60.まどろみは忍び寄りたい。

 ――怠惰龍スローシウス。


 僕らとの会話の中でも、遺憾なくその怠惰を発揮したスローシウスであるが、その生態は人類にとっては非常に有用とも言える。

 要するに、何をしても怒ることがないのだ。今の時代はそうでもないが、傲慢龍が倒されると、世界に残る大罪龍のうち、だ。

 故に、時折人類はスローシウスを使って腕試しをするようになる。腕試しをされる方にしてみれば、たまったものではないが、それを表に出すことすら億劫なスローシウスが、反撃に出ることはない。


 迎撃はしても、反撃はしない。

 今、目の前にある変化にしか気に留めないのが、怠惰龍の生態と言えた。


 ちなみに、人類以外にも強欲龍に腕試しを挑まれたりもする。そもそも戦うまでもなく強欲龍の方が強いのだから絶対に嫌だと怠惰龍は拒否したが。


 それ故に、人類にとっての怠惰龍とは、絶対に対立することない都合の良い的、であった。ふざけた話だが、何も問題はない。


 のだから。


 挑めば、全滅。

 それが怠惰龍である。

 腐っても大罪龍、その強さは本物で、――そして人類は、怠惰龍に挑むものが現れる度に、思い知らされる事となる。



 ――怠惰龍が、敵でなくてよかったと。



 ◆



「――後悔ノ重複ダブルクロス・バックドア!」


「“S・Sスロウ・スラッシュ”!」


 僕とフィー、二人がかりの速度低下が、怠惰龍へと突き刺さる。怠惰龍は動かない。――怠惰龍に限らず、憤怒龍、嫉妬ノ坩堝と、基本的に大型の敵はあまり大きな動きを見せないが、怠惰龍はその比ではない。

 たとえ対決するとなっても、こちらが一撃を入れないかぎり動こうとしないのだ。


 なので、まずは速度低下である。いや、動かない相手に速度低下が必要なのかと言われると困るが、怠惰龍の場合


“ふむ――”


「私も忘れてもらっちゃ困るな! “M・Mマグネティック・マインド”!」


 ――3つ目の速度低下。ここで変な行動をするとバグが起きるが、そもそも止めを刺さないと意味がない。ついでにいうと、いくら効果が重複すると言っても、三つ目の重複は倍率が低い。

 二つの重複が五割低下という破格の数字なのに対し、三つ目を重ねても低下は六割である。とはいえ、六割だ、この数字は大きい。


 


“ああ、面倒だ――――『カバリツケ』”


 直後、空から、


 ――風のギロチンが無数に降り注ぐ。


“『チリザイ』”


 続けざまに、


 ――炎の振り子が宙を舞う。


“『ズミタシ』”


 更には、


 地面が水に浸される。


“『タタキワレ』”


 最期に、


 止めとばかりに地が割れた。



 



 直接攻撃してこない『ズミタシ』を除く、全ての攻撃が、。リリスの速度バフをもらってようやく同速。


 


 ――怠惰龍の戦闘。それは即ち地水火風の大暴走。。そう考える怠惰龍のそれは、即ち名付けて『テンペンチイ』。

 そもそも、ゲームにおいて怠惰龍とはである。つまり、白夜と同じくシリーズ定番の裏ボスなのだ。


 それも、調クソボスとして知られる裏ボスである。先程も言ったが、怠惰龍は腕試しの相手として時折人類に挑まれる。


 正史――というか、ゲーム内で実際に起こった出来事としては、2にて帝国が討伐のために。3にて強欲龍が腕試しのために。

 他にも何度か、話の中では怠惰龍に人類が挑んだ話を聞くことができる。


 その全てに無敗。そう言われるだけの事はあり、。そして勝っても実績が解除される程度で、それ以上の恩恵はない。

 白夜は勝利すると強力な装備が貰えたりするが、こちらはそれもないのである。


 これは有名な話だが、2における怠惰龍は特にクソボスとして有名で、と言われるほどである。

 お恥ずかしながら、この討伐の情報提供に僕は少し関わっていたりする。まぁ、本当にちょっとした検証のデータを討伐者にわたした程度だが。


 ともかく、ゲームにおける怠惰龍の強さの根源は『テンペンチイ』だ。今僕らに襲いかかってくる数倍の速度で、炎と風の刃が迫ってくるそれを、効果時間の終わりまで耐久する。

 まずはそれができて、初めてスタートラインだ。


「――ああもう! 全然近づけないわね!」


「焦れて攻撃しちゃダメだよ! 一瞬でも動きを止めるともってかれるから!」


 解ってる、と叫ぶフィーを他所に、僕も回避に集中する。ギロチンが降りてくる、無敵時間で透かす。横薙ぎの振り子、前に飛び込んで回避。そこで水に足を取られる、剣を地面に突き刺した。


 ――そして突き刺した地面が突如として割れた。


「う、おおお! “D・D”!」


 そこで無茶な態勢からの移動技。身体はバランスを崩し、僕は無茶な挙動のまま、地を転がっていく。だが、その間にも迫るギロチンを、その転がった勢いでやりすごし、振り子はコンボで無敵時間を利用した。

 師匠も、僕も、このタイミングは回避が手一杯だ。唯一――


「ああああっ! 怨嗟ノ弾丸スリリング・ストライク! 怨嗟ノ弾丸! 怨嗟ノ弾丸!!」


 フィーだけが、折を見て遠距離から攻撃を当てに行っている。とはいえそれも、ほとんど当てずっぽうで、相当な巨体を誇るはずの怠惰龍に、命中率が五割を切る時点で狙っているとは言えない。


「フィー! 無茶はしないで! 後方なら多少は弾幕が薄い! とにかく回避しながらやたらめったらに撃つんだ!」


「撃たなくていいとは言わないのね! フレンドリーファイアとか冗談じゃないわよ!!」


「上に向けて撃てばいいだろ!」


 師匠が叫び、それもそうかとフィーの弾丸が若干上向いた。ともかく今は弾幕の対処が精一杯で、何かをするにも手が足りない。

 この攻撃はいずれ終わるため、今は回避に専念だ。


 しかし、ゲームの頃は特にそうだったが、回避しかできないというのは、必要のない耐久を強いられているわけで、ストレスの元だ。怠惰龍のそれはシリーズ恒例であったため、もはや何も言うことはないが。

 ――そして、現実ではそれ以前の問題だ。終りが見えない、敗北が常に隣り合わせ。これでまだリリスがいれば違ってくるのだが、彼女を待てない状況が悔やまれる。


 だが、こうなってしまった以上はやるしかないのだ。怠惰龍を動かすにはフィーが心の底から説得する他なく、そこに駆け引きや嘘は絶対に混ぜ込めない。

 あの言動をする怠惰龍が、それでもわざわざ動いてくれたのは同胞であるフィーのためだ。少しでも色気を出せば、即面倒だと言われるのがオチだ。


 故に、いつものことながら僕らはここで勝つしかない。リリスが間に合うなどという考え方は甘えであり、のがいつもの僕らだ。


 だから――


“――ふむ、終わらぬか。億劫な”


 ――攻撃が止んだ瞬間に、僕と師匠は飛び出していた。

 同時。


「今度はこっちの番よ! 嫉妬ノ根源フォーリングダウン・カノン!」


 フィーの熱線が飛んだ。


“……ふん”


 ああ、けれど――



“『マドロミ』”



 鋭い光線の如きフィーのそれに、怠惰龍の吐息のごとき熱線が激突した。拮抗する、しかし出力差は明らかだ。フィーの基本スペック、及び熱線の火力においてもそうだが、怠惰龍の熱線はとにかく規模が尋常ではない。


 ジリジリと、飲み込まれるようにフィーのそれが消えていく。


「――――っ!!」


 叫ぶことはなく、声にならない声が響く。彼女の表情は懸命だ。今にも吹き飛ばされて、熱線に呑まれてしまいそうなのが分かる。


 ああけれど、フィーが少しでも抑えてくれないかぎり、のだ。


「フィー、解ってると思うけど、無理そうならすぐに退避するんだぞ! それに当たったら一巻の終わりだ!」


「――――ん、なの……わ、たしが……大罪龍が……一番良く……わかってる!!」


 抑え込まれながら、押し込められながらも、叫ぶ。

 怠惰龍の熱線、吐息は非常にシンプルかつ、やっかいな特性を持つ。だ。それは色欲龍の「士気錠卿」と本質は親しい。

 つまるところ、それを受けてしまえば一発で戦闘が終了してしまうほどの強力な異常。

 怠惰龍のもたらす状態異常、それは即ち、

 微睡みの名を冠するそれは、まさしく僕らを睡魔へと惑わせる、必殺にして最大効率の一撃。なにせ対策のない被弾は即座に睡眠を意味する。


 僕らの場合、対策とは即ちリリスだ。ここでも彼女の不在が僕らを追い詰める、とはいえ、いっそ覚悟が決まるという側面もある。リリスがいた場合彼女を守ることに意識を割かねばならず、どこかで受け身になる可能性もあった。

 ――だが、今は捨て身でいい。僕らはもはや、何も考えずにただ怠惰龍のHPを削り切ることだけを考えればいいのだ。


 いや、削りきってしまってはいけないのだが。

 ともかく、僕と師匠が一気に怠惰龍へと肉薄し、概念技で切り込んでいく。


「――“S・Sスロウ・スラッシュ”!」


「“T・Tサンダー・トルネード”――!」


 二人がかりで切りかかった僕らの一撃。挨拶代わりのそれは、けれども怠惰龍には届かない。地面をえぐり、現れた土の壁が、それを阻むのだ。


 加えて、僕らがそれを攻撃すると、壁は脆くも破壊され、


“――『ツキカベ』”


 見下ろすように、怠惰龍はつぶやいた。


「――っ! 師匠!!」


「ああ!」


 二人は共に横っ飛びして、怠惰龍に対して剣を振るっていく。壁はその度に出現し、破壊されては礫を振り注がせる。けれども、その勢いは先程ほどではない。回避は容易で、なんなら剣で弾くこともできる。既に速度低下デバフは切れているが、それでも十分だ。


 そして、剣で弾けるということは、STを回復できるということでもある。僕らは回避に使ったSTを補充し終わると、行動を開始した。


「“D・Dデフラグ・ダッシュ”!」


「“E・Eエレクトロニカル・エクスポート”!」


 僕と師匠が、飛び上がる。


“――ぬぅ”


「反撃開始だ、くそったれ!」


 熱線はフィーが受け持って、土の壁は僕らに届かない。戦闘開始してしばらく、。それでも、だが。


 ――ここで、一気に攻め立てる。ゲームでは人数で『ツキカベ』を強引にこじ開けるのが定番だが、ここは現実だ。空を飛んで、壁を無視したほうが早い。


「――“G・Gグラビティ・ガイダンス”!」


 一気にコンボを上位技まで持っていく。とにかく時間がないのだ。僕らの技は最上位技が最高効率。もはや猶予は一刻もない。


“億劫、億劫、億劫だ”


 嘆息し、けれども怠惰龍は微動だにしない。師匠も僕も、彼の身体を足場に、その側面をひたすらに駆け回る。切り刻み、突き刺して、それでも一向に変化はない。

 いや、変化はある。



「――――ああああ! ごめん!」



 だ。コレばかりは、僕にも師匠にもどうしようもない。多少なりとも妨害できればよかったのだが、あいにくとそれは叶わなかった。


「大丈夫か!?」


「大丈夫! なんとか! ああでも――!」


“――もはや、遠慮はいらないだろう?”


 怠惰龍が、こちらを見つめた。――その口が開く。広範囲の『マドロミ』は僕の移動技では回避不可能。

 だったらSBS、いや危険過ぎる――なら!


「――――師匠ッ!」



「――オオオオオオオッ!! “E・E”ッッ!!」



 


“――――『マドロミ』”


 直後、


 師匠のEEが、


“何――?”


 放たれた吐息の熱線は、しかし、僕らをギリギリのところで掠めていった。のだ。故に、それを僕にぶつけて、強引に距離をとった。

 そして、


 


 同時、


「――、スローシウス!」


 熱線から逃げ切ったフィーが、完全にフリーとなる。これで、



「――――“嫉妬ノ根源フォーリングダウン・カノン”!」


「やっとぶつけられるな! “L・Lラスト・ライトニング”!」



 二人の最大火力が、怠惰龍へと突き刺さる――!


“ぬ、ぅ――――”


 直撃。炸裂の爆音が戦場に響いて、更に僕らは動きを止めない。


「――やってください、師匠!」


「ああ! ――――“T・Tサンダー・トルネード”!」


 さらに一撃、僕を師匠が概念技で吹き飛ばす。その勢いは、狙いは、一点集中。



「――――これも食らっとけ、“L・Lルーザーズ・リアトリス”!」



 最上位技を、その勢いままに叩きつける! そうしないと、この位置からは届かないのだ。幾ら剣を巨大化するからといって、リーチは師匠やフィーと比べると少し劣る。本来なら、それを気にする必要はないのだが。


“――――――――”


 そして、怠惰龍は沈黙した。三発、ここまで放ったのは強烈な一撃になったはずだ。師匠も、僕も、フィーも、無視できない一撃を放ったはずだ。

 通常のパターンでは、ここから再びテンペンチイに入る。だが、だ。

 故に、もう一度これを叩き込む。


 


“――――ふむ”


 しかし、


“……やはり、お前たちは強いな”


 つぶやく怠惰龍は、そして、


“『カバリツケ』、『チリザイ』、『ズミタシ』、『タタキワレ』――”


 再び、『テンペンチイ』と。



“『』”



 ――熱線を、同時に放った。

 ―――――――熱線?


「――なっ!」


 一瞬、思考が停止してしまった。パターンの変化? いや『テンペンチイ』と『マドロミ』を同時に使用するパターンはなかっただろ!?

 ……ああもう、なんでだ!? 他のやつならともかく、。だってあの怠惰龍だぞ!? 変化を嫌うこいつが、必殺のパターンを変えるはずがあるものか。


 ましてや、やつにとってこれが初めての戦闘のはず、初めての――――初めて?


 あ、ああ、ああああああ!


 そうだよ初めての戦闘じゃないか! 怠惰龍に人類が挑みだすのは、。この時代に奴は戦闘なんてしない。する必要もない!

 だから、それで、そんな時に僕たちだ。。それは変化ではない、怠惰龍は変化すらしていない。


 のだ。



 ――それを、僕らが揺るがした。



 僕らしくもないミスだ。なぜミスをした? 慢心はない、侮ってもいない。この世界がゲームであり、現実であることも理解した上で、僕たちは行動してきた。

 ああ、いやそうか。だ。


 この世界は現実で、。師匠の心が、あれだけ頑なだったのも、嫉妬龍エンフィーリアを、フィーとして世界に連れ出すのも。

 そう思っていた。


 でも、師匠が変化したように。

 フィーが解き放たれたように。



 のだとしたら、



 ああくそ、前提がひっくり返ってしまった。

 のだ。。だって過去の師匠とフィーの、怠惰龍との関係を僕らは知らないのだから。


 ああ、しかしそれはなんというか。


 のかと思うと、少しだけ申し訳なく成る。


 けれど、だが、ああ、だからこそ。



「――――エンフィーリア!」


「……ああもう! 解ってるわよ、ルエ!」



 この二人は、それをキチンと理解しているよな。


「“嫉妬ノ根源”!」


 直後、フィーの熱線が横からへと突き刺さる。けれども一瞬だけだ。なにせ地上は今、『テンペンチイ』の真っ最中。宙に跳ね上がった僕だけが、その影響を抜け出している。

 だから、熱線を止められるのは、一瞬だけ。


 そして、けれども、その一瞬で。


「“C・Cカレント・サーキット”!」


 


「ッオオオオオオ!! “D・Dデフラグ・ダッシュ”!」


 その勢いを受け取って、僕はさらに加速する。狙いは『テンペンチイ』と『マドロミ』の範囲外。怠惰龍の手の届かないところへ、師匠たちが僕を逃してくれたのだ。



「勝ちなさい! アタシたちの大好きな――!」


「――最後を絶対に任せられる、君を私達は信じる!」



 そして、二人の声が、僕の背中を押し出した。



 ◆



“――『ツキカベ』”



 静かになった戦場に、怠惰龍の言葉が響く。は、二人を勢いよく打ち上げると、

 ――眠りにつく二人を受け止める。フィーは大罪龍で、師匠はまだ概念化中。ただ眠っているだけの二人に、『ツキカベ』で致命傷を与えることは不可能で、


「避けてくれたか?」


“これは殺し合いではない。殺すのは、面倒だ。後に引く”


「――そうだな」


 怠惰龍の言葉に、僕はうなずいて、二人を壁によりかからせる。ここには攻撃が飛んでこない、彼女たちはリタイアしたが、命に別条はないということだ。


 そして、怠惰龍は僕を見下ろして、突きつける。



“――諦めろ、お前たちの負けだ”



「断る」


 僕は即答した。答えなんて考える必要すらなかった。


 僕がそういうものだからじゃない。

 彼女たちに望まれたからだ。


 それに、


「僕はこう返してやるよ。さっきの熱線で僕を仕留められなかった時点で、だ。だから、諦めて降参しな」


 剣を突きつけて、言ってやる。

 ああ、けれど、


 答えは最初から解ってる。



“――断る”



 師匠が怠惰龍にそういったのだ。


“私の間違いは、間違っているが正しいのだろう? ならば、それを変化させる必要はない。どうしてもというのなら――お前の正しいで、それを変えてみせろ”


「――ああ」


 僕は、首にかけていたペンダントを取り外す。剣を持たない手で勢いよく。掲げたそれを、やがて剣へと


 何かが、とハマる音がする。


 さあ行くぞ、ここからは、僕の独壇場だ。


 概念起源を持たぬものに、後付で概念起源を与える衣物。危険極まりないそれは、しかし、こう呼ばれていた。



 至宝回路スクエア・ドメインと。



 さぁ、高らかに宣言しろ。


 これが僕の新たなる力、大罪龍と戦う最後の牙、



「――“◇・◇スクエア・スクランブル”!!」



 その言葉と共に、僕の身体は菱形のキラメキを纏う。青白く発光し、そして、僕の身体には無限にも思える活力が湧き出した。


 概念起源の、真価ってやつだ!

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