「私をどうか…」〈マイ×こんぷ〉
こんぷ side
「愛してる」
そう横で眠る恋人に向かって呟いた。
目が覚めて、隣に私が居なかったら、君はどんな反応をするだろうか。
身勝手だと、怒るだろうか。
それとも、私らしいと笑うだろうか。
もし後者ならば、私の心も楽になるのに。
…………私にはこうするしか無かった。
面と向かって別れを伝えることは出来ない。
きっと泣いてしまうから。
マイは私の笑顔が好きだと言った。
そんなマイに泣き顔なんて見せられるわけが無い。
荷物をまとめ、部屋の扉を開ける。
部屋から出て部屋を閉める直前、まだ眠るマイに向かって小さな声で言う。
"別れもまともに言えない弱い私でごめんなさい"
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