ごきげんよう、初めまして。
まるで水彩画のような淡く透明な語り口で紡がれる朝子さんの胸の内が、淡々と表現される分、いっそう哀しく感じられて、一気にここまで読み進んでまいりました。
徹底的に破壊される現代での常識、違和感を感じる間もなく時代の流れ、戦国の世の凶暴さに破壊される女性だからこその悲しみが胸に迫ってきました。
朝子さんの、己の運命への諦観、けれど諦観を抱きながらも明日への希望と周囲の人々、特に同じ哀しみを胸に抱く女性達との交流が、朝子さんを強い女性のようにも感じさせます。
高虎さんへの恋とも愛ともまた違う絆のようなものに縋ろうとする彼女の胸の痛みはどれほどだろうか、とも思えてしまいました。
淡くて透き通るような文章がとても物語を美しく魅せているようにも思われました。
長々と失礼いたしました。
この後も引き続き楽しませていただこうと思っております。
作者からの返信
おだ しのぶさま
目に留めて頂いた上に、感想までありがとうございます!
朝子は中々一筋縄でいかない世界を生きていきますが、最後には彼女なりの道を見つけてくれると思います。
本当にありがとうございます。
これからもご覧頂ければ幸いです!
妾をすすめ、初めて人が殺されるのを見た。それでも最後に……
貴方と同じものを見ていくしかない、私にはもう帰る道はないのだから。
という戦国の女になっていく覚悟で言葉を結んだ事がいじましい。
作者からの返信
清十郎さま
いつもありがとうございます!!
きっと現代で生きていたら感じない、思わない、恋なのか愛なのか依存なのか分からない覚悟を朝子は持つことになります。
これからも見守ってあげてください!