まろん side

私は愛を知らなかった。

親から愛されたことなんてなかった。

生まれた時から、家にいないものとされ、無視をされてきた。

そんな生活を続けていた時、やっと私を愛してくれる人が現れた。

高校の先輩だった人。

「愛してる」

言葉だけでも嬉しかった。

その言葉すら、私はもらったことがなかったから。

先輩は、今までの分を埋めるように、私を愛してくれた。

だから、今度は私があなたに愛を伝えよう。

私と同じで、愛を知らないあなたに。

とびっきりの愛を伝えましょう。

『ずーっと、愛してますよ。

マイ先輩』

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