②
のたうち回る難波。
余りの熱さに喉を掻き毟る。
しかし難波は愕然とした。
なぜなら傷は焼かれず、血も相変わらず流れていたからだ。
(何故だ!何故、皮膚が焼けない!)
難波は考える。そして、ふと緑鎧の放電を喰らった時の事を思い出した。
(そういえばあの時、感電してダメージを食らったのにも関わらず、体をどこも火傷していかった。ハシカンは電撃を食らった時はたしか火傷していた、、まさか?)
僕はもしかしたら、他に見逃しているスターテスがあるのではと思った。
そして、その見逃していると思ったスターテスはRPGでおなじみの状態耐性だった。
(状態耐性)
その瞬間、スターテスが開かれる。
難波 大吉
状態耐性
眠り10%
麻痺10%
火傷0%
毒0%
氷0%
混乱耐性0%
即死100%
ゴンゾ(さまよってた鎧)
状態耐性
眠り 65%
麻痺 50%
火傷 100%
毒 80%
氷 100%
混乱耐性 100%
即死 100%
合計(難波+ゴンゾ)
眠り 75%
麻痺 60%
火傷 100%
毒 80%
氷 100%
混乱耐性 50%
(ビンゴ!やっぱりだ!)
僕の考えは正しかった。そして皮膚が焼けない理由が、さまよう鎧、の耐性火傷100%で分かった。
(要するにさまよう鎧を装備していたから、
駄目だったのね。)
という訳で難波はゴンゾを装備解除する。
(はやくしなければ、、意識が朦朧としてきた、、、)
僕は既にかなりの量の血を流していた。
「ゴンゾ、ファイアソードで首の傷を焼いててくれ!」
その瞬間、空を真っ二つにさかんばかりのファイアソードが天を貫い「違うんだよ!ゴンゾ!見てたろ、ここまでの流れを!そんな超必殺技の真・昇龍拳ぐらいの火力じゃなくて、弱ボタンの昇龍拳ぐらいの火力のファイアーソードでいいんだよ!」
難波は文章が終えるスピードよりも早く、突っ込んだ。
■■■■■■
ゴンゾはまさしくいい感じの火力のファイアーソードを難波の傷口に当てようとしていた。
そして難波は直立しながら、しくしく泣いていた。
(ううう、、またあの熱さを耐えないといけないのか、、)
その瞬間、空からハシカンの声が鳴り響いた!
「難波〜!」
それと同時にゴンゾにどでかい氷の塊がぶつかり、ゴンゾは飛んでいった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます