「決して、後悔なんて」〈まろん×キトラ〉

キトラ side


文武両道、眉目秀麗、この学校の生徒会長を務め、マドンナと呼ばれる先輩に、成績は中の上、運動は苦手で、スクールカーストは下の方、しがない生徒会役員の私が釣り合うはずがなかったんだ。




確かに、先輩に告白された時は号泣してしまうほど嬉しかったし、初デートの前日は、楽しみすぎて眠れなかった。






…そもそも、あの人と安全に付き合えるなんて思ってた私が馬鹿だった。



毎日の嫌がらせ、暴言、暴力に差別…………


言い出したら止まらないほど色々された。


極めつけは、先輩と一緒に撮った写真がゴミ箱に捨てられていたこと。




私といるせいで、先輩の評価が落ちるなら、私のせいで、先輩が傷つくなら。


"私が先輩の前から消えてしまえばいいんだ。










弱い私でごめんなさい、大好きです、大好きなんです。先輩"






先輩にあの時別れを言ったこと。


後悔なんてしていない。






決して…………………


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