことも、たくさん言ってしまったかもしれません。申し訳ありません。長々と、失礼いたしました。

    あと、まったく関係ないですが、私はクレアばあさんが好きです。再登場、楽しみにしてます。

    作者からの返信

    素晴らしく労力をかけていただき、また、丁寧に感想をつけてくださり本当にありがとうございました。

    序盤の冗長性や説明の多さはよく指摘されており、「最後まで読んでもらえれば」とか「改稿で序盤さえ直せば」とか考えていたわけですが

    >主人公が空気となっていてあまりハラハラドキドキしない

    :(;゙゚'ω゚'): 盲点だった。言われてみれば確かに。

    無力とは言えないまでも、彼なりに主体性を発揮して出来ることは多いはずですが、中盤以降は完璧に流されていますね・・・。
    これは傷つけばいいとか苦しめばいいとかいうことではなく、主人公がいなければ切り抜けない窮地を、主人公が主体的に動くことで切り抜ける必然性がなければいけないわけで、あああ、致命的な・・・・。

    しかし重要な気づきをいただきました。ありがとうございます。
    作品自体はもう終盤でクライマックスに差し掛かり、決着とエピローグを残すのみとなりますのでこのまま進めますが、どこをどうしたらいいかは次の作品に活かさせていただきます。日を置いてプロット練り直して改稿してみたいが、壁が低い、主人公空気問題は厄介だ・・・。

    おそらく、読者に「やべえこのミッションどうやって解決するんだ」という危機感を伝えられてないせいか。

    ともあれ、ありがとうございます。
    頑張って完結させます。