登場人物紹介
<パーティメンバー(主要人物)>
・“僕”
概念は『敗因』。
本名不詳の推定十代。一応周囲には名前も名乗っており、本名だと世界観的に違和感があるので、普段ネットで使っているハンドルネームを名乗っている。
現実にいた頃はゲームのやりこみに人生を賭けており、特にドメインシリーズのやりこみはかなりのもの。RTAや縛りプレイなどをしては、動画を上げており、そこまで知名度はないが、投稿サイトには専用記事が内容は薄いものの存在していた。
この世界に来てからは、負けイベントに勝ちたいという信念のもと、ゲームにおける不幸や敗北をひっくり返す方針で行動している。基本的に原作ブレイク上等なスタイルは転移者としては珍しいかもしれない。
負けイベントに勝つというスタイルは現実にいたころから変わりないが、死を目の前にしても乗り越える度胸は、現実にいた頃にあったかというと、本人は首をかしげるところがある。
他にも女性に対してやたらと饒舌に口説きを入れるところがあり、こちらも本人はそんなに口が軽かったかな、と思っている。ただ、そもそも現実にいた頃は女性との関わりが家族くらいしかなかったため、わからないというのが現状である。
もしかしたら素でこうなのかもしれない。
戦闘スタイルは近接メイン。とにかく無敵時間を使った立ち回りが強く、かなり無茶な攻めも成立させてしまう。
特に彼特有の無敵時間無限バグ、通称SBSは格上の攻撃を透かして反撃しつつコンボを稼ぐには最適で、彼が負けイベントをひっくり返すのにかなりの貢献を果たしている。
加えて「敗因」概念の主な能力であるデバフも格上と対峙する上で有効な手段。
強欲龍戦、色欲龍戦、暴食龍戦を経て、嫉妬龍と対決。ここまでひたすら対大罪龍が続いており、本人の特性もあるだろうが、何かと対強敵の経験値は多い。ちなみに彼個人として一番きつかったのは強欲戦、次点で嫉妬とのタイマン。
なお余談だが、ゲーム「ルーザーズ・ドメイン」の主人公は性別不明である、かなり気をつけてどちらの性別か断定できないようにシナリオが描かれている。しかし本作の主人公「僕」は一応性別は言及していないが男として描かれているというややこしい関係。
・師匠
通称紫電のルエ
概念は紫電。
だいたい十八歳くらいの少女、長めのプラチナブロンドが特徴で、服装は多少変化はあるものの、スリットの入った動きやすいスカートと胸元にブローチという意匠は共通している。旅の間はマントを羽織る。暑かったり寒かったりで長さは変化する。
身長は百五十前後、全体的にミニマムで寸胴体型。
お人好しな性格で目の前にいる人を放っておけないタイプ。遠くにいる誰かよりも、目の前にいる人達を優先するため、世界を救ったりとかはしない。大陸最強と名高いおそらく世界でも特に有名な概念使いであるため、惜しむ人は多い。
最近、弟子の影響で多少は色々と事件に関わるようになった。
強い力と、それにふさわしい立ち振舞ができるが、本人の感性はあくまでごくごく普通の少女で、小市民的な部分とどこか浮世離れした強者の風格を併せ持つ不思議な少女。
戦闘スタイルは近接をメインとしたオールラウンダー。主人公よりも遠距離攻撃の札は多いが、基本的に攻めるときは接近から攻めていく。
主人公に並んで概念戦闘の立ち回りが巧いこともあり、実力的には間違いなく双璧。レベル差があるので主人公的には師匠のほうが強いという認識のようだ。
飛び抜けた強さの秘訣は幼い頃からの戦闘。六歳の頃に概念使いとして目覚めてからは、自分の手だけで戦い抜いてきた。彼女が救ってきた街は両手の指の数ではたりず、また彼女が救えなかった街も十では数えられないほど存在する。
強欲戦で死亡するはずだったが、まさかの勝利で生存。同時に弟子からこの世界についてほぼほぼ全てのことを聞いてもなお、ならその未来をより良くするために行動しようとする人物。それでいて明日の夕飯に意識が向いたりと、ごくごく当たり前の感性も持ち合わせているのは、ある意味では主人公以上に異常な人間性である。
強欲戦に勝利したことで、死亡する未来は変化したが、彼女自身の根底を覆すほどの出来事ではなくなった、とも言える。
・シスター・リリス
概念は美貌。
弱冠八歳ながらも、快楽都市のまとめ役である理念のゴーシュに認められる優秀な概念使いである。
身長は師匠よりも更に小さく百四十ちょい、しかし体型は豊満の一言で、それはもうすごい、とてもすごい。常にシスター服に身を包み、ウィンプルから漏れる黒髪がキュートな少女。なぜか修道服には深いスリットが入っておりとってもえっち。
元気ハツラツな天然少女、考えるよりも身体が動く感覚派で、その感性は天才的。主人公パーティの中ではおそらくコミュニケーション能力が一番高く、見知らぬ人、土地の中で馴染むのは非常に得意。
また、ほんわかしてはいるが、パーティ一の常識人でもあり、女子力が非常に高い。女子経験の薄いエンフィーリアや女子力最低限の師匠に、いつも女子として色々と必要なものを叩き込んでいる。
そして常識人かつ後方で守られる立場故か、前衛の無茶に頭を痛めることも多い。見た目の割にパーティには欠かせない支柱とも言える存在である。
戦闘スタイルはバフと回復がメインの完全後衛。多少の攻撃技も所持しているが、本職の主人公たちと比べると威力や範囲の時点で劣り、最低限の自衛程度の意味しかない。
代わりにバフ等においてはプロフェッショナルの一言、特に一回しか効果はないが、特定のバフの倍率を上昇させることのできる「B・B」を的確に扱えることからもそれは伺える。
戦闘においてはあまり目立たないが、細やかな回復、バフでなくてはならない人物である。
幼い頃に母と魔物の群れに置き去りにされ、そこで概念起源を使用して生き延びた過去を持つ。何かを捨てて逃げること、諦めることを嫌い、またそれを守ろうとする人のことが大好き。彼女の母はいうなれば女性版敗因とも言うべき気性の持ち主で、主人公とリリスの相性はかなり良好。とはいえ年齢が離れてるので二人の関係は親子か年の離れた兄妹といったところである。
ただ、母の頃からそうだったが、無茶で頭を痛めることも多いようだ。
ゲームでは明かされなかった過去、概念起源を持つ、パーティでも特に異質な少女。精神性は安定しているが、だからこそ彼女の行動はパーティの運命を変えかねない。
・嫉妬龍エンフィーリア。
嫉妬の大罪を冠する大罪龍。
年齢に関しては本人が意識したことはないが、おばあちゃんとか言うと切れる。
癖の強い銀髪が特徴、鋭い目つきは如何にも気の強いイメージを抱き、実際そのとおり。服装は少女らしいミニスカートで、ふとももが眩しい、色欲龍に贈られたもので大のお気に入りである。なおこのゲームには不思議パワーがあるのでこの衣装がどうこうなることはイベント以外ではない。
嫉妬深い性格、割と気に入らない相手に煽りを入れたり、嫉妬した対象に見せつけたりなどの行動も多い。しかし、根は非常に善良で、「好きになった相手に嫉妬したくない」という気持ちもある。
現在のパーテイは大好きな主人公と、自分が嫉妬しても気にすることなく受け入れてくれる師匠、リリスに囲まれてそれはもう幸せな環境である。いつかここに色欲龍も加わればいいな、と思っている。絶対口には出さないが。
パーティの中ではリリスについで常識的な感性をもってはいるが、口が悪いわ嫉妬深いわでどちらかというとリリスを悩ませる立場である。が、そもそもリリスも周囲を振り回すタイプなので、このパーティに完全無欠の常識人は存在しない。
戦闘スタイルは前衛もこなせる後衛。大罪龍という非常に特殊なユニット故、どんな大技も連発できるが戦闘不能イコール死。無敵時間のある技を持たないという独特な欠点を持つ。そのため基本的には後衛からあまり自分にヘイトが向かないよう各種遠距離技を放り投げていくスタイル。
主人公と同じデバフ効果持ちで、デバフが重複するルーザーズ環境下では無敵とも言えるコンビである。またパーティ的にもこのパーティは前衛主人公と師匠、後衛エンフィーリアとリリスで完成するため、非常に重要な役回りである。
嫉妬してしまう自分、自分に容赦なく襲いかかる世界を嫌い、引きこもっていたが主人公によって外の世界へといざなわれる。基本的には嫉妬龍の存在を知るものは世界にもすくないため、概念使いのエンフィーリアとして通している。
主人公のことが好き、愛していると言ってもよく、一生離れるつもりはないようだ。
彼女が世界に飛び出したことで、多くの変化が世界に訪れる。けれども、まだ彼女はその全貌を知ることはできないでいた。
<サブキャラクター(人間)>
・理念のゴーシュ。
概念は理念。
人の良さそうな白髪交じりの四十代。
色欲龍の側近をしているが、常に色欲龍の誘いを断る童貞。生涯童貞を誓っている漢である。
その「理念」は誰もが平等に幸福になれる世界。要はバランサーで、常に多くの勢力が最大限利益を獲得し、損をしないよう立ち回るのが彼の理念である。
その根底は今の所語られていないが、色欲龍が常に隣に置くことから、悪いものではないようだ。
・剛鉄のシェル。
概念は剛鉄。
如何にも好青年な二十代。
ライン公国に所属する概念使いで、ラインを作り上げた現在の王、ライン公に幼い頃から仕える忠臣である。ミルカとは幼馴染で婚約者。基本的にラブラブなカップルだが、何故かいちゃつき始めると芝居がかる。
本来では後に暴食龍を討伐し、英雄となり無印ドメインの主人公の父となるが、現在はあくまでラインの一概念使いである。
・快水のミルカ。
概念は快水。
ちょっとおっとりした二十代。
シェルと同じ略歴を持つラインの概念使い、ライン公国に滞在する間の師匠たちの相手役を務めることとなり、割と振り回される。
・ライン公
四章より本格的に登場。ラインを作り上げた天才的概念使い。元はラインの前身となった国の貴族。師匠を除くと彼が大陸最強ではないかという声もあるが、レベル的には主人公とどっこい(50後半)。
・アリンダ
概念使いではない一般人の女性。師匠が暮らしていた街で、唯一師匠に理解を示してくれていた女性。師匠が街を守る理由でもあった。現在は街が壊滅したため、別の町に移り住み、そこで元気に暮らしている。
<大罪龍>
・傲慢龍プライドレム
大罪龍たちのリーダー、最強の大罪龍。その姿は六枚羽の竜人。シルエットは天使を思わせるシルエットをしている。
・憤怒龍ラーシラウス
人類に敵対するため、プライドレムと行動をともにする大罪龍。中華龍タイプの龍で、巨大。全大罪龍最大のサイズを誇る。
その性格は老練かつ紳士的。憤怒とはまったく結びつかないように見えるが……?
・暴食龍グラトニコス
人類に敵対するプライドレム傘下の大罪龍。一体一体は弱いが、何かを食べれば食べるほど無数に増える増殖の体質を持つ大罪龍。
ゲームにおいては初代の時点だとすでに討伐しており、対決するのも復活したての弱い状態。さらには最終盤で出てくる暴食兵に印象が取られるという最不憫大罪龍の名をほしいままにしていたが、ルーザーズでそのえげつない強さを見せつけ評価を覆した経歴を持つ。
本作においては山の上の村を襲撃。主人公と対決している。このときは偵察のために一体だけを派遣しており、何者かの指図で襲撃したような素振りが見られた。
横暴だが悪知恵が働くタイプ。
・怠惰龍スローシウス
詳細不明、人類とは敵対しない大罪龍。見た目は老齢に見えるどっしりとした体格の龍。大罪龍の中で二番目に大きい。
・嫉妬龍エンフィーリア
パーティの項参照。
芯の強い龍であったが、本来の歴史では、度重なる拷問と尊厳破壊の末、星衣物の影響で精神に変調を来し暴走する。
・強欲龍グリードリヒ
強欲にして孤高、人類に敵対しながらもプライドレムとは轡を並べない独特な立ち位置の龍。本作においては主人公に激戦の末敗北する。
強欲で何もかもを欲する性格だが、ゲームの3においては封印から復活した後、もはや何者も自分の強欲を邪魔させないため、最強という手段を目指す。
結果としてそれは実り、最終的に3主たちと対決するわけだが、その最中最強を目指すため当時最強と言われていた概念使いに弟子入りしてみたり、修行と称して概念使い同士の決闘を行う大会に紛れ込んでみたりする。その際は、今欲しいものではないからと最強の概念使いの命は取らなかったりなど、妙に愛嬌のある行動をしたりもした。
師匠にしてもそうだが、絶対に許せない敵ではあるものの、気持ちよく敗北してくれるため禍根が残らないことも彼の特徴といえるかもしれない。
・色欲龍エクスタシア
人類最後の希望。概念使いを生む権能を有する大罪龍。大罪龍と人類が争う初代の時代において、彼女なくして人類の存続は成り立たなかったほどの重要な存在である。そうなるように創造主が導いた側面はあるものの。
とにかく性欲が強い、本気でやると搾り取って殺してしまうので自重している。たまに罰として彼女が直々に搾り取って殺されかける罰が存在する程度には強い。
同時に色恋好きなお姉さんのような側面もあり、初々しいカップルに優しい。ただしそれはそれとして間に混ざりたい。
間違いなくゲームにおける最重要キャラにして5のヒロインの一人。攻撃が全体攻撃で二回攻撃なタイプの母である。
<???>
・白光百夜
概念は白光。
ゲーム定番の裏ボス兼5のメインヒロイン。これまたシリーズにおける最重要キャラ。不老のため年齢は不明。誕生はルーザーズの時代である。
戦闘狂で主人公たちにも襲いかかり、激戦の末敗走する。実は本来ゲームではここでまた時空に呑まれて姿を消すのだが、本作では主人公が勝利したためそのまま逃げていった。
なお特殊な環境下で超強化されるらしい。裏ボス状態はこの超強化された状態のこと。
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