「愛していたよ」〈まろん×リラ〉

まろん side


私は愛しい人に別れを告げて、この街を去る。


もう会うことは無いだろう。


泣きじゃくる恋人に向かって言う。


『さよなら、愛してたよ』


と。


止める恋人の声を無視するように、背を向け歩き出す。


後ろで君が悲しそうに笑っていることなんて知らずに。


「また、会えるって信じてるから。


またね、愛してるよ」






震える恋人の声を聞こえないふりをした。





"ごめんね"

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