「私と一緒に」〈マイ×りぃな〉
りぃな side
私の腕を強く掴んでくる先輩。
『なんですか、止めないでくださいよ
てゆーか、話してくれません?痛いんですけど』
少し睨んでそう言うと、申し訳なさそうな顔を赤くしてして、離してくれる。
「………何しようとしてたの」
いつもの優しい声じゃなく、低く、妙に威圧感のある声でそう聞いてくる。
『…っ。せ、先輩には関係ないでしょ。
ほっといてください』
冷たく、突き放すように、顔を背けながら言う。
「…りぃなに何があったかなんて分からないけど、
生きてたらきっと、いいこと、あると思うよ?」
『そんなの…!!!!!!そんなの、わかn』
「確かに、わかんないかもしれないけど、
楽しい事、一緒に探そうよ。
だから、死ぬなんて考えずにさ、
私と一緒に生きてみない?」
その顔は、酷く、綺麗で、悲しかった。
『……そこまで言うなら、嫌なこと、全部忘れられるくらい、楽しませてくださいね?』
「もちろん!!」
死にたいなんて、思ってたけど、
もうちょっとだけ生きてもいいかななんて思う。
この人となら、生きていけると思うから。
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